HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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コミック

【書評】ベテラン漫画家の驚愕必至な新境地。『トリリオンゲーム』

私は、少年時代から青年時代になるまでの間、かなりの漫画野郎だった。だが、広く浅くというよりは、好き嫌いは激しいタイプであった。で、特別好きだった何人かの漫画家の一人が池上遼一であった。彼の漫画を初めて読んだのは、恐らく『日本版スパイダーマ…

【書評】とうとう52年間の会社員生活を終え退職『相談役 島耕作(6)』

課長、部長、取締役、常務、専務、社長、会長、相談役となり、とうとう島耕作は勇退となった。まだまだ、働きたい島耕作の次回作は社外取締役だという。 相談役の最終巻は主に引き継ぎの話だ(笑)。社長が辞めたいとのことで、新しい社長を探しているが社内…

【書評】時代は変わっても、僕たちは生きていく『君たちはどう生きるか(漫画版)』

中学2年生の時に、小説版の本書を学校の推薦図書として読書した。当時は内容が難しくて、内容が全然理解出来なかった。 今回、自分が大人になったのと、漫画版ということもあり、非常に読みやすく、強く共感できる内容だった。 人として尊厳を持って生きる、…

【書評】人と自分を比較しても意味がない『マンガでわかる正義中毒〜人は、なぜ他人を許せないのか?〜』

本書には、正義中毒がなぜ起こるのか、また人を許せなくなる脳の仕組みについて書かれているため、周りに振り回されず気持ちを楽にして生きるためのヒントが得られる。 ストーリーは、老舗文具会社に勤める主人公が、入社3年目にして突如任されたSNS担当。周…

【書評】オタキング岡田斗司夫氏の言う通りだったわ。『風の谷のナウシカ』

本書は、アニメ作家 宮崎駿による漫画作品である。アニメ雑誌の草分け的存在である月刊誌アニメージュに連載していたものだ。連載開始当時、宮崎駿はアニメ界からほぼ干され状態にあった。その理由は、初監督長編映画作品であった『ルパン三世 カリオストロ…

【書評】自然の中に自噴する商業施設ではない温泉『野湯ガール』

サウナ漫画、温泉漫画、銭湯漫画はこれまでもあるが、とうとう2022年に登場してしまったのが本作『野湯ガール』。本作で描かれるが確かに全ての温泉はもともと野湯だ。 タイトルにある通り野湯とは自然の中に自分する商業施設ではない温泉をいう。本作の主人…

【書評】初恋って当時は一生懸命で、今思えば恥ずかしい。『青年少女よ、春を貪れ。1巻』

恋を知らない中学生の勝之は、学校で一番人気のハルに対してもやもやした気持ちを持つようになる。卒業間近、自分の思いのたけをぶつけるだけの告白とも言えない告白でハルと付き合うことになった。ハルが亡くなったのはその3週間後のことである。 本作では…

【書評】お伊勢参りの先に見えるものは?『弥次喜多 in DEEP』

第5回手塚治虫文化賞・マンガ優秀賞を受賞。前作の「真夜中の弥次さん喜多さん」はクドカン原作で映画化もされている。 一行はお伊勢さんに向っていると言う大枠の目的があるが二人の設定がゲイであったりヤク中であったりとアクが強く、作者のしりあがり寿…

【書評】お尻は生活習慣のエビデンスなのではないか 『マンガでわかる痔の治し方』

気にはなるけど中々人には相談できない「痔」。そんな痔について、ゆるいタッチのマンガの対話形式と日常生活をリアルに表現した明日から実践したくなるマンガ! 痔という相談しづらいテーマに、マンガの組み合わせは手にとって読んでみようとなる。日常生活…

【書評】ありのままの自分で生きたくても生きれない人へ『漁港の肉子ちゃん』

とある漁港の焼肉屋で働く肉子ちゃんと、娘のキクりんの話。丸々と太って関西弁で、声の大きな肉子ちゃんは焼肉屋の看板娘。男に騙され、逃げられ、借金を背負わされてるのに、肉子ちゃんは今日も明るい。 一方キクりんは、細くて目が大きくとても可愛い。そ…

【書評】尖閣諸島はなぜ揉める?『空母いぶき』

物語のはじまりは、中国軍が先島諸島(与那国島や多良間島)・尖閣諸島を制圧し、島民を人質に取るというもの。昨今のロシア・ウクライナ情勢を見ていると、有り得ない話とは言い切れないように思えてくる。 これらに対抗するように「空母いぶき」が就役。F…

【書評】新型ペストがアウトブレイク『リウーを待ちながら』

近頃フィクションに食指が動かない。理由はおそらく新型コロナウイルス蔓延後、「事実が小説よりも奇」となってしまったからだと思う。少しでも現実に近いものとして選んだ作品がこれだ。 舞台は、富士山麓の美しい街・S県横走市。主人公はこの街で働く美人…

【書評】人間は矛盾してよい!『まんがでわかる 正義中毒 人はなぜ他人を許せないのか?』

論者はネットニュースのコメント欄をよく読んでいる。そのコメントは、日本人にしてははっきりとした意見が書かれている。否定的なコメントしかりだ。なぜ自分が関わっていないネットニュースにこんなにも辛辣なコメントを残せるのか疑問だったのだが、人間…

【書評】病院のMSWってなんなのだ?『ビターエンドロール』

「病気になった時に傷つくのは肉体だけではない。」かなりキャッチ―である。日本国憲法第25条を知っているだろうか?25条とは「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という生存権のことである。この漫画は病気になった時に自分らし…

【書評】ビートルズのコピバンがタイムスリップ。ビートルズより先に曲を出したらどうなるか。『僕はビートルズ』

また、全巻一気に買って読んでしまった『僕はビートルズ』。ビートルズは213曲を出している。もし、ビートルズにライバルがいればビートルズはどう出てくるのか?が本作のストーリーだ。いやー面白かった。 本作の主人公はビートルズのコピーバンドの4人組。…

【書評】会社を閉めるなんてもったいない『マンガ〜あなたの夢を叶える!〜ネットでスモールM&A』

主人公の二人の女性は、良い商品の魅力を引き出し多くの人々に伝えたいと独立したが、思うような仕事ができずにうんざり。そんな時、ストレス発散に訪れたお気に入りのパンケーキ屋さんがM&Aにより経営権が変わったことを知る。主人公にとってM&Aとは大企業…

【書評】ドイヒーな結末にドン引き。『人造人間キカイダー』

サイボーグ009、仮面ライダー、秘密戦隊ゴレンジャー、アクマイザー3、快傑ズバット、宇宙鉄人キョーダイン、がんばれ!!ロボコンなど、等身大ヒーローのオーソリティーとして君臨した石森章太郎(当時。その後、石ノ森章太郎に改名。ああ、めんどくさい)…

【書評】戦闘スタイルは執拗なまでもの金的『TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには』

積み上げた努力なんて何の意味もなかったと感じるほど強い男『川端強』という男がいる。それが本作の主人公川端強。川端は中国拳法を使いこなし、その戦闘スタイルはとにかく金的を打ち続けること。 川端強は美大を目指す浪人生だ。昼は絵を描き、夜はコンビ…

【書評】組長はヤクザにはいらん能力持っとんねん。絶対音感『カラオケ行こ! 』

主人公は合唱部部長の中学生。ある日ヤクザに呼び出された『カラオケ行こ!』。その理由はカラオケ大会があるからだという。そして組長は最近刺青を掘るのにはまっている。一番カラオケが下手なやつは組長に彫られてしまう。 そんなことがヤクザの組長は絶対…

【書評】シャボンディ諸島以降読んでない人は早く追いついた方がいい!『ワンピース100巻』

いやー、ワンピースがあちぃ。個人的にはワンピースは1話からアニメで見ているが、一回エネルを倒した時に離れ、シャボンディ諸島で一度追いつき、そして最近またあちぃと聞きやっと追いついた。とにかく今のワンピースがあちぃので最近読んでない人は追いつ…

【書評】「ここに入れて、精子」7年振りに再開した元カノのその言葉の意味とは?『往生際の意味を知れ!』

主人公の好きな人は元カノ。7年前に突如姿を消した元カノ。未だに元カノのことが大好きだ。その元カノが7年ぶりに突如現れた。そんな元カノが発した言葉が「子供が欲しい。ここに入れて、精子」。 主人公は昔映画を撮っていた。そのヒロインは元カノ。そんな…

【書評】温泉巡りラブコメ『温泉へゆこう!』

またgo to travel が始まりそうな雰囲気だ。どこか温泉にでも行きたいなぁと思ってるあなたにオススメなのが本作。実際に存在する温泉が出てくるこの漫画だ。 主人公とヒロインは同じ会社に勤める社員。接待だとかなんとか適当な理由をつけて仕事で日本中の…

【書評】永井豪じゃないよ。桜多吾作の『マジンガーZ』

石川賢のゲッターロボに続く、永井豪じゃないロボット漫画シリーズ第二弾だ。ただし、ゲッターは元からほぼ完全に石川賢のオリジナル作品だったが、今回のマジンガーZは永井豪がオリジナル作者なのが違うところ。おれのガキの頃。その頃は、テレビ漫画(アニ…

【書評】狂ったロボット漫画といえばこれ。『ゲッターロボ』

最近放送終了したテレビアニメ『ゲッターロボ アーク』で燃え燃えになったので、久々書庫をひっくり返して再読。ほいでこれを書く。一言で表すとおかしい。狂っている。岡田斗司夫が、「ゲッターロボの原作はすごいから!!」と言うのも納得の狂気の作だ。と…

【書評】カリスマと天才ITエンジニアが100兆円稼ぐまで『トリリオンゲーム』

100兆円あればこの世の全てが金で買える。世界長者番付でTOP10に入った『ハル』と『ガク』本作はその2人の出会いから始まる。 ハルは一言で言うとカリスマ、どんな人ともすぐに仲良くなるし、魅力に溢れる。就活では全ての会社で高評価で内定をもらえる。カ…

【書評】ものを知れば知るほど世界は味わい深くなる『漫画方丈記』

本書は、日本三大随筆の一つ『方丈記』の漫画版。800年以上にわたり読み継がれ日本最古の災害文学と言われている。また、物事は変わらないことが常識だと思われていたその時代、火災、大地震、竜巻、遷都等、大きな出来事により日本は変化した。それはまるで…

【書評】ものを知れば知るほど世界は味わい深くなる『漫画方丈記』

本書は、日本三大随筆の一つ『方丈記』の漫画版。800年以上にわたり読み継がれ日本最古の災害文学と言われている。また、物事は変わらないことが常識だと思われていたその時代、火災、大地震、竜巻、遷都等、大きな出来事により日本は変化した。それはまるで…

【書評】同じ悩みの人を救いたい!『JUMBO MAX~ハイパーED薬密造人~』

主人公は小さな薬局を経営しているおっさん(53歳)。生まれてから53歳までずっとEDに悩まされている。しかし53歳になりなぜだか結婚できた美人との間に子供ができた。あれ?EDなのに。 人を疑うことがない主人公はとりあえず受け入れる。酒をたくさん飲んだ…

【書評】ゆく河の流れは絶えずして、しかも本の水にあらず。『最古の災害文学 漫画方丈記』

日本三大随筆の一つである『方丈記』。だそうだが、浅学な私は存ぜずでいた。著者である鴨長明は、平安時代末期、鎌倉時代初期の歌人であり、随筆家、文学者とのことで、古文といえば「古事記」くらいしか読んだことはないし、正直言ってあまり関心が無いジ…

【書評】青野くんは付き合って2週間で死にました『青野くんに触りたいから死にたい』

主人公は男性経験ゼロの女子高生。男の子と喋っただけで「彼氏できちゃうのかもしれない!!」となるような天然だ。初めて喋った男の子に告白し、交際を始めるが、2週間後彼氏は交通事故で亡くなってしまう。 その後彼氏は幽霊となり、主人公と一緒に過ごす…