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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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怒りをコントロールする 『はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック』 著者 安藤 俊介(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2016/9/10)

怒ることが問題なのではない!問題は、怒りをコントロールできないことだ。

本書は、自分に関係する人々に悪影響を与える自分の「怒りの癖」について、6つの怒りタイプ別に、性格の特徴、怒り方の癖、改善トレーニング方法、上手なつきあい方など「怒り」をコントロールできるようにするための本である。著者は、日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介氏だ。

アンガーマネジメントは、怒らなくなることが目的ではなく、目指すところは、怒る必要のあることは上手に怒れるようになる一方で、怒る必要のないことは怒らなくてすむようになることである。

そして、アンガーマネジメントを実践することで、次のようなメリットがある。

・上司、同僚、部下と良好な人間関係が築ける
・集中力が高まり、仕事のパフォーマンスが上がる
・考え方、生き方がポジティブになる
・家庭や友人関係でも、もめごとがなくなる

ところで、私がアンガーマネジメントについて興味を持ったのは、ハラスメント対策セミナーに出席したときに配布された資料のなかに、アンガーマネジメントという文字があり、これはいったい何だろうと思ったのが初めてだった。

仕事上では怒りという感情をあまり表に出したことはなかったが、まったく怒りの感情がないというわけではなく、イライラする場面もあった。そういった怒りの感情を上手く処理できれば、さらに仕事に集中できるのではないかと以前から思っていたのだ。

本書を読むだけで、完全に怒りをコントロールできるようになるというわけではないが、本書を通じて自分の怒りの癖や改善方法が分かるようになる。そして、怒りを意識するということだけでも、その効果は抜群である。

仕事において集中力を妨げる怒りをどうにかしたいと思っている方には、ぜひ本書を手に取って、自分の怒りのタイプや癖を知り、パフォーマンスを上げるきっかけにしてほしい。また、仕事以外でも、家庭や友人関係でもめごとが多い方などにも、関係改善のために本書はおすすめの1冊である。