なぜ現代は「お金を節約しよう」とか、「将来のために貯金をしよう」という風潮があるのだろうか。目に見える価値にしか追えないから貯金や節約ばかりに目がいって自分の可能性や、才能をつぶしているのと同じである。
たとえ若者にお金がなくても、時間と体力はたくさんある。それをいかに有効に自分のために使うかを考えて、成長に結びつけるべきだ。形から入って無駄遣いするのと、自分を磨く投資は違うのだ。お金がなくても創意工夫をすれば贅沢だってできるし、自信を持つこともできる。
であるならば、お金に意味なんてあまりない。あったら好きに使うのが、自分に対する何よりの投資になるというものであり、貯金するというのは、いわばマイナス方向に向かうということだ。
また、情報というのも価値の1つである。情報を知らない人にとってみれば情報を知っている人は未来を知っていることにほかならない。知っている人にとっては、現在のことだけど、知らない人にとっては、まだ起こっていない未来のことなのだ。未来を知っているということは1つの価値であり、それは「打ち出の小槌」の1種だ。
本書の内容は正直いって、社会常識からかけ離れている。けれども現代を生きる、とくに若者にとってのベストの生き方を指南している。打ち出の小槌を持って最大限のパフォーマンスを発揮して前に進んでいけるようになる1冊になればなと思う。
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 青志社
- 発売日: 2009/10/24
- メディア: 単行本
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