HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【ランキング】今月の売上ランキング【2018年5月度】

 1位

 

すべての疲労は脳が原因 (集英社新書 829I)

すべての疲労は脳が原因 (集英社新書 829I)

 
すべての疲労は脳が原因 3 <仕事編> (集英社新書)

すべての疲労は脳が原因 3 <仕事編> (集英社新書)

 
すべての疲労は脳が原因2 <超実践編> (集英社新書)

すべての疲労は脳が原因2 <超実践編> (集英社新書)

 

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 2位

トヨタ流「5S」 最強のルール ~生産性“劇的向上

トヨタ流「5S」 最強のルール ~生産性“劇的向上"ノウハウを2時間のストーリーで学ぶ~

 

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 2位 

23分間の奇跡 (集英社文庫)

23分間の奇跡 (集英社文庫)

 

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 4位 

時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS

時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS

 

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 5位 

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 5位 

LOVE理論

LOVE理論

 

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 5位 

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 5位 

人生の勝算 (NewsPicks Book)

人生の勝算 (NewsPicks Book)

 

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10位 

宇宙ビジネスの衝撃――21世紀の黄金をめぐる新時代のゴールドラッシュ

宇宙ビジネスの衝撃――21世紀の黄金をめぐる新時代のゴールドラッシュ

 

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 10位

察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方

察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方

 

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【書評】金目さんにお任せしたい!『綺麗にしてもらえますか。(1巻)』

本作品の舞台は熱海、キンメクリーニングを一人で営む金目綿花奈と店を利用する地域の人たちの物語だ。

金目さんの献身性もさることながら、登場人物が普段どのように過ごしているのか、日常を感じられるのもこの作品の魅力の一つだ。店を含む舞台の描写が土台となり、人の感情表現の描写と天気・気候の描写が柔らかく溶け合っていることでそう感じるのかもしれない。たとえ大きな危機やチャンスで乱高下しなくとも、舞台の空気を感じることで得られる没入感は漫画の魅力の一つだと思う。

クリーニング店ならではの知識が詰まっていることも興味をそそられる。ドライクリーニングとウェットクリーニングの違いやシミ抜きに使う薬は一種類ではなく、使う順序もあるということ。クリーニング店に勤めていれば当たり前であろう知識でも、一読者としては一つ一つが知識として新たらしい。クリーニングの知識が増えることで金目さんとの共通項が増えていくというのも、この作品の楽しみ方の一つではないだろうか。

近所にこんなクリーニング店があったらいいな、そう思って読み進めた。日々仕事に多忙な人にはぜひ手にとって欲しい、ひとときの余白をくれる作品だ。

【書評】「セックスするなら男優さんがいいけど、一緒に寝たり抱きしめられたりするのは彼氏がいいっていう子が多いかな」『セックス幸福論』

本書は誰もが知るAV男優「森林原人」、セックスするとすぐに好きになる「純情バズ―カ」。二十歳から男優を始めて八千人と一万回以上セックスしている。多い日は一日十八人。三日としてセックスしない日はない。

セックスとは何だろうか?世の中のもめごとの大半は金かセックス。離婚や浮気、不倫の一因はセックスレス。オナニーしすぎて膣内射精障害。私たちはセックスに何を求めているのか?学校で教えてくれないこの‘アンタッチャブル‘な問題を純情バズーカは論理的に分かりやすく答えてくれる。

「セックスするなら男優さんがいいけど、一緒に寝たり抱きしめられたりするのは彼氏がいいっていう子が多いかな」これは、AV現場で働くメイクさんの言葉である。「そこに愛が無くても気持ち良いセックスは可能だし、愛と気持ちよさは必ずしも一致しない。セックスという行為に特別な意味を持たせることなく、セックスをセックスのまま楽しむ。」これが「歩く有害図書」のメッセージである。

愛情と性欲が別物であり、セックスに特別な意味を持たさない。セックスはただのセックスであるときれいに割り切れるほど、その行為を単純にはできない。なぜなら、セックスが様々な意味を持たせるためである。セックスでもたらされるものに嘘が無いからだ。「私は彼氏意外とはしたくない。」そういう女性もいる。体の満足感と心の満足感は異なり、だからこそ、家庭が円満でも不倫する人もいるのであろう。何が正解なのかなど分からない。

では、幸せなセックスは何なのか。愛とは、本能とは。著者は女性のイクを2種類あると仮説を立てる。刺激によるイクと心体ともにつながることでイクもの。セックスは本能でするものであり、お互いの好きという感情が入ってきて心と心がつながり、ひとつに溶け合ったとき、愛という状態になる。

本書はこんな風にセックスを捉えた本です。
文字を見ているだけでなく、そんなセックスをしてみたいですね。

 

偏差値78のAV男優が考える セックス幸福論 (講談社文庫)

偏差値78のAV男優が考える セックス幸福論 (講談社文庫)

 

 

【書評】『ビジュアル 進化の記録: ダーウィンたちの見た世界』

本書は、歴史を変えたダーウィンの進化論を素晴らしい200枚以上の写真を用い、視覚的に訴えかけた一冊である。

はじまりは、ダーウィンとウォレスが進化論を誕生させた経緯から語られる。当時科学界は聖書の創造説にどっぷり浸っており、ダーウィンは大騒動を巻き起こすことを予感し、自らの理論を20年もの間ためらっていた。親しい友人に宛てた手紙の中で、新たな発見を公表することを「殺人の告白に等しいこと」と表現していることからも苦悩が読み取れる。

もし、同じ考えに至ったウォレスがいなかったらダーウィンは理論をまとめておらず、今でも創造説が有力だったかもしれない。

そこから太古の歴史、鳥類、変温動物、植物、昆虫、哺乳類、そして人類の起源という纏まりで概説がなされ、それぞれの章ごとに美しい写真が続く。『ナショナルジオグラフィック』誌の特集の撮影をこれまで40本以上手掛け、数々の写真賞を受賞しているロバート・クラークによる写真は、圧巻のものである。

様々な生きものの歴史や解説、ダーウィンの苦悩や発見、そして予言とまで言われるほどの仮説には驚かされる。また、間に挟まれた用語解説がコンパクトに良く出来ていて理解を助けてくれるのも嬉しい。

少し値は張るが大人から子どもまで楽しむことが出来る、読む価値のある一冊だ。

ビジュアル 進化の記録: ダーウィンたちの見た世界 (一般書)

ビジュアル 進化の記録: ダーウィンたちの見た世界 (一般書)

【書評】英語脳をインストール!! 『いきなり英語スピーキング~日本語で考えないイラスト反射特訓~』

日本人で自信を持って「英語が話せる」と言える人は少ない。日本の義務教育や、高校、大学等で英語は合計10年程学んでいるにもかかわらずだ。なぜなら、かつての英語教育は「英文解釈」「英文法」「英作文」の3分野だったため、ますます「英語を話す」ということを難しいものとしてしまった。

そして、当たり前のことだが、ようやく「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能と呼ばれるものが重要視され、現在ではこちらの教育が主流となってきた。

また現代では、会社の合併や買収等により、英語を使わざるを得ない環境になった人も多く、必死にTOEICの点数を上げるべく勉強している人もいるが、点数が上がったところで、英語が話せるということとは、別問題であり「英語が話せない」ということにかわりはない。

本書は、そのような問題を抱えた人たちに向けた本である。なぜなら、著書自身も「はじめは英語が話せなかった」また、アメリカの大学院への留学経験があるそうだが、授業中、日本の日常についての質問に対して「あたふたし、しどろもどろだった」と本書で告白している。

そんな著書の経験から、英語を話すことで重要なことは「反応のスピード」だという。日本の英語教育により、どうしても英語を日本語に訳して考え、さらにその答えも日本語から英語に訳すということをしている人が多い。

しかし、会話中にその時間をじっと待ってくれる人は、まずいないだろう。そもそも会話が成立しない。そこで著者が考えたのが本書の『いきなり英語スピーキング』だ。日本語にいちいち訳すことなく、いきなり英語で話すための方法がまとめられている。これが本書の特長だ。

方法は簡単だ。本書のイラストを見て、その状況を英語で説明していく。まずは、誰もが知っている簡単な単語から始まり、イラストの状況が少しずつ複雑になり、説明する内容が増えていく。最終的には、昔ばなしを英語で話すというレベルまでいく。また、付属のCDにより、ネイティブ並みの発音を身につけることもできるのだ。

海外旅行に行く機会も増えてくる、来る夏休みに向けて、今から本書を使って英語の勉強を始めるには、ちょうどいい時期だろう。

【書評】あなたはアイディアで戦える『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? 』

本書はV字回復を遂げたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下: USJ)の成功に向かった奮闘記だ。冒頭でUSJの低迷に触れられているが、素直に私の頭に疑問符がついた。V字回復前の低迷期に私は大阪に住んでいたが、USJがそのような状況にあるということは全く認識していなかった。USJスタッフによる努力ということもあり得るかもしれないが、エンターテイメント産業は内外ともにマイナスな情報には鈍感になりやすいのかもしれない。

本書の主題は著者が呼んでいる“イノベーションフレームワーク”という、アイディアの発想法だ。本書ではUSJが危機的状況にありそれを何度も打破する著者のアイディアが記されている。このアイディアを捻り出す技を汎用化させようというのがこのフレームワークだ。著者はアイディアを出す方法は、つまりはアイディアが出る“確率を上げること”としている。これは大きく4つに分けられ、「フレームワーク」「リアプライ」「ストック」「コミットメント」だ。これらを実直に取り組む人だけに確率の神様は微笑んでくれる。

エンターテイメント産業と聞くと、どうしても華々しいイメージが先行する。しかし実際にはトレンドや消費者のマインドの影響を受けやすく、難しい分野だということが本書を通し伝わってくる。楽しいと感じるその裏側ではどのようなことが起こっているのか、ビジネスの観点から見ることも一つの楽しみなのかもしれない。

【書評】あなたはセンスで戦える『センスは知識からはじまる』

本書はクリエイティブディレクター水野学氏の著書だ。くまモンを作った人と言えばわかりやすいだろうか。文字通り、センスは知識によって生まれるものと主張している。

一般的にはデザイナーなど、クリエイティブを生業にする人達はその仕事のアウトプットをセンスというものさしで評価されることが多い。ただしこの“センス”という尺度はとても曖昧で、個人によってものさしが異なる。この曖昧さがこじれ、センスの良い仕事をする人の能力が“神がかったひらめき”のように誤解されることが多い。この誤解を本書では丁寧に解き、誰もが身につけられる汎用的な能力であることを示し、その身につけ方も解説している。

知識と聞けばついつい膨大で網羅的な辞書のようなイメージをしてしまい、億劫になってしまいそうだが、実際はそうではない。本書では狭いセンス、つまりは特定の分野に限定された知識であっても武器にできるとしている。ビジネスにおいても小さな池の大きな魚になるという戦略があるが、まさにそれと同じことだろう。初めから大きな目標を掲げずに、まずは自身の好きなことの範囲でセンスを高めてみてはいかがだろうか。

ファッションや仕事のセンスが良い憧れの人がいるという方は、ぜひ本書を手に取ってほしい。その人に一歩近づく方法が本書には記されている。

 

センスは知識からはじまる

センスは知識からはじまる

 

 

【書評】情報は「打ち出の小槌」の1種である「『夢をかなえる「打ち出の小槌」』

なぜ現代は「お金を節約しよう」とか、「将来のために貯金をしよう」という風潮があるのだろうか。目に見える価値にしか追えないから貯金や節約ばかりに目がいって自分の可能性や、才能をつぶしているのと同じである。

たとえ若者にお金がなくても、時間と体力はたくさんある。それをいかに有効に自分のために使うかを考えて、成長に結びつけるべきだ。形から入って無駄遣いするのと、自分を磨く投資は違うのだ。お金がなくても創意工夫をすれば贅沢だってできるし、自信を持つこともできる。

であるならば、お金に意味なんてあまりない。あったら好きに使うのが、自分に対する何よりの投資になるというものであり、貯金するというのは、いわばマイナス方向に向かうということだ。

また、情報というのも価値の1つである。情報を知らない人にとってみれば情報を知っている人は未来を知っていることにほかならない。知っている人にとっては、現在のことだけど、知らない人にとっては、まだ起こっていない未来のことなのだ。未来を知っているということは1つの価値であり、それは「打ち出の小槌」の1種だ。

本書の内容は正直いって、社会常識からかけ離れている。けれども現代を生きる、とくに若者にとってのベストの生き方を指南している。打ち出の小槌を持って最大限のパフォーマンスを発揮して前に進んでいけるようになる1冊になればなと思う。

夢をかなえる「打ち出の小槌」

夢をかなえる「打ち出の小槌」

【書評】アップデートのための必読書『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』

シリーズ累計100万部、NYタイムズでベストセラーとなった本書は、1週間で歴史、文学、芸術、科学、音楽、哲学、宗教の7分野が学べる構成になっている。

「宇宙でもっとも強い力は、幅広い興味である」というアインシュタインの言葉のように、本書からは非常に多くのことが学べる。まさに日々、知識を増やし自らの教養を高めるための本である。

本書の使い方は、多様である。本好きの人は、文学の分野からお気に入りの一冊を見つけるのもいいだろう。芸術の分野では、世界遺産等についても掲載されており、旅行好きであれば歴史を学びつつ、ここから旅行の計画を立てることもできる。

また、それぞれの教養には、豆知識が掲載されているため、より理解が深まる内容となっている。365の教養の中で、興味深かったものを紹介してみると、

「視覚芸術」- グッゲンハイム美術館

フランク・ロイド・ライドによって建てられた、ニューヨークにある現代美術コレクションを収蔵する美術館だ。その建物
は「オウムガイの貝殻」にたとえら、20世紀で最も革新的な建物のひとつといわれている。

特徴的なのは、館内の吹き抜けを囲むように作られた螺旋状のスロープだ。来館者は、エレベーターで最上階へ行き、螺旋状の壁面の壁にかかった作品を見ながらスロープを降りていく仕組みなのだ。また、天井はガラス張りになっているため、光が降り注ぎ神秘的だ。

しかし、設計案が承認されてから、竣工まで10年もの歳月がかかった。それは、前例のない特徴的な建築物だったため、当時ニューヨーク市が許可を出すのを渋ったほどだという。

1959年のオープン当初は、絶賛と批判があったそうだ。人と違ったことをやれば、賛否両論あるだろうが、何でも思いきってやらなければ、新たな感動は生まれない。

評者自身この建物がとても気に入り、何度も訪れ、その写真をSNSのプロフィールにも長い間使っていたほどだ。グッゲンハイム美術館が、本書の365の教養のひとつに挙げられていたことを、とてもうれしく思う。

本書は、まさに毎日を楽しくさせてくれて、とても良い学びの習慣が身につく一冊である。一年後の成長ぶりが今から楽しみだ。

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

  • 作者: デイヴィッド・S・キダー,ノア・D・オッペンハイム,小林朋則
  • 出版社/メーカー: 文響社
  • 発売日: 2018/04/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【書評】生活の最適化『手ぶらで生きる。』

ミニマリストと聞いてどう思うだろうか。「わざわざ不便な生活して」「そんな生活自分にはできん」などと思うのではなかろうか。この本を読む前までは私もその一人であった。しかし、その認識は全くもって間違っていた。実際はミニマリストとは最先端の生き方である。


現代の人たちはテレビを持つこと、モノをたくさん買うこと、広い部屋を借りること、車を所有すること、財布を持つこと、貯金をすることに対してなんの疑問も持つことなく、それが当たり前だと認識してしまっている。


そういった人よりも良いものをたくさん所有していることに生きがいを見出している今の生き方に疑問を呈しているのがミニマリストである。お金も車も家もいらないから好きなことを好きなだけやらせてくれという乾けない世代の主張である。


最近では、TEDで一躍有名になった植松努さんが行なっているARCプロジェクトの一環で住宅コストを10分の1にし、教育費もほとんどかからないようにしようとしている。


また、ベーシックインカムの導入が色々な国で考えられている。働かなくても生きていける世界は着々と進んでいる。この本は見栄と財布を捨てて自由な生き方を模索する手助けをしてくれる一冊だ。


手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法

手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法