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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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ガッツはレッドオーシャンだから、そこで勝負しても無駄だよ『これからの世界をつくる仲間たちへ』

『これからの世界をつくる仲間たちへ』著者:落合陽一(小学館、2016/4/2)

 

「本当の21世紀」をとうとう迎えようとしている。20世紀はみんなが同じ世界を歩む「映像の世紀」だった。そして、これから我々は「魔法の世紀」へと突入する。

2017年、世界の4分の1の人類がFBを利用している。また、日本人においても半数以上の人間がSNSを利用し高校生は90%以上がSNSを利用するという。

21世紀に入り科学の発展が著しくなり、日常触れるあらゆるものの理屈が理解の範疇を超えてきた。言わば世界の全てが日々魔術化してきている。

また、皆が同じ映像を見て同じ価値観を持つ時代は終わった。1人1人が全く違うタイムラインを眺めているのが普通になり、多様性であるのがあたりまえの時代がやってきた。本書ではそんな大きく変化したこれからの世界「魔法の世紀」を生き抜くためのコツがが書かれている。

著者の落合氏は「現代の魔法使い」と呼ばれ、メディアアーティストであったり、筑波大学の学長補佐・助教、デジタルネイチャー研究室などなどの活動を行っている。VALUでは職業「コスプレイヤー」となっている通り、色々な職業を着替えながら仕事をしている。

落合氏は子供の頃からニーチェなどの哲学書を読み「いくら思想を深めても、考え方だけでは人間の精神性を高められないんだな」と考え、研究者になった。その背景通り、落合氏の研究からは哲学を感じる。これについて説明をするには紙面が足りないので、ぜひ今、本書で味わって欲しい。近い未来、本書に書かれていることは常識となっているだろう。

これまで人間と言うのは、人と人の間で生きていくため、社会性が必須であるということが常識だった。現在、人と人との間にあるものは明らかにインターネットである。人と人の間を埋めることができるインターネットはもはや人間との区別が出来なくなってきた。これまでの人間社会が変化し、コンピューターと人間の区別がつかなくなった計算機自然(デジタルネイチャー)がやってくるだろう。そこに向かって落合氏は今も人間性を捧げている。

・・・と、非常にまとまりが良かったのだが、どうしても引用したかったことがあるので最後に引用をする。落合氏と同様に評者もつくば市で研究を行っているが、以下の研究テーマを見直すためのテンプレに感動を覚えた。引用で終わりとする。

・それによって誰が幸せになるのか。
・なぜいま、その問題なのか。なぜ先人たちはそれができなかったのか。
・過去の何を受け継いでそのアイデアに到達したのか。
・どこに行けばそれができるのか。
・実現のためのスキルは他の人が到達しにくいのか。

https://goo.gl/NLaVg1