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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】3つのツボで発音の苦手意識とGood bye!『サクッと使いこなせる英語フレーズ25選・飲食店編: 短い接客フレーズでお客さまに好印象!』

 

タイトルにある様に、まさにサクッとした感じで楽しく読めた。
語り口もフレンドリーで読み易いし、こういうケーススタディって、”ほほう”とか“なるほど”っていう風に興味をそそられるので、どんどん読み進めちゃうのだ。
著者はイギリスとオーストリアからの帰国子女。
おお、King's Englishとドイツ語圏。
イギリス英語ってアメリカ英語と随分違うんだよね。しかも私の経験上からいうと、イギリス人はアメリカ英語を「違う!」とイギリス英語でマウントしてくる。
でも、本書では全然そんな硬さは無い。むしろ気さくですらあるのでどうぞご安心を。
そして、帰国子女でありながら、実は帰国子女の英語って、ややもすると変なアクセントの癖がついちゃってて、ネイティブからすると理解し難いのだといい、「発音が苦手です」なんて全然気にすることはない、気負わずに自分らしいしゃべり方が一番だと、英語に対する苦手意識を解いてくれる。

本書は、長いコロナ禍の呪縛に対して、インバウンド復活を願って始めたYouTubeによる動画シリーズからの延長で出来たらしい。だから、各フレーズには、動画へのアクセスも紹介されているので、「耳コピ」にも使用可能だ。
飲食店に於ける、お客様の来店から、注文の取り方、お食事の提供、お会計、最後のお見送りまで、場面毎に使える接客英語の25のフレーズを紹介している。
著者によれば、ネットで見受けられた「飲食店での接客用の英文」は、しゃべり言葉ではなく書き言葉寄りで、必要以上に長文だったと言う。
欧米の飲食店での印象では、店員さんたちはうんとシンプルな短いフレーズを話していたと言うのだ。だからと言ってお客さんに失礼な印象を与えることは無い。大事なのは目と目を合わせ、ニッコリとうなずきながら接客すること。そして仕草。つまりアイコンタクトとボディランゲージは、シンプルな言葉にホスピタリティを添えてくれるのだ。

あと、面白いなぁと思ったのは、例えば、「満席です」とか、「品切れです」とかいう時に、日本人であれば頻繁に使ってしまいそうな「sorry」を英語圏では滅多に使わないと言うことだ。
満席なのは自分の所為ではないし、悪いことをした訳でもない時には「sorry」は口にしない。
そして、お料理をお待たせしてしまった時などは、「ごめんなさい」ではなく、「待ってくれててありがとう」と、ポジティブ方向に転換してしまうのだ。
英語を使うときは、英語の人格になる方が相応しいらしい。加えて、口角上げてニッコリしてね。

ところで、「Full」って「フル」じゃなくって「フゥ」って発音するって初めて知った!

サクッと使いこなせる英語フレーズ25選・飲食店編: 短い接客フレーズでお客さまに好印象!
作者: 五十嵐ジュンコ
発売日:2022年6月1日
メディア:Kindle