HIU公式書評Blog

HIU公式書評ブログ

堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

MENU

【書評】"殺人鬼の息子"という呪われた運命を背負った主人公『親愛なる僕へ殺意をこめて』

f:id:SyohyouBlog:20200511120542j:plain

童貞でうだつの上がらない大学生の主人公・浦島エイジ。朝起きると、隣にミスキャン候補の美女・雪村京花が寝ていた。

15年前女子大生達が行方不明になって、惨殺死体で発見された事件の犯人"八野衣"真は彼の本当の父親である、とデートの帰りを待ち伏せしていた記者に暴かれてしまう。
時を同じくして、15年前と全く同じ方法で惨殺された遺体が発見された。

これだけでも充分な設定にも関わらず、エイジには"二重人格"というもう一つの秘密がある。身に覚えのない3000万円、血まみれの金属バットが部屋の押し入れから見つかる。

死体や拷問の描写は想像以上の残虐さである。極稀にありそうな感じが恐怖心を騒ぎ立てる。

"子供は親を選べない"に留まらない、早い展開で思わず一気読みしてしまう!