行動心理学というと、少し怪しいように感じる。詐欺にも使われることがあり、危険なものとして扱われる場合もある。だが、本来行動心理学とは、相手の心を読み、より相手との仲を良くしようとする学問である。
例えば、部下が失敗した時どうだろうか?あなたは、怒鳴りつけたりしないだろうか?確かに、部下を叱るのは当然のことかもしれない。だが、悪気なく失敗していたらどうだろうか?
悪気がなかったのに、怒鳴られたら、落ち込んでやる気がなくなったりしないだろうか?相手も同じ気持ちなのである。実際人間は、否定されることが嫌いな生き物である。
認めてもらいたいという欲求がある。にもかかわらず、怒鳴りつけたり、こと細くああしろこうしろと指示すれば、どんどんやる気はなくなり、効率は悪くなっていくだろう。
失敗した部下には1から10まで教えなきゃわからないと思うだろうが、自ら考えさし、ミスをどうすればカバー出来るかを考えさせた上で、裏でサポートするというのがいい上司である。
ソクラテスの問答法というテクニックがある。ミスした時に感じた感情に、「なぜそう思ったの?」「どうすれば乗り越えられると思う?」「次はどうすれば防げると思う?」といったように、質問を投げかければ、部下は気付いたら1人前になり、あなたをサポートしてくれるいい右腕となっていることだろう。
是非とも一度、行動心理学を試してみてほしいと思う。きっと、いい人間関係がつくれるはずだ。