私たちは常に勘違いしている。常識に合わせようとしている。常識というものは、「常」識ではない。常に変化していっているのだ。
常に変化しているこの世界。テクノロジーはどんどん進歩し、仕事がなくなったり、新しい仕事が増えたりしている。
その中で、私たちはあまりにも常識を信じすぎている。常識というものは、誰かの固定概念であり、幻想に過ぎない。
常識が事実なのであれば、皆が成功していることになるが、ほとんどの人間が成功していないし、満足もしていない。つまりどういうことかというと、常識にとらわれているだけでは何も変わらないというわけなのだ。
そして、この『偶然の科学』は、偶然性を大事にしろと述べている。つまり、偶然おこったことに自分を適応させるということだ。
多くの人間は偶然起こった出来事を、常識ではないと決めつけて、排除しようとする。だが、そうではない。偶然に身を任せ、合わせていくのだ。
そうすればいい人生が過ごせるはずだ。確かにそうではないだろうか?どんなことが起こっても、適応できて、結果が出せる。そんな人間がいい人生を過ごさないわけがない。
かといって、何でも承諾すればいいというわけではない。それは騙されるだけだ。ただ、自分のビビっときたことをやり、何かを身につけたいと思えば身につけるまでやり続ければ道は開ける。
常識を疑い、偶然に身を委ねる。これこそが、人間のあるべき姿ではなかろうか。絶対とは言わないが、いい人生を送りたいなら、こうあるべきではなかろうか。