HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】我流で撮影しても拡散しないという人へ。『ビジネスに役立つ 教養としての映像/動画』

 

動画活用は必須の時代。こういう本は読んでおいて損は無かろうと思い手にした。
本書では、映像、動画に関わる知識を身に付けることでビジネスに転用することも出来ると言っている。例えば、メッセージの込め方、オチのテクニック、話術の基本は緊張と弛緩であること。これらの手法を知り、身に付けることによってプレゼンテーション力を高める、と言った具合だ。

もっとも、本書の主題は映像や動画というものへの理解度を深めることだ。
様々な面から見た解説の数々は非常に細やかである。その為、本書は390頁にも及ぶのであるが、一つずつの節は割と端的に描かれており、案外読み易いし、分かり易くもある。
映像、動画から得られる、ビジネスにも使えるエッセンスの紹介から始まり、映像の歴史として割と古めの映画、映画監督が当時どの様な手法を使ってきたのかに発展する。
また、実際に動画を撮る際の技術や、機材の扱い方講座、動画編集に関わるアプリの選定なども詳述しているが、直接関わりが無いと思えば、ざっと読んでおけば良いかもしれない。必要になった時には、また本書を紐解けば良いのだ。

映像というものの歴史は深いが、その有り様は時代と共に変化してきている。
活用の場は、映画から始まり、テレビへと移行、そして今ではネット上が主流となっている。そのネットにしても様々なプラットフォームが次々に現れ、主役の座を奪い合ってきた。
そういった動画プラットフォーム別の、はたまたZoomなどのコミュニケーションツールの上手な使い方にまで言及している本書。なかなか幅の広い内容で、これ一冊でかなりの範囲の映像、動画の知識がざっくり得られるのは有難い。
著者は、「まずは良いものより体験である。経験と知識が増えれば増えるほど楽しくなるのが映像の世界だ」と言うのである。
やってみたいと思えば、とにかく映像制作をしてみるのが得策か。

ところで、貴方は「映像」と「動画」の違いが分かりますか? 

ビジネスに役立つ 教養としての映像/動画
作者: 木村博史
発売日:2022年7月4日
メディア:単行本 

 

 

【新着記事】全ては思い込みから始まる。『幸福論』

 この著書は言わずと知れたフランスの哲学者が紡いだ言葉たちである。ちょっとなんだかモヤモヤする夜には最高の一冊だ。

 アランは心理学者ではない。ただし心理学が哲学者を祖としていると捉えると、アランからのメッセージは私たちの心をくすぐってくるのは理解できよう。
  少し前に流行った個人心理学は、他者に習えと言われ続けアイデンティティを失った日本人に刺さった。他者を見ろ、他者より秀でるな、他者に迷惑をかけるな、と長年マインドコントロールされたのに、社会に出たら右や左を真似るなと言われるわけだ。どこに幸福を感じればいいのかわからない。これが現代人を苦しめるカラクリだ。
  幸福論は誰にでもある日常をそっと語りかける言葉で表現する。アランは当時毎日新聞に執筆していた。書き直す時間なんてなかったわけだ。それゆえ、美しく自然で優しく勢いのある言葉たちが羅列されている。まるでクラシックミュージックのように。
  「人間には自分自身以外の敵はほとんどいない」「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」「私たちの敵はつねに想像上のものである」。さっ、悩むのやめて寝よう。

 この著書は言わずと知れたフランスの哲学者が紡いだ言葉たちである。ちょっとなんだかモヤモヤする夜には最高の一冊だ。

 アランは心理学者ではない。ただし心理学が哲学者を祖としていると捉えると、アランからのメッセージは私たちの心をくすぐってくるのは理解できよう。
  少し前に流行った個人心理学は、他者に習えと言われ続けアイデンティティを失った日本人に刺さった。他者を見ろ、他者より秀でるな、他者に迷惑をかけるな、と長年マインドコントロールされたのに、社会に出たら右や左を真似るなと言われるわけだ。どこに幸福を感じればいいのかわからない。これが現代人を苦しめるカラクリだ。
  幸福論は誰にでもある日常をそっと語りかける言葉で表現する。アランは当時毎日新聞に執筆していた。書き直す時間なんてなかったわけだ。それゆえ、美しく自然で優しく勢いのある言葉たちが羅列されている。まるでクラシックミュージックのように。
  「人間には自分自身以外の敵はほとんどいない」「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」「私たちの敵はつねに想像上のものである」。さっ、悩むのやめて寝よう。

 

 

【書評】イマドキ読むにはキツイかもしれないが、当時はそらもうビックリしたわ。『ショート・ピース』

 

その頃、中学生だった私にとって、大友克洋という漫画家の登場は革命的であった。その絵、その表現方法等は、漠然と漫画家を志していた私にとんでもないショックを与えたのだった。

『ママとあそぼう!ピンポンパン』の酒井ゆきえお姉さんが好きなタイプであった大友克洋の漫画の初見は確か、マイナー系のSF雑誌『マンガ奇想天外』に掲載されていた『宇宙パトロール・シゲマ』。まだまだ短編をぽつらぽつら描いていた頃だ。
そして程なく、その『宇宙パトロール・シゲマ』も収録されている、初の単行本の自選作品集『ショートピース』を手にした。
その頃の大友克洋の作風はアングラっぽく、ややシラッとしたムードが漂うものであった。そいで、絵も白かった。
人物とかの書き込みは細かいし、緻密っぽいんだけど、コマ内に大胆な余白を設けちゃったりして、なんか総じて白っぽい。
「大友以前、大友以後」という言葉があるくらいで、大友克洋の登場は、漫画の表現史に多大な影響を与えたものだったのだ。
デッサンも確かでリアルっちゃリアルなんだけど、ピンポンパン大友克洋の描く人物たちは、押し並べて美男美女ではなく、極めて普通の地味目なアジア人顔。
描写についても、『ショート・ピース』に続く、『ハイウェイスター』、『さよならにっぽん』などの、初期に於ける”市井の人々の日常”を題材とすることが多かった時期は殊更に、劇画的なドラマチックさを廃していたので、ドライな作風がひねり出されていた。
当時劇画といえば、線の太さにメリハリが出るGペンを使うのがフツーだったにもかかわらず、大友克洋が使っていたのは画一的な線を描き出す丸ペンだったりしたのも、これまた独特さを際立たせた。

っつうことで、大友克洋はなんともユニークな存在として私の目に映えたのだった。
気分はもう戦争』、『童夢』などの長編作なんかも描く様になるに従い、それはやっぱり派手さ、ドラマチックさも作品に加えられていき、いい〜塩梅を醸し出していた。
だが、私が大友漫画を溺愛していたのはこの頃までである。
急激に興味を失わせたのは、『AKIRA』の連載開始であった。
益々の画力の見事さとは裏腹に、そのハデハデ大袈裟っぷりが段々と鼻に付く様に感じだしたのだった。
あのしらっちゃけた雰囲気、微妙なユーモア感覚、そういった曖昧さみたいなところこそが、大友漫画の魅力だったのだ。うん、まぁ、少なくとも私にとっては。
お腹いっぱいになっちゃった私は、それから大友氏には興味を失った。もうビックリするくらいにパッタリと。
逆に、『AKIRA』以降からの読者にとっては本書は受け付けられないかもしれないが、当時はそらもうビックリな一冊だったのだ。

ショート・ピース
作者:大友克洋
発売日:1979年3月10日
メディア:単行本


【書評】「上善水の如し」はお酒だけじゃない!『超訳 老子の言葉 「穏やかに」「したたかに」生きる極意』

 

「上善水の如し」と聞いて、口当たりのよい日本酒を思い浮かべる人が殆どではないか。しかしこの言葉、著者が生死の境を彷徨ったときからの座右の書、と推す「老子」からきている。そんなエピソードを聞くと読まない手はない、と本書を手に取った。

 水について老子は、「天下の至柔にして、天下の至堅を馳騁す。無有にして無間に入る」と言っている。つまり、一滴の水は非力でも長い年月をかけ石に穴を開けられたり、また水には形がなく、どんな器にも柔軟に注がれたりする。つまり本当に強いのは堅い石ではなく水であり、水のように柔らかく謙虚であれということ。因みに上善は最善の生き方とのことである。

 また、「万物陰を負いて陽を抱き、冲気以て和を為す」いわゆる陰陽論が説かれている。難解だけれど読みやすい本、のようにヒット商品は物事の陰と陽の面の二者択一ではなく、その矛盾を和ごし(冲気)、両立されている。続いて損して得取れの話、、と、ビジネスや生活に役立つ知恵が展開される。

 中国古典の教えを読むと、2500年前の昔から人は変わらないと改めて思う。著者によれば、孔子の「論語」は社会の中から社会をみたよりよく生きる人生ガイド、対して「老子」は宇宙的視点から社会をみた、何かを変えたいときのガイドブックとのこと。

 確かに、感情的な自分を戒めたり、自分の悩みは小さいものだ、と悩みから解き放されたり、上善水の如しのようなすっと入る教訓を得たり、など得るものは大きい。超訳、で現代的な分かりやすい事例満載なのがさらに親切設計だ。

 

 

【書評】3つのツボで発音の苦手意識とGood bye!『サクッと使いこなせる英語フレーズ25選・飲食店編: 短い接客フレーズでお客さまに好印象!』

 

タイトルにある様に、まさにサクッとした感じで楽しく読めた。
語り口もフレンドリーで読み易いし、こういうケーススタディって、”ほほう”とか“なるほど”っていう風に興味をそそられるので、どんどん読み進めちゃうのだ。
著者はイギリスとオーストリアからの帰国子女。
おお、King's Englishとドイツ語圏。
イギリス英語ってアメリカ英語と随分違うんだよね。しかも私の経験上からいうと、イギリス人はアメリカ英語を「違う!」とイギリス英語でマウントしてくる。
でも、本書では全然そんな硬さは無い。むしろ気さくですらあるのでどうぞご安心を。
そして、帰国子女でありながら、実は帰国子女の英語って、ややもすると変なアクセントの癖がついちゃってて、ネイティブからすると理解し難いのだといい、「発音が苦手です」なんて全然気にすることはない、気負わずに自分らしいしゃべり方が一番だと、英語に対する苦手意識を解いてくれる。

本書は、長いコロナ禍の呪縛に対して、インバウンド復活を願って始めたYouTubeによる動画シリーズからの延長で出来たらしい。だから、各フレーズには、動画へのアクセスも紹介されているので、「耳コピ」にも使用可能だ。
飲食店に於ける、お客様の来店から、注文の取り方、お食事の提供、お会計、最後のお見送りまで、場面毎に使える接客英語の25のフレーズを紹介している。
著者によれば、ネットで見受けられた「飲食店での接客用の英文」は、しゃべり言葉ではなく書き言葉寄りで、必要以上に長文だったと言う。
欧米の飲食店での印象では、店員さんたちはうんとシンプルな短いフレーズを話していたと言うのだ。だからと言ってお客さんに失礼な印象を与えることは無い。大事なのは目と目を合わせ、ニッコリとうなずきながら接客すること。そして仕草。つまりアイコンタクトとボディランゲージは、シンプルな言葉にホスピタリティを添えてくれるのだ。

あと、面白いなぁと思ったのは、例えば、「満席です」とか、「品切れです」とかいう時に、日本人であれば頻繁に使ってしまいそうな「sorry」を英語圏では滅多に使わないと言うことだ。
満席なのは自分の所為ではないし、悪いことをした訳でもない時には「sorry」は口にしない。
そして、お料理をお待たせしてしまった時などは、「ごめんなさい」ではなく、「待ってくれててありがとう」と、ポジティブ方向に転換してしまうのだ。
英語を使うときは、英語の人格になる方が相応しいらしい。加えて、口角上げてニッコリしてね。

ところで、「Full」って「フル」じゃなくって「フゥ」って発音するって初めて知った!

サクッと使いこなせる英語フレーズ25選・飲食店編: 短い接客フレーズでお客さまに好印象!
作者: 五十嵐ジュンコ
発売日:2022年6月1日
メディア:Kindle

 

 

【書評】すべての人に読んでほしい『女性の「ヘルスケア」を考えれば日本の経済が変わる』

 

我が国の女性の健康問題による労働損失は、なんと、年間4,911億円。著者の一人でもある堀江貴文氏は学生の頃にいた真面目で、優秀な女性たちがなぜ社会であまり活躍せず、企業の取締役や議会議員など、いまだに男性優位であることを疑問に思ったそうだ。その要因は、男女の身体の違いに起因する女性の健康問題への男性の理解のなさと制度的なケアの不十分さだと考え、専門家と共に「予防医療普及協会」で女性の健康に関わる社会的課題の解決に取り組んでいる。

このように、男性である堀江貴文氏が社会的課題として取り組み進めていくことは非常に意味があり、ありがたいことである。なぜなら、いくら女性が声を上げても、男性にとって女性のヘルスケアは、よくわからない他人事となりかねないからだ。本書では、女性の生理やピルの基礎知識、不妊治療や妊娠、出産、更年期障害の実態やそれに伴う社会問題など、幅広い知識を得ることができる。

女性の健康に関する様々な事柄は、女性はもちろんのこと男性にも影響のある非常に重要な内容だ。なぜなら、日々起こる男女間のいざこざの大半は、女性のヘルスケア問題に起因していると思うからだ。その理由として、多くの女性はたとえ辛い状況であっても自分さえ我慢すれば何とかなるという自己犠牲の精神が当たり前になり、本音をなかなか口に出さない。

しかし、それが長期にわたることで、「私ばっかり大変な思いをしている」と周りの人たち、特にパートナーや子どもなど自分の大切な人にぶつける。また、そのような気持ちの蓄積は、次第に相手に対し、この人はあてにならない人というレッテルを貼る。世の中の大半のカップルが離婚や別れを繰り返しているのは、お互いが根本的な男女の違いを知らず、理解しないからだと思う。そういった解決の第一歩となるのが本書である。そのため、女性はもちろんのこと、すべての男性にも読んでほしい作品だ。

予防医療普及協会
https://yobolife.jp/

 

 

【書評】サラリーマンと違い、HIUの活動はビジネスの自由度が面白い『SALON DESIGN No.13〜働き方、そして生き方をデザインする〜』

 

本誌は、堀江貴文イノベーション大学校(HIU)で行われているプロジェクトや各メンバーの活躍が紹介されている。今回は評者と共に着物リメイクプロジェクトを行うHIUメンバーが表紙となり、インタビューされ、評者のコメントも掲載されているため、この機会にプロジェクトについて取りあげる。本書評ブログのページも掲載されているため、ぜひ確認してほしい。

着物リメイクプロジェクトとは、元HIUメンバーがかつては高価だった着物が捨て値で取引されている現状を知り、そんな着物をレスキューしたいという思いから立ち上がった。元メンバーは、望み通り海外イベントへ出展したものの、着物を使いどのように事業として運営していいのかわからず、結局サラリーマンでいた方が簡単にお金が稼げるという根強い考えにより、かなり序盤で活動を休止してしまった。

評者もプロジェクトには最初から関わっていたため、元メンバーの要望に応え、縫製できるリメイク作家達を紹介し、また協力を得られるように交渉し、販路が必要と言われれば、リメイク作家達が安価に利用する販売の場を伝え、書道教室を始めた際には、売上に貢献しようと数年間毎回必ず参加していた。とは言え、評者としてはプロジェクトを継続したいと思い、百貨店へ出展し、その際には、元メンバーにも声をかけ、一店舗分を書道作品で出展したが事業復活への気持ちは無かった。

百貨店は、昔と違い商品を並べておけば売れる時代ではないが、そういう時代だからこそ、有名ブランドでなくても、また、個人でも未経験でも出展できるチャンスがある。正直、売上はあまり期待できないが、出展することにより、コラボを検討する企業に、ショールームがわりに商品を実際に見に来てもらったり、百貨店に出展できる人という信用は未だにある。

さらには、商品数が少なく、仕事もあるため出展に専念できない新人クリエイターや作家達に店舗の一部を貸し出し、出展のサポートをすることにより、わずかでも好きなことで売上が得られ、趣味がビジネスになる可能性を体験してもらえる。そんな考えから行っている。HIUのメンバーでもあるゼロ高生が出展した際には、来店した友人高校生達の親が感心していたことに驚いた。

また、今後の活動としては、かつて全国各地で行われていた蚕の養殖により、生糸や絹織物を普及させるショールームやギャラリーを併設する団体や博物館などがある。そこには、絹をこよなく愛する人たちが入手困難になってきた絹製品を求め遠方からやってくる。店舗によっては、短期間でかなりの売上を上げるという。そのようなところとコラボすることで思わぬ展開へと発展していく。

さらには、着物リメイク作家は女性が多いせいか、その市場は圧倒的にレディース商品で占めているため、メンズ商品も取り入れることで相乗効果が期待できる。評者にとっては、着物リメイクプロジェクトは、可能性しか見えない面白いものだと思う。

堀江貴文イノベーション大学校(HIU)
https://salon.horiemon.com/

horiemon.thebase.in

【書評】意外な感動作もあるんザンス。『おそ松くん』

「面白い奴がいるんだよ」
そう言って、タモリを世の中に押し出したのは、これでいいのだ赤塚不二夫だったということを覚えている人も、今やそう多くもいないだろう。シェー!
ま、そんな”へぇ情報”は良いとして、ところで、これでいいのだ赤塚不二夫というと、作品のTVアニメ化などによって、世間的にはややイメージが実際より和らげられている様に思うのでヤンス。
代表作といって差し支えないであろう天才バカボンも、漫画の方では、後半になるに従いかなりカオスっているのだジョー。最初はホームコメディ → ナンセンスギャグ → ほいで、スラップスティックとなり、さらには、突然の劇画タッチの差し込み、意図的な手抜きとかのシュールなギャグ、そいでもってブラックユーモアもどんどん増えていったんだベシ。
そして、この頃の無茶苦茶さが私にとっては面白くて仕方がなかったのだ。レレレー。
だって、ほんとにひどいのだ。可哀想なほどブラックなのだ。さんせいのはんたいなのだ。

と〜こ〜ろ〜が〜。
そげな、これでいいのだ赤塚不二夫もたまに感動モノの名作も生むのだ。
天才バカボンの前にヒットしていたおそ松くんという作品。最近では成人化した六兄弟を描くアニメのおそ松さんの方が名が知れているかもしれない。ホエホエ。
実は、私はこのおそ松くんはあんまり好きじゃなかったのに、どういうワケだか第18巻だけ持ってて何度も繰り返しては読んでいた。おでん食べながら、ケケッ。
何故ならば、その巻に収録されている中編作、「イヤミはひとり風の中」というお話がとっても大好きだったんザンス。
この頃のおそ松くんは、週刊誌から月刊誌に連載の場を移し、中・長編を中心に書かれていたのだったが、その内容には映画や小説を翻訳した作品も結構多かったんダヨーン。
この「イヤミはひとり・・・」も、元ネタはチャールズ・チャップリンの映画『街の灯』なんだスが、実にねぇ泣けるお話なんだスよ。
と、と、ふと考えついてWeb検索してみたら、このお話、二度もアニメ化された大傑作扱いだったよ、ニャロメ〜!

ふ〜む・・・疲れたから、キャラ喋り、終了〜。

上京後、勝手に親に捨てられていたので、この際再び買ってみたよ。復刻版のおそ松くんの第18巻。
やっぱりホロっとしちまった。
これでいいのだ。

おそ松くん 18―完全版
作者:赤塚不二夫
発売日:2005年7月1日
メディア:文庫本

 

 

【書評】会社はいざという時、本当に助けてくれなかった『決定版!お金の増やし方&稼ぎ方』

 

本書は、資産運用を専門とする経済評論家の山崎元氏と評者も所属する堀江貴文イノベーション大学校(HIU)の主宰者でもある堀江貴文氏。二人のマネーの達人が教える「そもそもお金とはどういうものなのか?」さらには、お金の貯め方、増やし方、稼ぎ方、そして、お金と人生についても学べる。

評者自身のお金の状況は、会社の社長から告げられた衝撃の一言。「経営がうまくいっていないので、給料は払えない。」もちろん今後の収入も過去の未払い分給料も得られないということ。完全に直近の支払い用にとあてにしていたため、かなりのショックを受けた。

毎日出勤する日々からは解放され、貴重な人生の時間を手に入れられたとはいえ「これからどうしよう。今月の支払いはどうしよう。」まずは長年楽しんでいた習い事に行くのをやめ、サブスク関係は全て解約した。残るは学びの多いHIUだが、現状のままでは悲しいことだが辞めるしかないのだろうか。そうなると、全ての人生の楽しみを失ってしまう。

HIUのプロジェクトもそれぞれの手続きがようやく済み、活動を開始し、少しずつではあるが売上も出始めた。プロジェクトにかける時間はできたものの、収入もなく経費も持ち出しのため、続けようにも難しい。かといってせっかくできた時間を全く関係のないアルバイトで時間の切り売りをするのは間違っているとも思うし、プロジェクトと並行して著者もすすめるように自分でも事業を始めたい。

著者の二人が伝えることは、「困ったときは人に頼ればいい。たいていのことはそれで解決する。でもそれができない人がいる」それは、まさに評者である。自己開示がなかなかできないのだ。また、多くの本には「自分の望みを文章に書き出す」とある。今回はそれぞれの教えに素直に従ってみようと思う。「今月中に金銭的困窮状態を改善し、収入を得る必要があるので、助けてほしい。さらには、自分で事業を始めたいのでビジネスのアドバイスをしてほしい。」人生初であり最大の窮地を救ってくれるヒーローのような人が本当に突然現れたら、一生感謝し続けるだろう。

「お金のことなんかで悩むな。しょせんお金だ。」これは、本書の終わりに書かれている堀江貴文氏の言葉だ。今、まさにお金のことで悩んでいる評者にとってとてもタイムリーな言葉だ。まるで直接慰められているようで、なんだかとても嬉しくもある。一刻も早く現状を回復し、今後もずっとHIUメンバーとして活動できることを望むばかりだ。

 

 

【書評】朝食神話を疑おう。『ビジネスエリートがやっている最高食習慣』

 

朝食を食べるべきか、否か。この究極の選択に終止符が打たれた。さぁ、あなたはどっちを選ぶ?

 「朝ごはんはきちんと食べましょう」きっと小さい頃何度も言われたはず。著者は、朝食否定派。朝食が悪いと言ってるわけではなく、朝食を摂ることによる身体への弊害について述べている。つまり、朝食を摂らないことによるプラスの影響を述べているのだ。ヒトは本来狩猟民族であり、現代の食べ物が豊富な状況がむしろ合っていないのであるという。
 朝食を摂るべきでない根拠の説明は科学的である。血糖値やオートファジーからヒトの身体を分析している。オートファジーとは、言わずもがな、ストレス耐性を組み込まれたシステム、そう、若返り細胞である。このメカニズムはぜひ著書を読んでいただきたい。
  もちろん朝食だけ摂取しなければ全てうまく行くわけではない。食事の質と時間、水分摂取の時間、それと運動のタイミングだ。ヒトの身体は60%が水分だ。身体の中を循環させる必要があるわけだ。
 この著書、時短でできるビジネスパーソンためのレシピが載っている。アドカド納豆丼なんておいしそうじゃないか。1日たった数回しか食べられないご飯。せっかくだからおいしいものを食べたいものだ。
 さぁ、あなたはどんなごはんを食べますか?