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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】もはやこの流れには抗えない『AI DRIVEN ~AIで進化する人類の働き方』

あれこれ理由を付けて先延ばしすることはできるだろう。がしかし、いつ始めるの?今でしょ!

みなさんもお気付きかと思いますが、日々我々の周りのプロダクト、サービス、仕事などあらゆるところでの活用が広がっているAI。
特にここ1年は、ChatGPT3.5リリース以降、GAFAMに代表されるビッグテックのみならず、様々な企業が生成AIを活用した新たなサービスをリリースし、この大きな変化に気付いているはずだ。
著者は伊藤穣一氏。
本書では、テクノロジーに明るい人やビジネスパーソンのみならず、学生からテクノロジーにあまり馴染みのない方にもわかりやすいように、難しい言葉は使わず、具体的なツールや使い方(プロンプト)なども例示しながら、わかりやすく説明されており、これまで使ってこなかった人も、本書を読んでとりあえず触ってみようと思うのではないだろうか。

目次
序章 AI DRIVENで生まれている世界のメガトレンド
第1章 【仕事】僕たちの役割はDJ的になる
第2章 【学び方】必要な学びをそれぞれが選択するようになる
第3章 【イノベーション】創造は「ゼロイチ」ではなくなる
第4章 【リーダーシップ】「人間を見る力」が問われる時代になる
第5章 新時代をサバイブするためのAIリテラシー

第3章では、具体的なプロンプトでのやり取りがそのまま掲載されており、言語系生成AIでは、回答の特徴の違いが具体的にイメージでき、また画像生成AIの場合は、同じプロンプトでもどのようなアプトプットの違いになるのかが比較されていてイメージしやすかった。また、生成AIを活用する際のリスクや対策、使う際のコツ(人とAIの役割分担)なども紹介されています。
個人的には、第4章のAI+DAOのところでは、web3の具体的なプロジェクトが紹介されており、今後web3×AIがどのようなポテンシャルを秘めているのか、これまでの中央集権的な構造から分散化されていく方向性については大変興味深かった。

自分も現在仕事で活用を始めており、どのような使い方ができるかを模索中ですが、ノーコードでできるため、エンジニアでなくてもある程度のことはすぐに試せてしまうので、インパクトが計り知れず、ワクワクしますね。

近頃は、具体的な事例も増えてきているので、皆さんも本書を手に取って頂き、その勢いでぜひ臆することなくAIを使い始めてみてください。生活が変わります。

著者:伊藤穣一
発行所:SBクリエイティブ株式会社