本書は、限られた条件でコツコツと挑戦を続け、著者にとって理想だった「ゆるく・楽しく・きままな」生活を達成できた経験をもとに書かれている。夢をかなえるためのよい習慣の身に付け方について学ぶことができる。
会社勤めをしながら隙間時間を見つけ、夢をかなえるために挑戦し続け、たった半年で目標の起業に至った著者。やりたいことがあっても実行できない理由を時間が無いから、お金が無いからと理由付けして自分自身を納得させてしまう人は多い。ただその納得付けた条件でも夢をかなえた人がいることに本書で気づく。
また、著者の経験や起業家として出会った人によると、何かに取り組むときに休日だけ実施するなどまとめて実施するよりも短い時間続けて実行できた人の方が成果が出ているとのこと。ちょこちょこと進められる方が、いつも目標のことを意識して動けるからかもしれない。
会社員と弁理士の受験勉強を両立して必死に過ごすも受験不合格となった経験以降、自分の生き方を見つめ直した著者。私も似た経験があったので、勝手に親近感を感じながら読み進めていたものの、自分の実行力がまだまだ足りないことを実感。この本は約200ページとあまり分厚くないが行動例が複数記載されていて読みやすいとともに、実行すべき行動を思い浮かべやすい。起業を目指している方はもちろんのこと、普段の生活に満足していない方が将来を見直すために読むのにもおススメ。
満足できない過去を後悔するよりも、今からコツコツ目標に近づける習慣を身に付けようと思える一冊である。