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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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インスタ映えを気にしない『一汁一菜でよいという提案』

毎日の食事は自分の命を作るものだ。健康でいられるかどうかは、日々の食習慣が影響していることは誰もが知っていることだ。しかし、人により「気遣っていられない」「いちいち関心を持っていられない」と満腹感を満たすためだけに食事をする人もいる。

その一方、最近ではSNSの影響もあるせいか、少しでも見映えよく手をかけた料理、一品でも多い料理を作ることに躍起になり、さらにそれがストレスとなり、何のために食事をするのかという根本を忘れている人も多くいるようだ。昔からある「一汁一菜」は、インスタ映えを気にする人々にとっては、手抜き料理だという。果たして本当にそうなのだろうか。

著者土井氏によれば、見た目を良くしようと手をかけるということは、手数を増やすことであり、素材はまずくなるという。手数を増やすということは、食材にそれだけ触れることになり、必ずその分だけ痛み、鮮度が落ちる。それは、場違いなひと手間であるという。

著者は人気番組で盛り付け査定をしているが、見映えばかり気にする料理自慢の著名人に対しても、「汚い」「気持ち悪い」「 触りすぎ」 「何をしたいのかわからない」と 辛口で喝を入れる。 それほど料理は、新鮮さ、鮮度が重要だということだ。 そんな著者が薦める料理が「一汁一菜」だ。

「一汁一菜」とは、毎日継続して食べたとしても健康でいられる伝統的な和食の型。ご飯を中心とした汁(味噌汁)と菜(おかず)それぞれ一品あわせた食事の型であり、現代の私たちにとっても最適な食事だ。

おかずがなくてもご飯と味噌汁を作り、味噌汁を具だくさんにすればそれは十分におかずを兼ねるものとなる。これだけで心身の健康を維持し、育むために必要な栄養を十分とることができる。

さらに「一汁一菜」は一つのスタイルであるため、応用を利かすこともできる。もちろん、毎食必ずご飯を食べなければいけないわけではない。 ご飯がパンやパスタに代わってもいいのだ。「 一汁一菜」というスタイルを守りながら和洋折衷 というアレンジもできる。例えば、前日の残りの鶏の唐揚げを野菜と煮込んで味噌汁にしてもいい。味噌汁には何を入れてもいいと著者はいう。

毎日の食事だからこそ、ストレスをかけずに健康のために美味しく食べること。まずそこが重要なところだ。日々ストレスを感じている人は、まず食の基本「一汁一菜」を試してみるといいだろう。

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案