HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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お互いの理解を。『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』

特に企業に勤めている方は自身と異なる世代との価値観の違いを感じやすいのではないだろうか。私も30代だが、上の世代と下の世代、それぞれから感覚的なギャップを感じる。

本書は特に若手の価値観について解説をしている、おそらくそこには私も含まれているだろう。著者は“乾けない世代”と総称している。この世代とこの世代より上の年齢の世代との大きな差は何だろうか、それは不足しているか否かだ。

いわゆる企業戦士になることを美徳としていた世代は、足りないものを埋めていくことがそのまま幸せに繋がっていった。車や家など何もしなければ手に入れることができない物理的な豊かさを追いかけ、ひいてはそれが自己の成長にも繋がっていった。

一方で“乾けない世代”は、一言でいってしまえばすでに豊かなのだ。たとえ自身が所有していなくても所有することそのものに希少価値はなく、それらを手にすることはもはやモチベーションに繋がらない。むしろ“無くても良いもの”とさえ思われている。

そんな彼ら“乾けない世代”と働くということは、まずは彼らの趣向を知る必要がある。彼らはモチベーションが低いのではない、モチベーションを感じる対象が今までとは異なるのだ。

本書は例えば部下や後輩の育成に悩んでいる方に読んでほしい。そして、情報は表裏一体だとも思う。上司や先輩を持つ方もぜひ、あなたは上司達からどのように見られているのか客観的に再認識してみてはどうだろうか。組織の形式に関わらず、良い人間関係は相互理解の上に築かれるはずだ。特定の世代に限らず、ぜひ本書を手に取ってほしい。

2010年12月21日皆既月食の夜に帰ってきた『左ききのエレン』

本作品は、広告代理店に勤める朝倉光一そして、天才アーティストのエレンをダブル主人公とした物語だ。副題に「天才になれなかった全ての人へ」とある通り、多くの人は朝倉光一に非常に共感するだろう。

本作品の物語は『左ききのエレン』のグラフティアートから始まる。グラフティアートとは壁にスプレーなどで書いてある絵のことだ。そして、グラフティアートには特別なルールがある。自分の絵の方がイカしているならば上書きして良いということだ。高校生の天才エレンは横浜の美術館の絵を上書きし話題になる。その後海外で活動し一躍有名に。

一方凡人の朝倉光一はスーパースターになり普通の人とは違う人生を歩みたい。しかし平凡で何にも特化した武器はない。大学に行き、普通に広告代理店に勤め、会社員は皆経験するだろう苦悩「こんなことをしたいわけじゃない」「これは自分の仕事じゃない」と日々苦しみ生きている。

凡人の働き方とはどうなのか、天才とはなんなのか、本作品では凡人が生きていく道、天才が生きていく方法について詳しく描かれている。凡人には非常におおすすめだ。また本作品kindle unlimitedで無料で読める。とにかく面白く、生き方を考える一冊にもなる。是非読んでほしい作品だ。

左ききのエレン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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数字のセンス『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?身近な疑問からはじめる会計学』

さおだけ屋を見かけたのだが、よく考えてみると、子供の頃から1度もさおだけ屋からさおだけを買ったことがないし、また、買っている人を目撃したことも、買ったという話を聞いたこともない。

そんな疑問から、さおだけ屋の仕組み、そして、発展して会計学とはどんなものなのかを記されている書籍となっている。

会計的な考え方の土台となる基礎は利益であり、売り上げを増やす、費用を減らす。この2つしか方法はないという。

さらに、さおだけ屋はこの2つを徹底的に追求しており、物事をキチンと数字で考えることができるかどうか、そのことを「数字のセンス」という。

その「数字のセンス」を身につけようと思うなら、まずは日々の生活のなかの「ちょっとした数字」にも気を配ることだ。

ありとあらゆる数字の背景には、ちゃんと意味があり、その意味をしっかり読み取ることができるようになれば、自然と数字のセンスは身につくであろう。

今週読まれた書評【2017/12/10-12/16】

 今週読まれた記事です。4位の日本は遅れている?『中国人はなぜ財布を持たないのか』リツイートも多くされて、コメントなども多かったです。

 

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イノベーションが起きるとは?『メイカーズのエコシステム-新しいモノづくりがとまらない』

個人が何かを創作することは別に珍しいものではなくて、この当ブログもそうだが、ネット上には個人が作ったコンテンツがいっぱい溢れている。

初音ミク」などのボーカロイドによって、個人でもボーカル入りの音楽が作れるようになり、たくさん曲があふれだした。ボカロ・ムーブメントは記憶に新しいところだ。

このように誰もが「メイカー」としてものづくりができるようになり、イノベーションを起こせることが容易になってきた。

イノベーションを生み出すのは「PLAY」あくまで遊び感覚からであり、アイデアを思いつく最初の段階でビジネスになるかどうかなんて考えていると新しい発想は出てきづらい。

そこで「思いついたらすぐに作ってみる」これがまさに大切であり、日本の過去の歴史を振り返ってみるとソニーの「ウォークマン」、ビクターの「VHS」など独自で試しに作ってみたものがヒットしたケースが多々ある。

このように突如起こるイノベーションの相当部分は「やってみる」ということに尽きるという。

我々も目の前のことに恐れず、なんでも思いついたらやってみる。そう思えた書籍であった。

インスタ映えを気にしない『一汁一菜でよいという提案』

毎日の食事は自分の命を作るものだ。健康でいられるかどうかは、日々の食習慣が影響していることは誰もが知っていることだ。しかし、人により「気遣っていられない」「いちいち関心を持っていられない」と満腹感を満たすためだけに食事をする人もいる。

その一方、最近ではSNSの影響もあるせいか、少しでも見映えよく手をかけた料理、一品でも多い料理を作ることに躍起になり、さらにそれがストレスとなり、何のために食事をするのかという根本を忘れている人も多くいるようだ。昔からある「一汁一菜」は、インスタ映えを気にする人々にとっては、手抜き料理だという。果たして本当にそうなのだろうか。

著者土井氏によれば、見た目を良くしようと手をかけるということは、手数を増やすことであり、素材はまずくなるという。手数を増やすということは、食材にそれだけ触れることになり、必ずその分だけ痛み、鮮度が落ちる。それは、場違いなひと手間であるという。

著者は人気番組で盛り付け査定をしているが、見映えばかり気にする料理自慢の著名人に対しても、「汚い」「気持ち悪い」「 触りすぎ」 「何をしたいのかわからない」と 辛口で喝を入れる。 それほど料理は、新鮮さ、鮮度が重要だということだ。 そんな著者が薦める料理が「一汁一菜」だ。

「一汁一菜」とは、毎日継続して食べたとしても健康でいられる伝統的な和食の型。ご飯を中心とした汁(味噌汁)と菜(おかず)それぞれ一品あわせた食事の型であり、現代の私たちにとっても最適な食事だ。

おかずがなくてもご飯と味噌汁を作り、味噌汁を具だくさんにすればそれは十分におかずを兼ねるものとなる。これだけで心身の健康を維持し、育むために必要な栄養を十分とることができる。

さらに「一汁一菜」は一つのスタイルであるため、応用を利かすこともできる。もちろん、毎食必ずご飯を食べなければいけないわけではない。 ご飯がパンやパスタに代わってもいいのだ。「 一汁一菜」というスタイルを守りながら和洋折衷 というアレンジもできる。例えば、前日の残りの鶏の唐揚げを野菜と煮込んで味噌汁にしてもいい。味噌汁には何を入れてもいいと著者はいう。

毎日の食事だからこそ、ストレスをかけずに健康のために美味しく食べること。まずそこが重要なところだ。日々ストレスを感じている人は、まず食の基本「一汁一菜」を試してみるといいだろう。

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案

それはマニュアルで解決できます『無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい』

本書はタイトル通り、無印良品の業務の仕組みを明らかにしている。軸となるものはマニュアルだ。店舗用には“MUJIGRAM”、本部用には“業務基準書”と、2種類のマニュアルが存在する。このマニュアルを徹底的に遵守することで無印良品は成果を上げている。

マニュアルと聞くと冷たい印象を覚えるだろうか。日本人にとってマニュアルは無機質で機械的で、あまり良くは映らないのかもしれない。そのようなマニュアルが存在するのも事実だろう。しかし、無印良品の持つものはそれらと一線を画する、“血の通ったマニュアル”なのだ。

ただただ志を掲げるだけでは組織は変わらない、組織を変えるためにはそこに属する人の行動を変えることが必要だ。個々の行動を変えるためには具体的な基準が必要になる、マニュアルはそのためにあるのだ。しかし社会の変化は早い、過去の常識が今の非常識になっていることが多い。その点、無印良品のマニュアルは常に成長をする。マニュアル通りに動いた結果、より良い行動基準が現場を中心に声としてあがる、その数年間2万件を超える。それらの中から吟味され、本書が例に上げた年では440件が採用される。一度作ったら終わりではない、本部と店舗、個人の実践によって常に最適解が保証されているのだ。

組織の基礎体力を向上させる際に、個人の経験則やセンスは実は阻害要因になりやすい。ましてや1人のスーパーマンが抜けた瞬間、組織のレベルは大きくダウンすることさえある。暗黙知それ自体は尊いが、これから組織に求められるものはその言語化だ。希少性や鮮度の観点から、情報価値は得た瞬間から下がっていく。価値がなくなる前に早々に共有してしまおう、そしてより価値の高い情報に塗り替えていこう。“標準なくして、改善なし”という言葉を本書から借りる、マニュアルはそのための最適なツールだ。具体的な施策も多く紹介されているので、ぜひ本書を手に取ってほしい。

まずは漫画から。『ビットコイン投資やってみました!』

最近 仮想通貨、その中でもやはりビットコインの名前を聞く機会が増えた気がする。書店の資産運用コーナーはもちろん、テレビCMやバナー広告、電車の中吊り広告でも取引所の広告を見るようになった。現時点で仮想通貨の保有者は日本国民の100人に1人だと聞いているが、これから迎える2018年は2人3人と徐々に保有者の数と共にマーケットも拡大してくのではないだろうか。

とはいえ取引所の登録手続きのハードルは低いが、日本人は円に対する信頼度が異常に高い、仮想通貨を保有する精神的ハードルも同様に高いのではないかと察する。どのようなものなのか知ろうにもどこから情報を収集したら良いかわかならないと、足を止めてしまっている方も多いのではないだろうか。そんな方々にはぜひ本書をオススメしたい。

専門分野を漫画でわかりやすく紹介すると言いつつも、要所要所に漫画が描かれているだけで、実はほとんどが活字だったりする書籍は少なくない。その点本書はほとんどのページが漫画で構成されている。著者のたまきちひろさん自身がビットコインを手にするところから始まり、皮算用や狼狽売りなど、初心者あるあるを率先して経験してくれるので親近感も湧く。初歩的な情報も多いので、仮想通貨をこれから手にしたいと思っている方は情報を負担無く収集できる最適なツールではないだろうか。

本書を読み切ったからと言って、決して不安材料が消えるわけではないだろう。どんなことでも前に行動する異常リスクは付き物だ。(行動しないことが一番のリスクなのは言わずもがな・・・)ただし、リスクは知識で回避することが可能だ。仮想通貨を手にすると決めたら、行動と並行して正しい知識を身につけてほしい。その一歩として本書を購入してみてはいかがだろうか。

※仮想通貨をはじめとする投資の判断は個人の責任の範囲内でお願いいたします、本ブログでは結果に対し一切の保証はいたしません


ビットコイン投資やってみました!

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HIUメンバーがおすすめする幸せに関する本8選

 堀江貴文イノベーション大学校メンバーがおすすめする幸せに関する本を集めました。

 

現役東大生が1日を50円で売ってみたら

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幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)

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君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

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夢をかなえるゾウ文庫版

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北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方 心の病を抜け出した夫婦からのアドバイス27

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女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

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借金星 (ヨシモトブックス)

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私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の?どうしよう?をとことん考えてみました

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「小さな習慣」がここまで人生を変える『ライフハック大全』

LifeHackは、情報処理業界を中心とした「仕事術」のことで、いかに作業を簡便かつ効率良く行うかを主眼としたテクニック群である(Wikipedia)。本書は総数250もの仕事術を紹介した辞典である。

本書のライフハックは全部で 8SECTIONからなる。時間管理、タスク管理、集中力・ストレス対策、読書・情報収集・学習、発想・アウトプット・思考、コミュニケーション&チーム、日常生活・旅行、習慣化・やめない技術。

本書が優れている点は以上8SECTION、250の仕事術を実際に著者がどのように使っているかを紹介している点である。具体的なアプリ名、アイテム名、参考の本までこれでもかというほど紹介されているので至れり尽くせりだ。

本書を読み今評者が完全に買いかけているものを1つ紹介しよう。『spire 活動量計』だ。これは体に身につけることで、呼吸を計測し集中力やストレスを記録してくれるというものだ。このようなアイテムが大量に紹介される。

本書は、人生と仕事をより良いものに変えたい人全てにオススメする。