HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】ファンタジーが、もうそこまできてる 『答え合わせは、未来で。』

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自動運転、IoT、スマートシティ。言葉だけが、独り歩きして、何のことか分からない。本当にそんな技術ができるのか。所詮、ファンタジーの話だろうと、ずっと思っていた。

だが、そんな時代もすぐそこまできている。車が、家の代わりになる。車で生活する時代。そんな未来の話を、小説みたいに書かれてるのがこの本だ。

世界の技術はどんどん進歩していってること、いまはまだファンタジーだが、科学としてファンタジーの世界へ着実に近付いてきている。

運転手がいないだけでなく、音声認識で目的地まで連れて行ってくれる時代。むしろ、ホログラムで運転手がいるような時代を想像させられると、夢が膨らむ。

こんなことができるの?って思ってしまうけど、実際技術はどんどん進歩してる。こんな時代がくると思うとワクワクする。
あなたも、日産が描く未来のカタチを体験してみてほしい。まずは小説から。

そうすればきっと、あなたも未来への希望が持てるはずだ。

  1. www.nissan.co.jp

【書評】この世は未知なる生物、菌によって成り立っている 『もやしもん』

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あなたは菌と聞いて、何を思うだろうか?感染症の原因だろうか?汚いというイメージがあるだろうか?確かに、その要素もある。だが、それ以上に菌はもっと身近な存在なのだ。

この世は菌によって成り立っている。そう言っても過言はないだろう。なぜなら、人間は菌に活かされているからだ。

簡単に言ってしまえば、内臓で働いてくれているのは菌。美味しい食べ物を作ってくれているのも菌。美味しいお酒がのめるのも菌のおかげだ。

菌という言葉で片付けても、役割は人間に害を及ぼすものから、むしろ助けてくれるものまである。この『もやしもん』は、そんな菌が見える少年による、のほほんとしていて和やかで、とても勉強になる漫画だ。

もやしもん』は農大が舞台であり、菌の博士である樹先生のゼミで、主人公の沢木や、相棒役の蛍達が、発酵食品について学ぶ。

ヨーグルト、キムチ、納豆、味噌、日本酒、ビール、醤油などの定番のものから、アザラシを発酵させた「キビヤック」というマニアックなものまで、幅広いものを扱っている。

可愛い菌達も沢山登場し、見応えたっぷりとなっている。

これを読めば、生活に菌が欠かせないことや、除菌するよりも、菌と上手く付き合っていくことが大事というのが分かる。

菌への偏見はあるだろう。実際、コロナやインフルエンザも菌がもたらしたものだ。
しかし、むやみやたらに除菌をすれば、いい菌まで殺してしまい、もっと免疫力が低下し、身体の不調が起きる。

コロナに対抗したいのならば、先ずは菌について知ろう。そうしなければ、あなたは後悔する羽目になるかもしれない。

 

もやしもん(1) (イブニングKC)

もやしもん(1) (イブニングKC)

 

 

【ランキング】今週読まれた書評【2020/3/1-7】

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1位

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bookrev.horiemon.com

1日10分で4技能が身につく アルゴリズム音読

1日10分で4技能が身につく アルゴリズム音読

  • 作者:鴨井 智士
  • 発売日: 2019/12/23
  • メディア: 単行本
 

 

 2位

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bookrev.horiemon.com

 

3位

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bookrev.horiemon.com

時間資本主義の時代 あなたの時間価値はどこまで高められるか?

時間資本主義の時代 あなたの時間価値はどこまで高められるか?

  • 作者:松岡 真宏
  • 発売日: 2019/12/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

4位

bookrev.horiemon.com

 

5位

bookrev.horiemon.com

 

6位

bookrev.horiemon.com

 

7位 

bookrev.horiemon.com

 

8位

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9位

bookrev.horiemon.com

 

10位

bookrev.horiemon.com

 

【書評】財務表の読み方からビジネスモデルの分析まで『経営や会計のことはよくわかりませんが、 儲かっている会社を教えてください! 』

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タイトルのままだ。経営や会計のことが分からない人が読んでも、儲かっている会社とはどうやって見分けるかが分かり、ビジネスモデルまで分かるそんな本である。

本書ではまず財務3表の基本を学びその後、2社ずつ、例えばAmazonAppleなどを比較しながらその会社がなぜ儲かっているかを分析していく本だ。ところで財務3表の説明がこれまで読んだ本の中で圧倒的にわかりやすかった気がする。おそらく、儲けているかを見分ける方法を中心に書いているからだろう。

タイトルの通り、儲かっているのはどっちかを12の指標で分析していく、そして会計だけでなくビジネスモデルの分析まで行う。是非youtubeなどで解説を聴きたくなる。

本書は2020/1/16に発売したが読むなら是非すぐに読んで欲しい、今話題の企業が出ていたり財務表も新鮮だからだ。そしてこの本をきっかけに会計を勉強する人が増えれば世の中はより良くなる気がする。

 

 

【書評】成功する上で大事なこと。それはいかに早く成功するかではない。失敗をどう乗り越えるかだ『なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則』

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『なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則』

私たちは、成功の法則というものを学ぶ。皆が成功したい。だがら、成功の法則を学ぶ。だが、それは誰かが作り出した後付けであり、法則なんかではない。成功に法則するものなんかなく、人によって成功の法則の定義は違う。では、何を学べばいいか?失敗の法則だ。

失敗の法則とは、大体が決まっている。大体過信であったり、思い込みをしていたりする。失敗の法則を学んでいれば何が得られるか。それは、事前に懸念材料となるものを潰しておけるのだ。

事前に潰しておけば、リスクを最小限に抑えることが可能だ。そうすれば、その中で最適なプランをたてることができる。

多くの人は、成功者の成功ルートを真似て、自分の失敗の原因と比較する。だが、先程も言ったが、成功者の成功ルートとは基本的に後付けであるから、ものにするのは難しい。だからこそ、自分の失敗と企業の失敗を比較しよう。そうすれば、「これは〇〇企業の過信と同じだな」と対策をとれるのだ。

自分の失敗であれば重く受け止めてしまう。目の前が真っ白になる。だが、他人の失敗であれば、反面教師として、学ぶことができる。

取り分け、日本人は成功の歴史ばかり学んできた。誰々が勝ったとか、覇権争いでこいつが勝利したとかが多い。だが学ぶべきは、なぜこの武将は負けたのか。なぜ、日本は戦争に負けたのかというところを、学ぶ必要があるのだ。

この倒産の本は、企業が無謀な投資、身の丈に合わない設備投資、過信による人材育成の失敗など、様々な角度から失敗を分析している。

財務的な問題から、心理的なバイアスまで23の例は、あなたに失敗の回避の仕方と、乗り越え方を教えてくれるだろう。

孫子は言った。
「勝つことよりも、負けないことが大事だ。」

あなたは勝つことだけにこだわり過ぎてないだろうか?勝つことだけを考えすぎると、足元をすくわれるかもしれない。そうなりたくなければ、人の振り見て我が振り直そう。

 

なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則

なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2018/07/20
  • メディア: 単行本
 

 

【書評】奈良時代に伝来した書物は武田信玄、徳川家康に繋がる『まんが 孫氏の兵法』

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本書は二千五百年前の奈良時代に日本に伝来した兵法原則の書物になります。

兵法とは“戦争の仕方”という意味になりますが、本書は単に勝ち方の原則を述べられたものではなく、リーダーの立場から状況判断、組織管理の仕方、リーダーシップの在り方、競争の原理などが書かれています。

本書を参考にしている有名な経営者は26歳の入院中に“孫の二乗の法則”を編み出した孫正義氏が挙げられます。本書は企業の経営者、政治家、スポーツ関係者など多くの職種の方々に愛読されています。

また、歴史をさかのぼると奈良時代に伝来した本書は武田信玄風林火山の基になり、その後は武田信玄を尊敬した徳川家康に繋がり、武士の教養として奨励され本書は江戸時代で開花します。

本書はそのような世紀をまたぐ大ベストセラーをマンガで分かりやすく解説しており、大変イメージしやすくなっています。興味を持たれた方は、まずマンガで読み始めましょう!

 

まんがで身につく 孫子の兵法 (Business ComicSeries)

まんがで身につく 孫子の兵法 (Business ComicSeries)

 

 

【書評】文構造を意識しろ!『アルゴリズム音読』

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「ハイレベルを求めすぎていませんか?」

日本語と英語は違う。
何がとゆうと「語順が」である。

英語は日本語と違い、語順が変わると意味をなさない。この本では、英語を勉強するために生み出されたアルゴリズム(ルールと手順を決めて処理すること)による音読である。

本書は英語の文構造を意識した語順感覚を身につけられるように設計されており、4日間で1ラウンドを終えるサイクルが、第1~8ラウンドまで32日間でトレーニングしよう。

きっとあなたの英語脳は覚醒しているはずだ。 

1日10分で4技能が身につく アルゴリズム音読

1日10分で4技能が身につく アルゴリズム音読

  • 作者:鴨井 智士
  • 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
  • 発売日: 2019/12/23
  • メディア: 単行本
 

 

【書評】世界を震撼させたリーマンショック。その中で、利益を上げた4人の戦士。 『マネーショート 華麗なる逆転』

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2008年9月15日、当時の米証券会社4位につけていたリーマンブラザーズが倒産した日、数多くの人間が失業し、家を失った。

そんな中、ある4人の投資家は、そうなることを予見し、世間と逆の行動をとっていた。

リーマンショックは、不動産価格が高騰し、バブルとなって弾けた現象だ。そのことによって、金融危機となり、世界の経済をぶち壊した。

その中で、投資家4人はそうなることを、データと数多くの不動産関係者の証言から、分かっていた。

銀行の闇、格付け機関の闇、アメリカ経済の闇が分かったこの大事件は、国民が常識となっていることを疑わなかったことがはじまりである。

みんながやっているから、みんなそうしてるから、それはとてもリスクがあることだ。確かに、大衆の意見を知っていることはいいことであるが、大衆に全て合わせているだけでは成功者にはなれない。

大衆の意見を知り、大衆の意見がおかしいと思う所を、意図的に反することこそが成功する近道だと、この『マネーショート』では教えてくれている。日本は「最も栄えた社会主義国家」といわれる。大衆に合わせないと叩かれる。学校でも、少し列を乱しただけで怒られ、一分野の成績が少し悪かっただけで、社会から見放される。

そんな日本だからこそ、この常識を知り、意図的に常識に反するというやり方が最も通用するのだと思う。

あなたが、もし大きな成功をおさめたいなら、莫大な利益を手に入れたいなら、この『マネーショート』から、常識に反して自分で考えるという方法を学んで欲しいと思う。

 

世紀の空売り―世界経済の破綻に賭けた男たち (文春文庫)

世紀の空売り―世界経済の破綻に賭けた男たち (文春文庫)

 

 

【書評】私たちは勘違いしている。お金の意外な真実とは!? 『一瞬で人生を変えるお金の秘密 Happy Money これからの人生をお金と楽しく心安らかに過ごす方法』

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私たちは、みんなお金に活かされ、お金によって生活が成り立っている。にも関わらず、あまりにもお金について、ネガティブな印象を持ちすぎていないだろうか?

本来、お金とは何かを手に入れるためのものであり、手段であるはずだが、お金となると、手に入れるためとか、多く持っていた方が偉いなどと思っている人が多い。

実際、それを否定する気はないが、それではHappy Moneyとは言えない。Happy Moneyとは誰かを幸せにするためのお金である。

誰かを幸せにするためのお金であれば、お金はポジティブな印象になるし、毎日お金を使うのも楽しくなる。お金とは本来そうあるべき存在なのだ。

皆さんも是非Happy Moneyを使ってほしい。まずは寄付してみてもいい。誰かにプレゼントをあげるのもいい。そうすればきっと、他人の喜ぶ顔を見れて、自分もつい笑顔になってしまうことだろう。

 

一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money

一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money

 

 

【書評】時間効率を意識しても課題解決しない人が知っておきたいマインドセット『時間資本主義の時代』

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時短、時短、時短、と時間効率を意識しても、さして人生もビジネスも変化しているとは思えない。もしそう感じている人がいたら、気付きの多い一冊になりそうだ。

本書は時間の本質について迫り、その上で読者一人ひとりに「さて、あなたはどうする?」と否が応でも投げかけてくるものがある。といっても、そのことイコール「時間を有意義に使おう」とか、時短活用術という話しではない。

まず時間がもつ価値は社会変容と共に変わるものだということを深く理解する必要がある。価値は変っているのだ。例えば「この時代、ますます時間価値が高まっている」というときの時間価値は、自由な時間が手に入りにくい時代、時間そのものの価値が高まっているという意味になる。ところが現代社会はスマホ社会で、自由な時間は人類史上最も手に入りやすい。そうなると時間価値の本質は「あなたのもつ時間の価値を高めるために、何をすればいいのか」ということに変化しているのだ。

その時間で生み出される価値を誰もが問い・問われることに加え、その時間がコンフォートなのかストレスフルなのかでも価値変動する。この真実は一個人がもつ時間(人生)のみならず、経済活動も同様であり、ひいては一個人の時間と経済活動が連動していることも明白だ。

人はいつの時代も「制約」を乗り越えてきた。18世紀は農業革命で食料制約、市民革命で身分や移動の制約を脱した。19世紀は産業革命で生産能力制約を、20世紀は情報革命で情報制約を脱しながら未来に向かっている。そんな中、時間だけは制約が残っている。今のところ1日は24時間で人には寿命がある。

時間を考える時はまず「人にとって時間だけが物理的制約を越えられずにいる」が「それ以外のことは過去から様変わりし、未来に向け変わり続ける」ということが起点になる。

ネットやスマホ端末の登場で、潜在的にそのことに気付き始めた人間は、時間の構成要素(効率、質)に目を向け、中でもいまは時間の質の追求フェーズだ。ひと昔前はワンセットにならざるを得なかった時間と空間の価値は切り離しが始まった(アンバンドル)。今後、この時空価値を再構築し(リ・バンドル)最適化を図る人の満足度・幸福度は高くなり、時空価値の再構築・最適化を図った事業は顧客に歓迎されるビジネスになるだろう。

リ・バンドルする際のポイントについて、事業展開を考える際や個人の人生戦略においてもヒントが満載だ。著者は「選択・移動・交換が可能な商品・サービス」は今後さらに事業価値を高め、一個人は「公私混同」「職住接近」「いつでもどこでもよりも、いまここ」である人が時間価値の高い人になるであろうと述べていて興味深い。

何より大切なことは時間資本主義自体を目的化してはいけないという点に共感する。資本は武器でありどこまでいっても手段なのだ。公私混同であろうが職住接近であろうが、ワークライフブレンドな時間という武器で我々が目指すべき目的は、自分なりの幸せを描いていくことだ。