課長、部長、取締役、常務、専務、社長、会長、相談役となり、とうとう島耕作は勇退となった。まだまだ、働きたい島耕作の次回作は社外取締役だという。
相談役の最終巻は主に引き継ぎの話だ(笑)。社長が辞めたいとのことで、新しい社長を探しているが社内には目ぼしい人材がいない。昔の部下で、今は大学で働いている人がいることを思い出し連絡をとり、説得という、根回しが本巻のストーリーだ。いやー、日本企業。
本巻は根回しが多いが、島耕作シリーズの面白いことは社会情勢が学べることだ。コロナウイルスのため島耕作もマスク生活をしている。また、作中でも半導体の値上がりがある。そのため、過去に売却をした現会長が嘆いていたりと面白い。
また、今回は世界の国防についても触れており、中国の戦力の凄さについても学ぶことができる。
次回作の『社会取締役 島耕作』ではオーナー企業など数社の社外取締役をやるようだ。島耕作の経験を活かし、コロナ禍での乗り切り方をアドバイスしたり、オーナー企業ならでは問題に巻き込まれるらしい。今後も楽しみである。社外取締役の次はいったいどうなるんだろう。