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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】キャピタルのないキャピタリズムは、ただのイズムだ。『ブランド人になれ!』

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たかがカネのために働くべきではない。
「カネなんてなくても死にはしない」と突き放すからこそ、逆説的にカネが儲かるようになる。カネは追えば追うほど逃げる。
自分が好きなこと、夢中になっている得意技を徹底的に極めつつ、「他人の役に立つ」という青臭い志で仕事をすること。
ワクワクして生きることが、なにより大切だ。

新卒でNTTデータに入ったのち、リクルートライブドア、コンデナスト、LINE、ZOZOと時代の最先端企業を渡り歩いてきた著者。自分の名刺代わりになるプロジェクトをいくつも立ち上げ、ブランドを打ち立ててきた。常に最先端企業に引き抜かれ続け、並のプロ野球選手以上の収入を得ているそうだ。
そんな著者は、会社の名前ではなく、自分の名前で仕事をする「ブランド人」にならなくてはダメだと語る。
本書では、著者の言う「ブランド人」への道を開く方法を学ぶことができる。

ブランド人への道は「名乗り」をあげるところから始まる。
古くから、日本の武士は戦場で自分の名前を大声で名乗るところから勝負を始めていた。武士の作法として、名乗りをあげている間に攻撃することはよしとされなかった。それくらい、名乗りをあげることは大事なのだ。
目の前のチャンスに誰よりも早く「はい!」と名乗りをあげる。
実際に動くかどうかは、それから考え始めたって遅くはない。
全てはハッタリをかますところから始まる。

そして当たり前だが、ブランド人とは人である。
ブランド人を目指す道では、人として真っ当であることが求められる。
「正直に生きる」というシンプルな原則が、あなたのブランドを確実にする。
決して、相手の立場によって意見をコロコロ変えるようなダサい人間になってはいけない。裏表がなく、馬鹿正直に自分の人間性を丸出しで生きるからこそ周りは応援してくれる。ブランド人は人に愛されて初めてブランドになる。

SNSでの過激な発言で注目を集めてきた著者。
本書を読むと、著者の熱量の凄さを感じる。
正直ここまで活動的にはなれないと評者は思ってしまったが、あと少し背中を押してほしい、というビジネスマンには大変おすすめだ。

 

ブランド人になれ!  会社の奴隷解放宣言 (NewsPicks Book)