HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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コツコツとした努力は無駄『時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS』

単なる近道「Short cuts」ではなく努力のない道を行く「Smart cuts」。本書は豊富な例とともに努力せずに成功する方法をまとめたものである。

例えば、皆さまご存知のスーパーマリオというゲームがある。あのゲームは1-1、1-2...と進めていてはなかなかクリアできない。途中には隠された土管があって、一気に努力することなくワープしてクリアを目指すものだ。

例えば、世界最高水準の教育レベルを持つフィンランドフィンランドでは修学開始年度は一年遅い。授業も宿題も少なく、九九も暗記せず電卓の使い方を教える。子供がやりたいと感じた時に学べば良いという教育で、子供たちは努力と感じ、楽しんでいるだけなのに、世界最高水準の教育レベルを誇っている。

以上のような面白い豊富な例を用いて、スマートカットの仕方を解剖していった結果、以下の9つの法則が見つかった。

第1章 成功の階段をハックする
第2章 良いメンターを得る
第3章 フィードバックで最適化する
第4章 プラットフォームの優位性を生かす
第5章 波を見つけて波に乗る
第6章 スーパーコネクターになる
第7章 成功の連鎖を作る
第8章 シンプルを極める
第9章 10倍思考を実行する

日本では特にコツコツとした努力が褒め称えられることが多いだろう。しかし、多くのことはテンプレ化し、できる人の真似をすればすぐにできる。他人がすでに出来ていることを1からまたコツコツと積み上げるほど私たちには時間がない。本書を読み人生の無駄を排除しよう。そして読書というものは最も簡単にスマートカットを行うことができるツールであるだろう。

HIUメンバーがおすすめする研究に関する本9選

HIUメンバーがおすすめする研究に関する本についてまとめました。 

 

ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)

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図説 食人全書

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覗くモーテル 観察日誌

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もっとヘンな論文

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何をやっても続かない自分を変える あきらめない練習

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これからの世界をつくる仲間たちへ

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ものの言いかた西東 (岩波新書)

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脳には妙なクセがある (扶桑社新書)

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バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

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変わりたくないを変えよう『限界集落株式会社』

この作品は過疎化の進む止村が舞台となる。高齢化や都市部への若者流出、とはいえ売りにできる魅力も無く、近隣の街からも煙たがられ村の住民は肩身の狭い思いをしている。それでも過去の栄光を経験している古参達は、今の状況を変えることを頑なに拒む・・・。

この作品はフィクションだが、現実でもありえそうな舞台だ、いやきっと具体的に頭に浮かんだコミュニティがあるはずだ。この物語は村が舞台になっているが、村だけではなく企業や店舗、あるいは学校法人にも状況を当てはめることができるのではないだろうか。

何かを変えるときには、“余所者”と“若者”そして“馬鹿者”が必要と言われる、本来であれば自助努力でお願いしたいという気持ちはあるものの、やはり何かを変えるときには新しい風が必要なのだろう。本作品でもしっかりと三者が登場し、止村を変えていく。

しかし、限界を迎えた集落というものは、名前負けをせず、実態は厳しい。外部からの信用もほぼゼロに近く、内側には縁故や付き合いのしがらみも多い。IT企業出身者、就農目的の若者達、ホステスは自らの行動によって複雑に絡まった糸を徐々に解いていく。はじめは小さなアイディアや行動だが、次第に住民も感化され、彼らと手を取りやがて自分ごととして動き出す。

本作品の面白いところは2点ある。ひとつは“こうしたらいいのに”という現代のアイディアを、フィクションの村だとしても実行し、前に進めているところだ。そしてもうひとつはすべてがうまくいっているわけではないというところだ。限界集落という舞台を等身大に受け止め、妥協点に着地する活動も少なくない。きっと何かを変えるには清濁併せ呑むことが必要なのだろう。それを知った上でそれでもなお変える勇気、変わる勇気を本作品は教えてくれる。限界集落株式会社 (小学館文庫)

限界集落株式会社 (小学館文庫)

脱・限界集落株式会社 (小学館文庫)

脱・限界集落株式会社 (小学館文庫)

服一つで人生は変わる『王様の仕立て屋~サルト・フィニート~』

本作品はナポリの泥棒市に住む日本人、織部悠(オリベ・ユウ)かれは、ミケランジェロと賞賛された伝説の仕立て人の唯一の弟子である。ユウが仕立てたスーツを着た人はみな人生までもが変わってしまう。

職業漫画というのは大人気な漫画のジャンルである。その中でも本作はスーツをつくるナポリの職人、つまり仕立て屋を題材にした話だ。本作を読めばスーツに対する知識はもちろん、ファッションにある粋とは何かを感じることができ、仕立て屋さんで本物のスーツを作りたくなる。

本作は一話完結で、毎回主人公のユウに仕立ての依頼あるいはファッションにまつわる出来事が起こる。それに対して主人公が仕立てるスーツで問題を解決し人生すら変えてしまうという話だ。シリーズは多く出ているが一話完結なのでどこから読んでも問題はない。

日本そしてイタリアに共通するであろう職人気質、そして粋の文化、それを楽しむだけでも本作は素晴らしい。どうせスーツを着るなら本作を読んで正しく粋に着こなしてはどうだろうか。スーツを着こなせば人生すらも変わるかもしれない。

なるほどそうだったのね!『いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン』

私は興味があることはまずはネットにアクセスし情報を仕入れる。その情報収集の結果得られる知識は3つの段階に分けられる。一つは理解して認識した情報、一つは理解していないけれど認識した情報、そして最後はふわっと存在だけ認識した(もしくは認識したと思っている)情報だ。

ネット上で情報を仕入れる際に気をつけておきたいことは、収集できる情報のレベルは個々人によって異なることだ。知りたい情報は私の知っている言葉からしか検索できない。詳しく知ることもできるし、私にとって不確かな情報の存在をしっかりと認識することもできるが、存在自体認識していない情報を“意図的”に収集することは原則できないと思っている。

その点書籍の利点は紙か電子書籍か問わず、知りたいテーマの情報が体系立てて編集されていることだ。本書のテーマであるビットコインブロックチェーンについても同様で、日頃のネットサーフィンやそのテーマに明るい人物の発信する情報を浴びることで、大枠で理解はしていた。しかしながらそれでもやはり私の知りたいことの範囲を超えた情報、知りたいとは思っていなくても実は知っておくべき重要な情報に触れることは難しい。

実はニューヨーク州では暗号通貨の規制が極端に厳しいということ、高齢者などを狙った投資詐欺が発生したことなど、直接的に被害を受けるとこはないだろうが、私の周りに影響する可能性がある情報も、本書を通して今回新たに知ることができた。

未知か既知かは問わず、書籍は体系立てた文脈の中で知ることができる良いツールだ。キュレーション機能などすでに様々なサービスがあるためネットで収集可能な情報の質も高いのだろうが、それでも埋まらない知識があると感じた際には書籍という選択肢も持っておいてはいかがだろうか。本書も改めて暗号通貨周りの知識を棚卸しし整理するには良いツールだと思う。すでにプレイヤーとして活動している方にもオススメの一冊だ。

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

ずっと右肩上がりはありえない『壁を超える』

本書の著者、川口能活サッカー日本代表ゴールキーパーという特殊なポディション勤めた。長い間に渡り、W杯に導かせた立役者である。今なお、現役を続け、たくさんの喜びや、苦難を記された書籍となっている。

Jリーグで活躍し、日本代表へと抜擢され、その後、海外へ渡ったのち、J2、J3へと自分の戦いの場がランクダウンしてきた。その状況の中で、いろいろなことがあって当たり前なのが人生。試練なのか、課題なのか、壁なのか、そういうものは常に個人の前に現れる。それにどう向かい合って、どう苦しむか。もがき苦しむことによって風向きが変わり、光が見えてくる。光が射してきたとき、逃さないようにすること。それが大切である。

さらには、努力をやめて投げ出してしまえば、状況は何も変わらず、誰かに見て見てもらえることもない。そうなれば転がり落ちていくだけになってしまう。そうならないためには、あがくようにしてでも、やれる限りのことをやっていくしかない。そうしていなければチャンスはやってこないのである。

日本が初めてW杯に出場したフランス大会では、最終メンバーから三浦和良さんが外された。本人は胸が張り裂けるくらい辛い思いをしたはずだ。カズさんはあの挫折をエネルギーにしたからこそ、今も現役を続けているとも考えられる。そういう経験があるから、他の人にはない深みを持つようになれたのかもしれない。

スポーツ選手に限らず、私たちの人生もそうだが、ずっと右肩上がりということは絶対にありえない。厳しい状況になったとき、どうしていくか。這い上がろうとするなら、その姿を見せていく。そういうところから”生きていくとはどういうことなのか”を感じとった。

 

壁を超える (角川新書)

壁を超える (角川新書)

 

 

すべてはいい女を抱くために『紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男』

「人生山あり、谷ありと申しますが、私は日本海溝のようなドン底から這いあがり、なんとか生き延びてきたのです。銀のスプーンを咥えて裕福な家庭に生まれてきたわけではなく、終戦直後の貧しさにも耐え忍んできました。その後、幸運にも高度経済成長の波に乗りことができ、お金を稼ぐコツみたいなものを自分なりに見つけました。

なぜ、お金を稼ぐのか?
それはなんと言っても魅力的な女性とお付き合いしたい、その一点に尽きます。

人には様々な欲望がありますが、私の場合、車や家にはほとんど関心がない代わり、美しい女性とセックスしたいという欲望は、今も尽きることがありません。

仕事も女性とのお付き合いも“死ぬまで現役”と心に誓っております。」

14歳のころに童貞喪失し“世の中にはこんなに楽しいことがある”と気づいてから60年間、世界中の美女とセックスがしたいと考えながら日々を送るようになった著者は人生の目標を“お金持ちになる”ことではなく、“お金持ちになって好みの女性とエッチすること”を目標に生きていきます。職業を鉄屑拾いからコンドームの訪問販売(実演販売も含む)に変更し財をなし、高度経済成長期に投資や金貸業で財を増やしていきます。

「お前の目標はなんだっけ?」
「はい。金を稼いでいい女とエッチすることです。」

新地や銀座のクラブのホステスに騙されるなどの失敗談を山ほど積み、付き合ってくれた女性には金一封を差し上げる。CAと仲良くなるために30万円を差し出す。道端でヤクザから現金入りのバックを強奪されそうになった際に左足の付け根をナイフで刺されるも「エッチを続けていけるように神様が金玉直撃を避けてくださったのだ。」と神様に感謝する。

そんな著者自らが認める“助平ジジイ”の助平をするためのビジネスでの生きた知恵、助平根性で乗り越えた波乱万丈な一生をぜひ、読者の皆様に読んでいただきたいと思います。

「明日はどんな娘とエッチできるのか。そう考えるだけで若さが蘇ってきます。
そのために、今でも毎日仕事をしてお金を稼ぐのです。
私の目標を他人は馬鹿にするかもしれません。でも、私はずっと本気でした。
どんな目標でもいい、目標をもって本気でやれば年齢なんて関係ありませんし、いつかその目標は叶うはずです。

好みの女性とエッチしたい。

その一念でここまで来た私が言うのですから間違いありません。」

あなたの目標はなんだっけ?

 

 

あなたの知っている成功戦略で、本当に成功できるのか?『仕事は 楽しいかね? ~THE MAX STRATEGY~』

本書は、吹雪のために閉鎖された、空港のターミナルビルで起きた、26時間の出来事である。 ストーリーは、突然足止めをされ、イラついていた主人公のもとに現れた不思議な老人との出会いから始まる。

仕事は楽しいかね?

自分が主人公だったらなんと答えるだろう。 疲労と苛立ちから、初対面の人にでも、仕事の愚痴をぶつけてしまうのだろうか 。または、本心を伝えずにごまかすのか。どのぐらいの人が、自信を持って正直に、「自分の仕事は楽しい」と言えるだろうか。

不思議な老人は 、ただの老人ではなかった 。 発明家、起業家として巨万の富を築いたマックスエルモアだということを知り、 主人公は自分の言動を後悔した。

本書の見どころは、マックスから主人公への様々な人生のアドバイスである。

現在では世界的に有名な、いくつかの企業の商品が生まれたきっかけなどを例にとり、わかりやすく説明している。

すでに、多くのビジネス書や自己啓発書を読み、学んでいる人でも、人生を変えるようなアイデアが見つかるだろう。
まさに主人公がそうだったように。

「仕事は楽しい」と素直に答えられなかった人に、是非読んでほしい一冊である。


仕事は楽しいかね? (きこ書房)

仕事は楽しいかね? (きこ書房)


努力を惜しまないということ『深愛』

彼女を初めて知った時は“LOVE & HISTORY”と“POWER GATE”のシングル同時発売の時、私にとってその時すでに彼女は煌びやかな存在だった。声優というカテゴリーだけではなく、芸能に身を置く人たちは順風満帆な人生を歩んでいる者だと、私は当時 高校生ながらに誤解をしていた。

彼女からは勇気をたくさんもらった。大学受験や部活に日々の勉強、目標に向かって走り続けることは時には苦しみが付いて回る。そんな時、彼女の曲や深夜のラジオが自分自身のエネルギーに変換され、前を向くことができた経験は今でも鮮明に覚えている。

本書は彼女が多くのファンにエネルギーを渡せるようになるまでの、一人の人間として等身大の姿が描かれている。幼少期から青春期、デビュー期と、それぞれの環境とその中に身を置く彼女の主観が丁寧に記されているのだ。当時の苦悩や葛藤など、彼女の出演しているアニメ作品や大きなライブ会場のステージからはおよそ知り得ない内容だ。おそらく今後も本書以外のメディアから知れることはないのではないだろうかと思う。

努力を惜しまないということを、一体どれだけの人が実践できているだろうか。世の中にあるその言葉の数と実行された数はおそらく合わないだろう。彼女は文字通り努力を惜しまなかった。“夢を追いかける”ということには傷を重ねることも含まれる。それがどうしたと跳ね除ける強さを持つ人がいる一方で、多感な心を持った人は傷を重ねる度に、強くなるか否かの選択を迫られる。

メディアに取り上げられる人間の歴史からは、薄暗い過去は切り取られがちだ。成功体験やせいぜいちょっとした失敗体験が多いだろう。本書では少々ぼやかされている箇所はあるものの、一個人としての彼女の文脈を知ることができる。今の彼女を知る方にはぜひ読んでほしい一冊だ。


深愛 (しんあい) (幻冬舎文庫)

深愛 (しんあい) (幻冬舎文庫)

HIUメンバーがおすすめするお金に関する本

堀江貴文イノベーション大学校(HIU)メンバーがおすすめするお金に関する本をご紹介いたします。

 

 ・Discover Japan 2017年2月号 Vol.64[雑誌]

 

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現役東大生が1日を50円で売ってみたら

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さおだけ屋はなぜ潰れないのか??身近な疑問からはじめる会計学? (光文社新書)

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 ・働く君に伝えたい「お金」の教養

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・サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福

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 ・それをお金で買いますか (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

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・地域通貨で実現する地方創生

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 ・いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

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バカは最強の法則: まんがでわかる「ウシジマくん×ホリエモン」負けない働き方

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・VALU生存教本 〜無名の個人が生き残るために〜

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魔法のコンパス 道なき道の歩き方

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なめらかなお金がめぐる社会。あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。

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革命のファンファーレ 現代のお金と広告

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