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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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一緒にいると疲れて、重苦しい気分になる『他人を攻撃せずにはいられない人』 著者 片田 珠美 (PHP新書、2013/12/2)

本書は、以前に紹介した『自分を責めずにはいられない人』と同じ著者で、精神科医である片田珠美氏の本である。

順番で言うと、今回紹介する本書『他人を攻撃せずにはいられない人』の方が先に出版され、ベストセラーにもなっているのでご存知の方も多いかもしれない。

「一緒にいると疲れて、重苦しい気分になる」

とにかく、こういう気持ちになることが多いのなら要注意だ。あなたの周りのその人が「攻撃欲の強い人」であり、あなたがターゲットにされている可能性がある。

本書の第1章では、攻撃欲の強い人はどんな人なのか、事例を紹介しながら説明している。また、一緒にいると気づく”独特のパターン”があるとのことで、そのパターンを知ることでターゲットにされていることに早く気づき、自分自身を守ることができる。

このパターンが先ほど書いた、「一緒にいると疲れて、重苦しい気分になる」である。

私も経験したことがあるが、自分のことを言われているわけではないのに、会ったあとは、気分が重たくなってしまう人が実際にいるのだ。そして、その後は必ず、自分が取りたい行動を選択することが、悪いことに思えてくるということに悩んだことがあった。

何度目かに遭ったときに「これはおかしい」と気付いたので、それ以上のお付き合いは遠慮させてもらったが、今思うと、ターゲットにされていたのかもしれない。

第2章では、どのようにターゲットを壊していくか、その手法が説明されている。直接嫌がらせをされたら誰でもすぐに分かるが、そうでない場合のほうが圧倒的に多い。この章では、攻撃欲の強い人が使う手法が挙げられているので、それらについて知っておくことが対処法になるだろう。

以下、本書の構成は次のとおり。

第3章 なぜ抵抗できなくなるのか
第4章 どうしてこんなことをするのか
第5章 どんな人が影響を受けるのか
第6章 処方箋 − かわし方、逃げ方、自分の守り方

著者によると、多くの場合は、攻撃欲の強い人に対して、ターゲットにされた人は抵抗できないとのことだ。それは一体なぜなのか。その結果どのような影響を及ぼすのか。このあたりについて、興味のある方はぜひ本書を手にとって欲しい。

また、現在、あの人といると気分が重苦しくなるという方、すぐにでも現状を変えたいという方も、ぜひ本書を手にとって、攻撃欲の強い人の呪縛から逃れるための参考にして欲しい。