研究を行い良いものが開発できた。特許を取ろう。そんなときに特許はとれるのか、特許を取るために必要な情報は何か。知財部にどんなふうに相談したらいいのか。それがわかるのが本書だ。
タイトルの通り本書は技術者・研究者のための本だ。知財部向け、弁理士向けなどの本はよくあるが、特許に関わる人間で一番多いのは技術者・研究者であろう。研究者はどの程度まで関わり知財部にどこからを任せればいいかがよくわかる。
特許というのは新規性と進歩性が必要だ。特許について学ぶとまず初めに知る言葉だ。新規性はこれまでの技術と比べ何が新しいか。進歩性はそれを思いつくのが難しいか。研究者はまず新規性だけを考えて、進歩性は特許部に任せよう。
また、本書では知財部に向けて、発明を提案する書類のテンプレートも載っている。知財部に説明するための情報をまとめたものだ。非常にありがたい。
さて、その他にも技術調査のやり方など、とにかく技術者・研究者に必要な情報がまとまっている。非常に丁度良い本だ。