HIU公式書評Blog

HIU公式書評ブログ

堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

MENU

【ランキング】今週読まれた書評【2020/5/3-9】

f:id:SyohyouBlog:20200224171927j:plain

1位

 

f:id:SyohyouBlog:20200501183532j:plain

bookrev.horiemon.com

 

 

 2位

f:id:SyohyouBlog:20200407220136j:plain

bookrev.horiemon.com

イケズの構造 (新潮文庫)

イケズの構造 (新潮文庫)

 

 

 

 3位

bookrev.horiemon.com

 

 4位

bookrev.horiemon.com

 

 5位

bookrev.horiemon.com

 

 6位

bookrev.horiemon.com

 

7位 

bookrev.horiemon.com

 

 8位

bookrev.horiemon.com

 

9位 

bookrev.horiemon.com

 

 10位

bookrev.horiemon.com

 

【書評】"殺人鬼の息子"という呪われた運命を背負った主人公『親愛なる僕へ殺意をこめて』

f:id:SyohyouBlog:20200511120542j:plain

童貞でうだつの上がらない大学生の主人公・浦島エイジ。朝起きると、隣にミスキャン候補の美女・雪村京花が寝ていた。

15年前女子大生達が行方不明になって、惨殺死体で発見された事件の犯人"八野衣"真は彼の本当の父親である、とデートの帰りを待ち伏せしていた記者に暴かれてしまう。
時を同じくして、15年前と全く同じ方法で惨殺された遺体が発見された。

これだけでも充分な設定にも関わらず、エイジには"二重人格"というもう一つの秘密がある。身に覚えのない3000万円、血まみれの金属バットが部屋の押し入れから見つかる。

死体や拷問の描写は想像以上の残虐さである。極稀にありそうな感じが恐怖心を騒ぎ立てる。

"子供は親を選べない"に留まらない、早い展開で思わず一気読みしてしまう!

 

 

【書評】名作アラジンはここから生まれた!『千夜一夜物語-まんがで読破-』

f:id:SyohyouBlog:20200511120405j:plain
妻の浮気を目撃してしまった王は、女性への不信感から毎晩処女を求めては翌朝には殺してしまう。最期の晩、王に媚を売る者、従順な者、諦める者がいる中、翌朝殺されるシェハラザードは物語を語り始める...。

最初は「せむし男の物語」。夜が明けると、「他にもとっておきのお話を致しますが...」とシェハラザードは言う。王は「その話を聞くまで余はそちは殺しはせぬ」と返事をする。

また別の夜には「この話にはまだ続きがありまして...」と言う。王は「また明晩も話してはくれぬか?」と返事をする。千と一の夜明けを迎えた頃、シェハラザードの持てる話は底をついてしまう。

別称「アラビアン・ナイト」。アラジンは『千夜一夜物語』の「アラジンと魔法のランプ」の物語が基となっている。

もともと中東地域で口伝えで語られていて、原著者不詳。そこがまた神秘的で、驚嘆と教えに満ちた作品である。

 

千夜一夜物語 ―まんがで読破―

千夜一夜物語 ―まんがで読破―

  • 発売日: 2013/06/28
  • メディア: Kindle
 

 

【書評】世の中、金か?それとも愛か?『クリスマス・キャロル-まんがで読破-』

f:id:SyohyouBlog:20200511120141j:plain

「大好きな年収200万の男?好きでもない年収1億の男?」「愛は金で買えるか?」お金と愛について、誰しも一度は考えたことがあるかもしれません。

自分ひとりだけが幸せになれることはない。幸福を皆で分かち合ってこそ本当の幸せが訪れる。その本当の幸せの象徴としてクリスマスが描かれます。

主人公は守銭奴スクルージ。或るクリスマスの晩、彼のもとに3人の精霊が訪れます。それぞれの精霊は彼の過去、彼が知る由も無い現在、そして彼の未来の姿を見せることで彼を欲の鎖から救い出そうとします。

格差が広がる産業革命渦中、19世紀のロンドン。イギリスの国民的作家、チャールズ・ディケンズが金と愛、人間の尊厳に挑んだ作品をまんが一冊、30分で読むことが出来ます。

人はいつでも生まれ変わることが出来る。そのためには、自分から相手に心を開き、歩み寄ることから始めなくてはならない。

 

 

【書評】人生をストレスフリーに変える方法『好きなことだけして一生お金に困らない』

f:id:SyohyouBlog:20200511120011j:plain
 あなたは日々の生活に満足しているでしょうか?
その問いに対して「Yes」と無条件に答えられる人は多くはないかもしれません。しかし現実に、自分の理想とする生活を手に入れている人は存在しています。おそらく本書を手に取ったという事は、あなたの心にもそんな願いもあるのかもしれません。
お金・時間・人間関係、あらゆるものに人は悩みますが、そう言った悩みから解放されたい、と思う方へお勧めの本です。
 お金の使い方について、考えて見た事はあったでしょうか?
流行りの靴が欲しい、ウィンドウショッピングをしているうちについつい衝動買いをしてしまった、行きたくもない飲み会になけなしのお小遣いをはたいた‥。もしくは毎月コツコツと貯金をし、将来の為に貯蓄する。
いずれの使い方も、正しいとも間違っているとも言えない。
しかし「人生を変えていきたい」という思いを持っているなら、正しい使い道とは言うことはできない。それらのお金の使い方は全て「消費」にのみ遣われるお金であり、自らの成長に期待出来ない。最も有効なお金の使い方は「自分への投資」である。未来の自分にとって資産となるものにこそお金をかけるべきだと言う事の重要性を著者は強く説いている。
 また、働き方についても同様に考えたことはあったでしょうか?
多くの人にとって、働くことは誰でも代用が効くものであったり、やりがいを持てないものであるかもしれません。
あなたの強みを活かした「あなたにしか出来ない事」と言うのは誰しも持っています。それは特別な才能であったり、その道のプロでなくても大丈夫です。著者の言葉を借りると「10人に一人」「その道にちょっと詳しい人」くらいで十分なのです。
その強みを活かして「教える」ことを始めてみることを著者は提案している。教えることを続けることによってあなたは「Give」をする人となり、「Take」した人はあなたのために「Give」してくれる様に環境が変化していきます。そうなった頃、あなたの存在は代用が効くものではなくっているでしょう。

 著者自身も最初はごく普通の会社員だった様ですが、たった一つのSNSの投稿の出会いがきっかけで、理想の人生を歩み始めた様です。
本書には著者自身の積み重ねと、具体的な行動ノウハウが詰まっている。
これから自分の人生を歩んでいきたいと考える全ての人にお勧めできる良著である。  

 

好きなことだけして一生お金に困らない 人生をストレスフリーに変える方法

好きなことだけして一生お金に困らない 人生をストレスフリーに変える方法

  • 作者:米山 彩香
  • 発売日: 2020/04/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

【書評】お金にも他人にも振り回されない・自分軸の人生の生き方『好きなことだけして一生お金に困らない 人生をストレスフリーに変える方法』

f:id:SyohyouBlog:20200511115837j:plain


タイトルに「お金」という言葉が入っているが、本書は財テクや投資などのお金のことだけではなく、仕事、マインドセットとライフスタイルのすべての側面に言及している。
著者の経歴は独立1年目から億単位の収益をあげる女性ビジネスプロデューサー。
そう聞くと、また意識高い系人の本かなと身構えてしまう人もいるかもしれないが、ご心配なく。肩肘張った難しい書き方ではなく、「あなたにもできます」と思わせてやる気を与えてくれる。「自分らしい幸せ」を追求した著者自身の人柄が表れている。

特に最も重要だと思ったのは、「もっと自由に楽しく働く私になる・ストレスフリーな働き方をする」の項目。やはり、時間やお金に対する悩みを解決するには、生活の多くの時間を占める仕事に満足することが必要不可欠だ。
ここでよくあるノウハウ本では、「投資家になるべき」とか「起業して従業員から脱却する」ことを進めるが、本書ではそうではなく、あくまで「自分らしい仕事や働き方を見つける」ことに重きをおいている。読者なりの幸せを見つけることが何よりも大切だと繰り返している。

もう一つの本書の魅力は、ハードルを下げてくれること。起業したり、人に教えるためのスキルは「10人に1人レベルで良い」。
多くの人は「人に教えられることなんてない」と与える立場になることを躊躇するが、本当は人に教えるのにプロ並みの知識を身につける必要はなく、ちょっと詳しい友人くらいの感覚でちょうどよい、と行動を起こすハードルを下げてくれる。

目の前の仕事や周囲のことばかり考えてしまって、他人の評価を気にして自分なりの「幸せ」を見失ってしまうことが誰にでもあると思う。
本書は、お金の悩みがある人だけでなく、大きい不満はないけどなんとなく物足りない…という方にもヒントを与えてくれる1冊だろう。「お金に困らない」だけでなく「自由に軽やかに」とにかく楽しく生きたい人必読の指南書だ。

 

好きなことだけして一生お金に困らない 人生をストレスフリーに変える方法

好きなことだけして一生お金に困らない 人生をストレスフリーに変える方法

  • 作者:米山 彩香
  • 発売日: 2020/04/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

【書評】何事も自分の気持ち次第。ただし、ムショではどうにもならない。『刑務所なう。完全版』

f:id:SyohyouBlog:20200507204519j:plain

東京拘置所丸刈りになり、長野刑務所へ。独房ではウツになりかけ、介護衛生係になり、他人の下の世話をし、腎臓結石が見つかり、揚げたてメンチカツはおいしく、ジョブズ死去を独房で聞き、きな粉で難なくご飯が食べれるようになり、ついに体重は30キロ減を達成し、刑務所で40歳の誕生日を迎える。

刑務所での生活ってみなさん気になりませんか?
著者流のムショ暮らし、覗いてみませんか?

刑務所では、真面目にルールに則ってやってもトラブルは起きる。
一筋縄ではいかない「犯罪者」が相手だからだ。
かといって、手は抜けない。矛盾に満ち溢れる職場だ。
著者にとって「懲」役だと思える点はココだったそうだ。

刑務所では時間の進みが早く感じるそう。何故か?
それは、1日の密度が低いから。
平日の昼間は毎日同じ作業、夜は大した情報のインプットもないままたっぷり9〜10時間の就寝。
なんて、スカスカの人生だろう。そうか、世の”普通の大人”たちは、今の私とたいして変わらぬ状態なのか。と、著者は思ったんだとか。
否、読書や学習、筋トレもやってない人が過半なのだから、さらにスカスカなのかもしれない。そりゃ、なんにでも興味があり刺激的だった子供の頃より、月日が経つのが早く感じられるわけだ。
何事も自分の気持ち次第。ただし、ムショではどうにもならない。

刑務所内の仕事ももっとロボット化すればいいのに、と著者は思っていたそう。
これから、人間が必要とするものは精神的豊かさであり、それを推進する仕組みである。仕事はどんどんロボット化して人を減らすべきであり、余った人材はもっと人間らしい仕事に回すべきである。
生物が生きるためには、必要なくても人間が人間らしく生きるためには、これまで「無駄」とか「虚業」と呼ばれてさげすまれてきたことが重要になってくる。

著者がこの書籍を書こうと思ったのは、実態とかけ離れた刑務所のイメージをもっと多くの人たちに伝えたいという思いが強かったからだ。
世に溢れる刑務所にまつわる書籍はどうしても内容が生真面目なものが多いが、そうではなく、もっと淡々と事実を伝え、辛い部分だけでなく生きがい的な部分があるのも伝えていきたいという考えもあったそう。
なので一般の人はもちろんのこと、刑務所に入ることが決まっている人、あるいは既に服役している人、そして出所した人達にも読んでほしい。
刑務所内での生活や出所後に少しでも不安を感じている人たちにとっては、非常に有用な情報が記されている。

本書は、著者の獄中日記である。
食事内容までこと細かに記されている。
刑務所の食事は意外にもおいしそうで、興味をひかれる。そこもまた見所である。
パラパラと好きな部分だけを読んでも、端々にためになる言葉が記されている。
そしてどこまでいってもポジティブな著者にとても励まされる。
著者の他の作品とは少し系統が違うかもしれないが、本書では著者の愛らしい人間味が溢れていて、かなりおすすめだ。

 

 

 

【書評】キャピタルのないキャピタリズムは、ただのイズムだ。『ブランド人になれ!』

f:id:SyohyouBlog:20200507204318j:plain

たかがカネのために働くべきではない。
「カネなんてなくても死にはしない」と突き放すからこそ、逆説的にカネが儲かるようになる。カネは追えば追うほど逃げる。
自分が好きなこと、夢中になっている得意技を徹底的に極めつつ、「他人の役に立つ」という青臭い志で仕事をすること。
ワクワクして生きることが、なにより大切だ。

新卒でNTTデータに入ったのち、リクルートライブドア、コンデナスト、LINE、ZOZOと時代の最先端企業を渡り歩いてきた著者。自分の名刺代わりになるプロジェクトをいくつも立ち上げ、ブランドを打ち立ててきた。常に最先端企業に引き抜かれ続け、並のプロ野球選手以上の収入を得ているそうだ。
そんな著者は、会社の名前ではなく、自分の名前で仕事をする「ブランド人」にならなくてはダメだと語る。
本書では、著者の言う「ブランド人」への道を開く方法を学ぶことができる。

ブランド人への道は「名乗り」をあげるところから始まる。
古くから、日本の武士は戦場で自分の名前を大声で名乗るところから勝負を始めていた。武士の作法として、名乗りをあげている間に攻撃することはよしとされなかった。それくらい、名乗りをあげることは大事なのだ。
目の前のチャンスに誰よりも早く「はい!」と名乗りをあげる。
実際に動くかどうかは、それから考え始めたって遅くはない。
全てはハッタリをかますところから始まる。

そして当たり前だが、ブランド人とは人である。
ブランド人を目指す道では、人として真っ当であることが求められる。
「正直に生きる」というシンプルな原則が、あなたのブランドを確実にする。
決して、相手の立場によって意見をコロコロ変えるようなダサい人間になってはいけない。裏表がなく、馬鹿正直に自分の人間性を丸出しで生きるからこそ周りは応援してくれる。ブランド人は人に愛されて初めてブランドになる。

SNSでの過激な発言で注目を集めてきた著者。
本書を読むと、著者の熱量の凄さを感じる。
正直ここまで活動的にはなれないと評者は思ってしまったが、あと少し背中を押してほしい、というビジネスマンには大変おすすめだ。

 

ブランド人になれ!  会社の奴隷解放宣言 (NewsPicks Book)
 

 

【書評】帝愛出版、比類なきマネジメントの聖書『中間管理録トネガワ』

f:id:SyohyouBlog:20200507204026j:plain

中間管理録トネガワ” この作品が本作でありカイジこそがスピンオフでは無いかと思わせられる。

そもそも中間管理職とは組織のマネジメント、適切な労働環境の確保、人材育成の3つの役割を担う企業の成長に必須の人材になり、具体的には課長、係長に相当する。利根川の所属する帝愛グループはヤミ金を営む業者であり、カジノ、ホテル、工場などの様々な経営も行っている。特筆すべきは借金を返せない顧客を拉致・監禁するなど悪辣な手段をとる点である。この手法は他に地下での強制労働、臓器販売までに及んでいる。

このような邪悪な体質の企業で中間管理職を担っているのが利根川である。利根川の仕事は黒服のマネジメントのみでは無く、帝愛グループ会長の兵藤会長のご機嫌を伺うという任務まで多岐にわたる。

皆さんも想像してみてほしい。兵藤会長から「企画しろ・・!血沸き、肉躍る・・狂宴・・!ワシの細胞を活性化させるような・・債権者の生命の取り合い・・死のゲーム・・!」
もう一度言うが、想像してみてほしい。職場の上司にこのセリフを言われた時のことを・・。

そして常に機嫌が悪い兵藤会長に企画書を提出するのは、PM9時、帝愛本社「王の湯」から出てベッドで眠る間の一番機嫌が良い一瞬のみ・・約20秒。会長の期限の良し悪しは眉毛の角度で判断・・

ここまで人間のマネジメントを細部の細部までこだわった本はあるのだろうか。この本は本当にギャグマンガなのか。ギャグマンガは照れ隠しで本当はビジネス書ではないのだろうか・・・

 

 

【書評】動くことが大事。そんなこと分かっているんです。でも動けないんです。『0秒で動け』

f:id:SyohyouBlog:20200507203823j:plain

「人生には限りがある。」、「迷っている暇などない。すぐ行動しろ!」
そんなこと頭ではわかっています。それでも動けないんです。
これは本書のはじめにの一文です。なんて親近感を感じる言葉でしょうか。

著者の伊藤洋一氏は、Yahoo!アカデミアの学長やビジネススクールの講師、リーダーシップやプレゼンテーションの講演など素晴らしい活躍をしていますが、20代の頃は朝起きるのも、会社に行くのも辛い毎日を送っていました。そんな著者が30代になり少しずつ行動ができるようになり仕事でも成果を出せるようになってきたその過程の“行動と思考の記録”が本書になります。

0秒で動くとはかなりショッキングなタイトルかもしれませんが、それは「えい!」と無作為に飛び込むことでは無く、0秒で動くためのスキルを獲得しているからできる行動になります。一過性の過度なやる気や特異な才能による行動ではないのです。①自分なりに腹落ちする結論にすぐ着想し②仮説を組み立て③自信を持って行動するというスキルが必要になります。言葉では上記の3つで表されますが本書ではもっと濃く説明されています。

おそらく、様々な書物でスピードが大事であるという言葉を耳にしていると思いますが、本書でそのスピードでの行動を実現するための思考法を理解することをおすすめします。

本書はむやみに行動を煽る書物ではありません。それ以前にいかに早く自分なりに“腹落ち”した結論を出せるのか、その結論のもとになる仮説をどう立てるのかなど、思考の速度に重きを置いています。

本書で行動する以前の障害物を取り除きましょう。

 

0秒で動け 「わかってはいるけど動けない」人のための