HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】風の音が聞こえる。おれはこの広い世界にただひとりなのだ。『石ノ森章太郎デジタル大全 仮面ライダー』

『シン・仮面ライダー』を観た。公開2日目に観た。『シン・ウルトラマン』を最初は観るかどうか決めていなかったら、なんだか評判が割と良さげだったので、余計なネタバレが氾濫する前に慌てて観たのだったが、それと同じ理由だ。『シン・ウルトラマン』は結…

【書評】キャリアに悩める者たちへ『「エンジニア☓スタートアップ」こそ、最高のキャリアである』    

自身が「エンジニア☓スタートアップ」のキャリアを持ち、現在自らの会社(Webサービスやアプリなどスタートアップ向けのプロダクト提供及びエンジニア養成スクールの2本の事業)社長の菊本氏が著者である。 25歳までフリーターだったという著者がどう嗅ぎ分…

【書評】これを読めば英語ペラペラまちがいなし『英語学習の科学』

赤ちゃんみたいに英語を聞けば話せるようになることはなく、大人特有の英語学習方法が体系的に説明されていて非常に納得感がある。どんな英語学習本をも押しのけて断トツのクオリティ。 爆速で英会話を習得したい場合は単語のチャンク学習が最も効果的。チャ…

【書評】お客が物を欲しくなる30の心理的トリガー『シュガーマンのマーケティング30の法則』

JS&Aグループ、ブルーブロッカー・コーポレーション、デルスター・パブリッシング会長 1971年にマイクロエレクトロニクスに将来性を見出し、世界初の電卓を販売する通販会社JS&Aを設立。 エレクトロニクス商品からブルー・ブロッカー・サングラスに販売をシ…

【書評】お客が物を欲しくなる30の心理的トリガー『シュガーマンのマーケティング30の法則』

JS&Aグループ、ブルーブロッカー・コーポレーション、デルスター・パブリッシング会長 1971年にマイクロエレクトロニクスに将来性を見出し、世界初の電卓を販売する通販会社JS&Aを設立。 エレクトロニクス商品からブルー・ブロッカー・サングラスに販売をシ…

【書評】このようにすれば読書はストレスフリー!『知識を操る超読書術』

皆さんは本を読むとき、どのように読むだろうか?最初から最後まですべて読もうとしていないだろうか?なのであれば、次のような経験もあるはず。「結局最初の10ページくらい読んで飽きちゃって、どうも読み通せない」、という経験だ。本好きの僕ですらある…

【書評】冷たい社会への復讐と市民のための政治『社会の変え方 日本の政治をあきらめていたすべての人へ』

10年連続人口増加で様々な自治体から注目をされている明石市。その市長である泉氏の半生を綴った本である。彼は幼い頃に障がいを持って生まれてきた弟とその家族をとりまく冷たい境遇に強い憤りを感じ、これを原点として政治の道へと進んでいく。努力の末に…

【書評】冷たい社会への復讐と市民のための政治『社会の変え方 日本の政治をあきらめていたすべての人へ』

10年連続人口増加で様々な自治体から注目をされている明石市。その市長である泉氏の半生を綴った本である。彼は幼い頃に障がいを持って生まれてきた弟とその家族をとりまく冷たい境遇に強い憤りを感じ、これを原点として政治の道へと進んでいく。努力の末に…

【書評】こうして僕らは物を買っちゃうんです『影響力の武器』

皆さんは、何かを買うとき、何を基準にして買うだろうか?どのような意思決定プロセスのもと、物を買うのだろう?僕は疑問に思っていた。それに、皆さんにはこのような疑問も投げかけたい。何故、「ポイントセール」などやるのだろう?「ポイントをつきます…

【書評】こうして僕らは物を買っちゃうんです『影響力の武器』

皆さんは、何かを買うとき、何を基準にして買うだろうか?どのような意思決定プロセスのもと、物を買うのだろう?僕は疑問に思っていた。それに、皆さんにはこのような疑問も投げかけたい。何故、「ポイントセール」などやるのだろう?「ポイントをつきます…

【書評】アドラー心理学を身近な例から学ぼう!『もしアドラーが上司だったら』

フロイト・ユング・アドラーといえば心理学を学ぶ上で誰もが知っている三大巨匠であり、昨今『嫌われる勇気』で有名になったアドラーですが、分かりやすいアドラー心理学を学べる本がないかと探していたら、本書に出会いました。 都内の広告代理店で働く主人…

【書評】やっぱこれがオレの好きな鬼太郎なのよ。『決定版-ゲゲゲの鬼太郎1-妖怪大戦争・大海獣』

本書は、1965年に『週刊少年マガジン』でメジャー化してからの鬼太郎のお話バージョンである。メジャー化とは言っても、テレビアニメ第3シリーズ(1985年〜1988年、全108回)以降のイメージしかない方がこの原作を読んだら、違和感バリバリであろうと思う。…

【書評】かなりエグかった頃の鬼太郎。『墓場鬼太郎 貸本まんが復刻版』

言わずと知れた水木しげるの代表作『ゲゲゲの鬼太郎』は、もう何度もアニメ化され、すっかり世の中的には「鬼太郎 = いい感じのヤツ」になっているが、原作では妙に飄々とした案外とすっとぼけたあんちゃんだ。1954年の紙芝居から始まり、貸本漫画に居所を変…

【書評】4人の少年は戦国時代に世界帝国を見た!『クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国』

16世紀の大航海時代(日本では戦国時代の真っ只中)、キリスト教の世界布教によりフランシスコ・ザビエルが種子島に来日し、それから日本での布教活動が広がっていく。その後イエズス会のヴァリアーノ氏の提案により日本人で洗礼を受けた4人の少年(クアトロ…

【書評】老いと成熟の差は毎日の小さな変化?!『成熟スイッチ』

作家・林真理子氏の、今現在を投影したエッセイ集である。皆、人生の節目節目で、「昔、正岡子規はこの年で亡くなったんだ」とか「新撰組近藤誠は自分の今の年では、、」などと、熟しきった先人と同じ年の今の自分の未熟さを憂いた事があるのではないか。体…

【書評】知財部とのやりとりの仕方がわかる!『技術者・研究者のための 特許の知識と実務』

研究を行い良いものが開発できた。特許を取ろう。そんなときに特許はとれるのか、特許を取るために必要な情報は何か。知財部にどんなふうに相談したらいいのか。それがわかるのが本書だ。 タイトルの通り本書は技術者・研究者のための本だ。知財部向け、弁理…

【書評】殺人をヴェニス製の花瓶から取りだして路地裏に投げだした人々のチャンピオン。『チャンドラー短編全集1 赤い風』

「ハードボイルド小説の情緒的基盤は、あきらかに、殺人は発覚し正義が行なわれるということを信じない点にある」本書の序文で、作者であるレイモンド・チャンドラーはこう述べている。チャンドラーは、ハードボイルド探偵小説というスタイルを確立したと言…

【書評】こうして僕は健康を極めました『人生が変わる神レシピ』

皆さんは、普段どのように食事をしているだろうか?コンビニでおにぎりを買ったり、パンを買ったり、自販機でスポーツドリンクやを買う、という人もいるのではないだろうか?実は、そのような日々の積み重ねが、生活習慣病やメタボリックシンドローム、肥満…

【書評】獣人たちの革命は成るか?『バンパイヤ』

本作のことは、狼男モノとしてその存在は知っていたが、内容まではよく知らなかった。主人公のバンパイヤ トッペイ役を水谷豊が担当してテレビドラマ化もされ、バンパイヤの変身シーンや変身後の姿はアニメーションで描いたものを合成という変わった作り方だ…

【書評】どうやって運を科学する?『運の方程式 チャンスを引き寄せ結果に結びつける科学的な方法』

皆さんは、運をどのようにお考えだろうか?「科学的には定義できない、第6感的なもの」?それとも「偶然起きた幸せなことやチャンス」?そんな疑問に答えたのが、本書である。それも、科学的な手法で、である。これを読んでいる方には、不思議に思う方もいる…

【書評】こんなに泣ける漫画はそうそう無い。『岳』

何かを読んで泣ける、そしてそれが漫画だというのは久しぶりだ。「死と隣り合わせ」という表現は、普通は自身がとてつもなく危険な目に遭う時に使うものだが、本書は文字通り、それ以上に隣り合わせだ。主人公は北アルプスで山岳救助ボランティアをしている…

【書評】こうして僕は「コミュ障」を脱却しました。『コミュ障でも5分で増やせる超人脈術』

皆さんは、会話が得意だろうか?得意だとして、どのように「得意」なのだろうか? 告白する。実は、僕はコミュニケージョンが大の苦手だ。HIUの交流会やイベントに時々参加しているし、よく人に知識を解説しているので、他の人からは「話すのうまいですね」…

【書評】大陸雄飛の夢に誘われて。『馬賊戦記』

誰からだったかはすっかりポンっと忘れてしまっているが、薦められるまま読んでみたら、これがやたらめったらとんでもなく面白い冒険活劇一大浪漫小説だった。嘘だと思ったら読んでみてちょーだい。戦前の満州を舞台に、日本人でありながら馬賊の攬把(ラン…

【書評】大陸雄飛の夢に誘われて。『馬賊戦記』

誰からだったかはすっかりポンっと忘れてしまっているが、薦められるまま読んでみたら、これがやたらめったらとんでもなく面白い冒険活劇一大浪漫小説だった。嘘だと思ったら読んでみてちょーだい。戦前の満州を舞台に、日本人でありながら馬賊の攬把(ラン…

【書評】教育の裏に潜む人の業(ごう)『いじめの聖域- キリスト教学校の闇に挑んだ両親の全記録』

決して一言では言い表せない複雑に絡み合ったボタンと紐の掛け違い。何故それが生まれるのか、に焦点をあてなければ、この問題は解決しないだろう。 2017年に自殺をした高校2年生、いじめに悩むメモ。第三者委員会でいじめを認定するも、学校は不服として受…

【書評】 その執着を捨てよう!『宇宙から突然、最高のパートナーが放り込まれる法則』

女性の皆さまへ。タイトル・表紙からして悩める女性向けの本書。「宇宙から突然?そんな大袈裟な」と突っ込みを入れたくなるタイトルに、もしかしたらたいていの女性は眉をひそめるかもしれない。ただ、読みたい気分のとき、つまり少しだけ迷いのあるとき、…

【書評】もし若い世代なら、この本はどう見える?『人生は20代で決まる 仕事・恋愛・将来設計』

僕は、非常に気になることがある。何故「もう自分は若くないし、勉強したって頭に入らないよ」という人が多いのだろう。もっと言うと、僕が「年取るのが楽しみ。知識と経験も増えるし、選択肢も広がる。」と言うと、大体の人が口をそろえて言うのが、「若い…

【書評】ここまで読書を極めた人はいない!『読書の技法』

皆さんは、読書で困ったことはあるだろうか?もし困っていたのなら、それはどのような点で困っていたのだろうか?僕自身は、一時期、読書法や勉強法でかなり迷っていた時期があり、その時には、本の内容もあまり頭に入っていなかった。ここで皆さんにお聞き…

【書評】これがすべての勉強の源泉だ!喉から手が出る『独学大全― 絶対に「学ぶこと」を諦めたくない人のための55の技法』

この本は、一言で言おう。辞書である。独学で何かを習得する人に向けた、勉強法の辞典である。なので、この本は全部読まなくてもかまわない、というのが大前提である。全部読まなくてもいいにしろ、世の中には間違った勉強法があふれかえっている。たとえば…

【書評】こうして僕は幸福地獄から抜け出しました『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門』

独特なタイトルだろう。幸福になりたいのは、みんな同じである。だからこそ、みんなは幸せになろうとする。理想の恋人を探したり、ケーキを食べたり。幸せになろうということに躍起になっている。その流れに乗ったのだろうか、最近では「ストレスフリー」だ…