HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ワインを勘で選んでいるあなたへ『図解 ワイン一年生』

本書は漫画を使いながらワインを品種ごとに擬人化することによって説明したワインの入門書である。まずは登場人物を何人か紹介する。 ・メルロー(おっとりまったりお姉様。渋味、酸味が控えめでまろやか)・カベルネ・ソーヴィニヨン(どんな役目もきっちり…

物語の終わりとは、友人の死。『放浪息子』 著者 志村貴子(エンターブレイン 、2003/07)

志村貴子は変な漫画を描く。抑揚がなく、起承転結らしい物語もない。しかし、人がただ生きている姿、その細かな機微を豊かに描ける人だ。 『放浪息子』の登場人物たちは10年の連載の中でどんどん年齢を重ね、考え方も好きっだった人も変わっていく。私たち読…

読んだ後が大切 『読書を仕事につなげる技術』 著者 山口 周 (中経出版、2015/10/17)

読書はそれなりにしている。読書で知識も得た。それなのに読書をうまく仕事に活かせてない。そう感じる人は多いのではないだろうか。本書は、そのような人のために、読書を仕事につなげる技術について書かれた本だ。 著者は、コンサルティング業界で活躍する…

え、ブログで飯を食べる?『ブログ飯』

え、まだブログやってないの?本書は「ブログを始めたい」と思っている人にはオススメしない。 考えてみてほしい。たとえばあなたが、これからサッカーを始めようと考えた。まず初めにやることは何だろう? 『サッカーとは』と書かれた本を読むこと?それは…

『宮本から君へ』

知らなかった。知ることができてよかった。こんなに心臓を掴まれるような漫画だったのか。 久しぶりに、一晩で一気に読んでしまった作品。主人公宮本が、どんどん変化していく。否、本来の自分を取り戻していく過程を見ることができるから、ついつい惹き込ま…

今までの常識をくつがえす 『子育て支援と経済成長』 著者 柴田 悠 (朝日新書、2017/2/13)

社会保障は国の財政にとってはお荷物であり、経済成長にとっては足かせになる。これが今まで、暗黙の前提であり、常識とされたものだった。しかし、本書によって、その常識もくつがえされるのかもしれない、特に子育て支援においては。 本書は、2016年に勁草…

『働く君に伝えたい「お金」の教養 人生を変える5つの特別講義』著者 出口 治明(ポプラ社、2016/1/13)

ライフネット生命創始者の出口治明さんが若者向けにお金の原理原則について書いた一冊。 本書のゴールは「お金のことで死ぬまで不安に思うことなく、楽しく生きていけるようになること」、「お金に支配されることなく、お金を支配できるようになること」。構…

『新バーテンダーズマニュアル』

本書は1987年に刊行された『バーテンダーズマニュアル』を改稿したものである。『バーテンダーズマニュアル』は30年以上に渡りバーテンダーにとどまらず、洋酒に関わる人間全ての唯一の参考書であり日本の洋酒産業とともに読まれて来た一冊である。 本書の内…

登場人物の心情の揺れが伝わる作品です。『ビブリア古書堂の事件手帳(全7巻)』著者 三上延(メディアワークス文庫、刊行期間2011年3月25日〜2017年2月25日)

本自体には2種類の物語がある。一つはその本の中身の物語、もう一つはその本自体が人から人へ渡っていく中で重ねられていく物語だ。本書はそれらをテーマに、鎌倉を舞台にしたビブリア古書堂という古書店に関わる人たちの物語で構成されている。 登場する人…

これで英語が話せるようになる!(はず) 『会話もメールも英語は3語で伝わります』 著者 中山裕木子 (ダイヤモンド社、2016/10/14)

本書はタイトルの通り英語はシンプルでも伝わることを書いた本です。 なにごともシンプルにすることは、簡単なようで難しいと思いますが、本書では英語で伝えるには下記はいらない、捨てて大丈夫であると書いています。 1.イディオムはいらない2.否定形の文…

自分の人生をコントロールする『自分を操る超集中力』 著者 メンタリスト DaiGo(かんき出版、2016/5/27)

本書は、長い試行錯誤の末に、高い集中力を手に入れた著者の実体験と、それを踏まえた、集中力を科学的に高める方法を紹介した本である。 著者は、日本唯一のメンタリストであり、企業の研修やコンサルの他、テレビ出演、ニコニコ動画など、多方面で活躍する…

幸せのコツを探しに『君の膵臓を食べたい』著者 佐野 よる(双葉社、2015/6/19)

あなたに大切な人はいますか?もし生きてそばにいるなら大切にしてください。あなたの目の前から、突然いなくなるかもしれません。 ドラマや映画のワンシーンで、「失って初めて価値に気づく」と言う人がいます。現実でもドヤ顔で言ってくる人いますよね。し…

強いカラダ・アタマ・ココロをつくる『はたらく人のコンディショニング辞典』

本書は、仕事や人生でベストパフォーマンスを実現するための方法を・カラダ・アタマ・ココロの3つの働きをもとに解説した本だ。 監修は、コンディショニングの研究だけではなく、ビジネスや生活指導の第一線で活躍する、岩崎一郎氏、松村和夏氏、渡部卓氏の3名…

あの感動をもう一度『魁!!男塾』作者 宮下あきら(ジャンプ・コミックス、週間少年ジャンプにて1985年22号より連載開始)

私は2005年の受験期に予備校の本棚で本作品と出会った。本作品で学んだとこは2つ、“諦めなければ夢は叶う”こと、もう一つが“例えようのない理不尽は存在する”ことだ。 剣桃太郎の直進行軍や冨樫の油風呂の覚悟には、高校生ながら胸が熱くなった。受験勉強も…

言葉を通してみえる軌跡。『戦場と孤独のフードビジネスを生き抜く』著者 園山 真希絵(クロスメディア・パブリッシング、2015/10/15)

向き合う業界を“戦場”、向き合うことで置かれる状態を“孤独”としている、本書からは著者の言葉を通した覚悟が伝わってくる。消費者側からは華やかな側面の想像には硬くない業界だが、現実にはその想像は断片であることがわかる。著者の人生は再起の連続だ。 …

エヴァンゲリオン第0話第一使徒『シン・ゴジラを100倍ディープに観る』著者 岡田斗司夫((株)ビンワード、2017/4/11)

本書はガイナックスの創業者でオタキングとして、知られる岡田斗司夫が『シン・ゴジラ』の深層構造についてえぐり出したものである。 これまで、実写版映画はスベりにスベりまくっていた。しかし、『シン・ゴジラ』は大ヒットを記録した。その秘密は何なのか…

マンガ大賞2017大賞作品『響〜小説家になる方法〜』作者:柳本 光晴(小学館、2015/2/27)

「漫画家漫画」は外れない。これは漫画においてよく言われる。一方今回紹介する作品は「純文学小説家漫画」である。高校に入学したばかりの主人公の鮎喰響(あくいひびき)は、本が好きで自分の考えを理解してくれる人を探すため、高校の文学部に入部する。…

自分が成長するための読書 『ACTION READING』 著者 赤羽 雄二 (SBクリエイティブ、2016/5/25)

本書は、「受け身」から「攻め」の読書スタイルに変えることで、「読んだこと」を、仕事や生活など、今後の自分の成長に活かし、さらには行動に移すことができるようになるための本である。著者は、マッキンゼー出身で、『ゼロ秒思考』の著者、赤羽雄二氏で…

英語を英語で理解する 『超英語思考トレーニング』 著者 イムラン・スィディキ(明日香出版社、2016/12/23)

本書は、英語を考えるときに誰もが経験する、一度日本語で考えてしまうという英語学習の最も根本的な問題について、「英語を英語で理解」できるようになるためのトレーニング本だ。著者は、他にも多くの英語学習本を出しているイムラン・スィディキ氏で、個…

リアルさが怖い『嗤う名医』 著者 久坂部 羊(集英社、2014/2/26)

本書には2009年から2013年にかけて、「小説すばる」に掲載された著者の短編小説6作品が収録されている。 そしてこれらの作品には、すべてに医者が登場する。もちろん医者はすべて架空の人物だが、この本、読んでいる途中で何度も「もしかしたら実話じゃない…

怒りをコントロールする 『はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック』 著者 安藤 俊介(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2016/9/10)

怒ることが問題なのではない!問題は、怒りをコントロールできないことだ。 本書は、自分に関係する人々に悪影響を与える自分の「怒りの癖」について、6つの怒りタイプ別に、性格の特徴、怒り方の癖、改善トレーニング方法、上手なつきあい方など「怒り」を…

『禅、シンプル生活のすすめ』著者 升野俊明 (知的生きかた文庫、2009/7/10)

ちょっとだけ今の生活を変えてみよう。たとえば、「習慣」や「見方」をちょっとだけ変えてみる。それだけで毎日が伸びやかになっていく。 現代人はいつも人間関係に悩み、ストレスを抱えて生きている。そのせいなのか、みんな日常から逃げるように非日常を求…

SF民俗学漫画!『ランド』作者 山下 和美(講談社、2015/4/23)

先日紹介した『約束のネバーランド』は塀に囲まれ、『進撃の巨人』は壁に囲まれ、そして、今回紹介する『ランド』は山に囲まれた世界での物語である。 『ランド』では山の向こうはあの世と言われていて、一度行くと戻っては来れない。また、人は50歳の日には…

全員が腹黒い世界!『約束のネバーランド』作者 出水 ポスカ(集英社、2016/12/02)

孤児院では少年少女達は愛に溢れ楽しく生活を送っている。孤児院は塀に囲まれていて、外の様子を知ることはなく、関わる大人は孤児院のママのみ。12歳あるいは条件を満たすと初めて孤児院から出ることができる。少年少女達は外の世界を楽しみに毎日勉強・運…

正義とはなんだ?『少年よ』著者 兵長

あなたはどんな高校時代を過ごしただろうか?いじめを受けていた人も少なくないだろう。辛い思いを抱えているかもしれない。 このネット漫画は、いじめを受けていた学生の兄が主人公だ。過去形にしたのには理由がある。つまり復讐の物語なのだ。 兄は弟をい…

できない理由は、きっと無い。『すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論』著者 堀江 貴文(光文社新書、2017/3/20)

堀江さんの活動はネットニュースやyoutube、ツイッターなどで日頃から収集することができる。どのような活動をしているのか興味を持てば、おそらく情報量には困らないはずだ。しかし、1テーマで記されている書籍から得られることもまた大きい。そこでは受け…

一緒にいると疲れて、重苦しい気分になる『他人を攻撃せずにはいられない人』 著者 片田 珠美 (PHP新書、2013/12/2)

本書は、以前に紹介した『自分を責めずにはいられない人』と同じ著者で、精神科医である片田珠美氏の本である。 順番で言うと、今回紹介する本書『他人を攻撃せずにはいられない人』の方が先に出版され、ベストセラーにもなっているのでご存知の方も多いかも…

あー、結婚する前に読みたかった!! 『いいとこ取り!熟年交際のススメ』著者 西原理恵子 (新潮社、2013/11/29)

タイトルでは熟年交際のススメとされているが、内容はその年代だけに限定されない。男女が共にいられる条件が書かれているので、20代後半、30代の人も問題なく読むことが出来る。新しい男女交際の教科書がここにある。 西原理恵子といえば、漫画家としても高…

SF脱出ゲーム漫画『百万畳ラビリンス』著作 たかみち(ヤングキングコミックス、2015/8/10)

子供の頃、ゲームのバグを見つけて楽しみませんでした?。本作はゲームが大好きな女子大生二人が主人公。二人はシェアハウスをしながらゲームの中バグを探すアルバイトをしている。ある日、目を覚ますと迷宮が無限に続くボロアパート(異世界?)に迷い込ん…

粋な人がモテる『京都の流儀』著者 徳力 龍之介(木楽舎、2011/4/1)

芸舞妓衆が芸を磨き、粋な旦那衆が行き交う。そんな古より語り継がれて来た街それが花街。本書は花街界通の著者がANA機内誌のために書いた連載を再編集したものである。 花街は、非常に粋を大切にする。例えば、お茶屋にやって来たとする。店に入ると靴を脱…