HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】HIUの旬を届ける雑誌『SALON DESIGN vol.9』

 

毎日が目まぐるしく動き続けているHIUという場。1000人を超えるメンバーが集い、30を超えるグループが存在して、日々スレやイベントが立ちあがり、興味がある人がコメントを次々と書き込む。気が付いたら新しい事業がスタートしていたり、メルマガで本日開催のイベントを知ったりすることもザラです。

ものすごくスピードの早い展開が並列に行われているので、とてもじゃないけれども全部を把握できない。そこで重宝するのがこのサロン本。その時その時の旬を逃さず情報としてまとめてくれています。今回のvol.9はわたしの大好きなラーメンと、いつもお世話になってばかりの頼れる上野さんの特集が組まれているので、個人的にますます惹き込まれる内容。

人の生き方は他の人との繋がりがとても大事な要素になっていて、HIU内でもHIUという繋がりから人生が変わった人が数多くいるのを見かけます。FC展開をしている小麦の奴隷でも、HIUメンバーの活躍からブランド化と多店舗化が短期間で実現している中で、関わった人が大きく生き方を変えているのがとても印象的で、思わず応援したくなる。

そのような新しい出会いを提供してくれるのもこの雑誌の魅力で、Unlimitedもナーフも次のイベントを見かけたら思わず参加したくなる。雑誌に登場している人はみんな、その世界で自分のやりたいことを突き進んでいる魅力的な人達。だから人を惹きつけるし興味も沸くし、ついつい会いたくなるんです。

そんな他にはない旬の詰まった雑誌。HIUの中のほんの一面だけですが、ぎゅっと詰まった魅力をぜひ読んでみてください。

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【書評】HIUメンバーの魅力に迫る雑誌『SALON DESIGN vol.9』

 

一万円もするラーメンは一体何に凝っているのか!?子供から大人まで遊べるサバゲー「ナーフ」の魅力、西麻布のサードプレイス完全会員制BAR “Unlimited”, ゼロ高卒業生のインタビュー、HIU野球部キャンプテンへのインタビューなどなど気になる内容盛り沢山なこの雑誌!

なんとこの雑誌も経験無しのHIUのメンバー達が作っているそう!HIUのメンバー達はみんな自由にやりたいことをやって楽しんでいます。

例えば記事で紹介されていた加藤直之さん。ナーフイベントなるサバゲーイベントを月1で開催し、ナーフを全国に広めたるための活動を頑張っているそうです!

また他にもHIUメンバー幸山友理子さんが店長をされている西麻布のサードプレイス完全会員制BAR “Unlimited”!有名人も集まる西麻布にある月額2万円の完全会員制BARと聞くとすごく敷居が高そうですが、店内は笑いが絶えません。実際に彼女と何度かお会いしたことがありますが、人を楽しませるのが得意なすごくフレンドリーな方です。現在は緊急事態宣言により休業中のようですが、通いたくなる店間違いなしです。

  1. HIUにはこのように魅力的なメンバーがたくさん集まっています。HIUに入るのを迷っている方はぜひこの雑誌を一度読んでみてください。

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【書評】大人げない大人たちの魅力。『SALON DESIGN vol.9』

 

学生の頃、学校特有のあの管理されている感覚に、いつも不自由さと不快感を感じていた。決められた場所で、決められた時刻に、決められたクラスメイトと、勉強して運動する。今になって考えてみると、あんなに受動的な姿勢で、どうして勉強や運動を好きになれるだろう。我慢して嫌々何かをした先に、残るものはあるのだろうか。

HIUは、それとは真逆の環境だと思う。自分の好きなことを好きなだけできる環境がそこにはあり、その環境は、自分の行動次第で無限に広がっていく。実際にそれを体現している人たちを、本書では垣間見ることができる。

例えば、ヘアスタイリストを目指すゼロ高生が登場する。彼がゼロ高に入ったきっかけは、地元の進学校で周りの友達の進路の決め方が偏差値だけだったことに、違和感を覚えたこと。そのまま周りに流されてしまう人が大半だが、彼は自分が感じた違和感を大切にした。そしてゼロ高に入ることを自分の意思で決断した。それからはヘアスタイリストへの道をひたむきに突き進んでいる。

他にも、まだまだマイナーなナーフというゲームをより多くの人に広めたいと活動するサバゲーオタクや、野球部の活動に邁進するHIU野球部キャプテンなどが登場する。HIUではそれぞれが好きな方法で、好きな方に向かって、そこで出会った仲間たちと活動している。ここで大切なのは我慢することではなく、いかに大人げなく、クリエイティブで楽しい人生を送るか。きっとそれに尽きるんだろう。

良い意味で、大人げない大人たちが活躍するHIUの魅力が詰まった本である。評者もちょこっとだけ登場してるので、読んでみてね。

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【書評】HIUの内側を覗ける雑誌『SALON DESIGN vol.9』

 

あなたは雑誌を作ったことや雑誌に載ったことはあるだろうか?HIUは何でもノリでやっちゃう集団。この雑誌も経験が無いメンバーたちが作っている。そんな人々が作る雑誌とはどんな内容なのか?
 
全体を通してまず気づくのはHIUメンバーへのクローズアップが多い。私の知っている人、知らない人とも載っているが、クローズアップされている人はみな何かにハマっている人たち。ヘアデザイン、ナーフ、ヨガなど、それぞれの想いが記事になっている。

また、野球部キャプテン 上野大地さんの記事は「新しい仲間との出会いの楽しさ」を書いている。HIUの醍醐味はまさに人との出会いである。ノリの良さ、感度の良さ、出会って話をして遊んでいるうちに何かが生まれる。上野さんは大好きな野球を軸に仲間と出会い、楽しんでいるようだ。

他にも分科会グループの紹介やHIU発のリラクゼーションサロン、メンバーが店長を務める会員制バーUnlimitedなど、一から十までHIUが詰まった雑誌。ホリエモンのオンラインサロンが気になる人はぜひ一読してみてほしい。

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【書評】生きていかなきゃならない夜がまだいっぱいありすぎる。『過去ある女―プレイバック』

 

ハードボイルド小説作家の大家であるレイモンド・チャンドラーは、その活動期間の中盤の或る時期に於いて、シナリオライターとしてハリウッド映画界にその身を置いていた。とは言え、自らの小説の映画化に携わったことは殆ど無かった。
他の作家の映画化のための脚本に携わった「深夜の告白」ではアカデミー賞の候補にも選ばれたり、オリジナル脚本を執筆した映画「青い旋律」もヒットし、この脚本でもアカデミー賞にノミネートされた。
その当時のシナリオライターとしてのチャンドラーの株は最高値を示していたのだった。
そして、ユニバーサル映画社は、破格の条件を提示して、チャンドラーにオリジナル脚本の執筆を依頼する。
執筆期間中、週四千ドル、さらに映画が興行的に成功した場合、利益の一部が比例配分で保証されるというものだった。
二度に亘って期限を延期したうえで、1948年3月24日にチャンドラーが脚本を完成させた時の映画界は、戦後の不況の余波の中にあった。ユニバーサル社はこの企画を進めることを反故にせざるを得なかった。
本書は、37年後にユニバーサル社の資料室から発掘された、その製作がキャンセルされた映画の脚本の最終稿である。
チャンドラー自らが「私が書いた映画脚本の中でも最高のひとつ」と言い放ったというもので、実際、台詞といい展開といい、キレキレで小気味のいい作品となっている。これが映像化されなかったのはなんとも残念だ。きっとフィルム・ノワールの逸品となったであろうと思うと実に惜しい。
惜しんだのは、当のチャンドラーも同様だったに違いない。10年後の1958年に、チャンドラーはこの脚本を元にした一冊の長編を生み出した。
氏の七作目であり、最後の長編「プレイバック」である。

長編小説に於いては、チャンドラーは一貫して私立探偵 フィリップ・マーロウを主人公に据えた第一人称形式のものしか書く気は無かった。
だが、映画脚本ではマーロウ若しくは同類の主人公は登場しておらず、それを小説化するには大変な苦労があった様だ。
結果として脚本のエッセンスはかろうじて残しつつも、仕上がったものは雑でドタバタとした印象を与えるものであり、不遜ながらチャンドラーの作品としては、出来の良いものとはとても言い難い。
脚本では、本書評のタイトルの様なキレのある台詞を放ち、むしろ主人公然としていたベティ・メイフィールドも、小説に於いてはまるで別人の様に思えるのであった。

過去ある女―プレイバック
作者:レイモンド・チャンドラー
発売日:1986年7月10日
メディア:文庫本

 

 

【書評】RiCE iS BEAUTiFUL. とにかく日本酒を飲みたくなる『日本酒に恋して』

 

日本酒ソムリエ・千葉 麻里絵さんが今まで関わってきた蔵元、飲食店、お客さんとの出会いを描いたコミックエッセイ!化学的アプローチに基づくペアリングをとにかく試したくなる!

化学的アプローチに基づくペアリングとは「酒 + 食感 + 酒に含まれない香り・味」を口内調味して第三の風味を生み出すといった感じである!また「温度」も細かく変える。その点において、日本酒は世界的にも珍しいと解説する。

著者は気になるお酒があると、すぐ蔵元に向かう。愛嬌のよさがコミカルに伝わる。美味しい日本酒はたくさんあるとの前提で、伝えたいと思う蔵とお酒を紹介する。それもストーリーではなく、お酒自体を。

著者は恵比寿でGEM by motoというお店の店長をしている。GEMとは宝石。motoは生酛の酛で「お酒のもと」。宝石のような日本酒を楽しんで欲しいとの意味を店名に込めたそうだ。

立て板に水。とにかくGEM by motoを訪れたい!そして、麻里絵さんのトークと美味しい料理を肴に日本酒とのマリアージュ楽しみたい。

 

 

【書評】 動物たちの正常な異常過ぎる行動『死を悼む動物たち』

 

本書ではイルカやクマなど様々な動物たちの、仲間や親戚の死に直面した時の行動・反応が細かく書かれている。

驚いたのは
ニホンザルの母親で不思議なことに、死んだ小猿の死骸をずっと抱え続ける母猿がいる。小猿の死亡率はとても高く、ほとんどの母猿が一週間以内に小猿の死骸を手放すなかで、
最長で17日間も抱き続けて生活をしていた母猿がいる。
この頃になると、小猿の死骸には蛆がわき、ハエがたかり強烈な腐敗臭が漂っている。

世界記録は更に驚きで、
エチオピアゲラダヒヒが最長で48日間、小猿の死骸を抱き続けた記録がのっている。
私たちからして、どう考えてもコスパが悪い行動だ。
・片手が常に塞がっているため、森や急斜面で苦労する。
・強烈な腐敗臭で仲間が寄ってこない。あるいは敵に気付かれてしまう。生存に支障をきたす。
ここには何か、母猿の強烈な意志のようなモノを感じずにはいられない。

これを書いていて気付いたのですが、著者のバーバラ・J・キングはアフリカで猿の研究をしていたようで、猿のエピソードが群を抜いていた様に感じたが、他のエピソードも負けず劣らずのものばかり。

たまには人間界を離れてみたい人にはオススメの一冊でした。

 

 

【書評】あなたの性別がリセットされたら?!『月の子供は夜踊る』

 

舞台は大正9年。主人公、晴臣の婚約者やまとが突然姿を消したところから物語が始まります。
月の神様の仕業で性別を奪われる「月読」になったのではないかと捜索を始める晴臣。
その頃やまとは・・・。

やまとが月読の保護施設にいる間に出会う人々の、悩む姿、喜ぶ姿を見て、やまと自身の性への囚われから解放されていく様子は、読み手にも「こういう生き方もあるのか」と気づかせてくれます。

この作品の舞台は大正時代とはいえ、いまだに残るジェンダー問題について一つのヒントを与えてくれているような気がします。
あなただったらどう思う?どうなりたい?どんな世の中だったらいいだろう?と問われているような。

ラストシーンは、まだ物語が終わらないのでは、という余韻を残しています。続編があるのか現段階ではわかりませんが、ぜひ続きを読みたいです! 

 

 

【書評】素材の沼へようこそ!『世界史を変えた新素材』

 

みなさん。人類が発展してきた背景には偉人の他にも多くの素材、材料が鍵になってきたことをご存知でしょうか?
変化の激しい時代では何がきっかけで世の中が大きく変わるかわからない。歴史の中から何かヒントを!というのを素材という観点から深掘りされていました。
知っている様で知らなかった素材の歴史について作者独自の目線も交えながらまとめてくれており、ワクワクしながら素材について知ることができるそんな一冊でした。

【身近で強い素材セルロース
セルロースでまず思いつくのは「紙」。最古の紙を調べると諸説あるみたいだが、身近な材料から紙を低コストで創り上げたのが蔡倫という人がはじめらしい。具体的には麻のボロ布と灰を一緒に煮込んで紙を作ったらしい(現代化学ではアルカリ処理という)。かれこれ2000年前のお話らしいが今も製造法の基礎となる部分は変わってないというのだからまさに大発明。
最も人類の歴史を支えてきたと言っても過言ではない材料の一つは紙であり、素材としてみるならセルロースと言えるのではないだろうか。1つの素材が歴史を支えていた事実、また一つ新しい知識を得て知的欲求が満たされた。笑

【著書の面白い視点】
お話が素材と歴史の関連で終わればただの雑学だが著者は化学的な視点にさらに踏み込んで解説してくれるから化学大好き人間の私にとっては非常にありがたく面白いと思うポイントだ。
紙の話に戻るが紙が保存用の媒体として2000年も使用されてきた理由の一つには素材自身のタフさがある。原理を本当にざっくり説明すると分子という構造の中に弱い磁石のNSの様なものがたくさん付いており(正確には異なるのだが)お互いを各所でホールドするため構造が壊れにくい。壊れにくい構造が寄り集まっているから全体として強いよねっていう原理。
ただそんな強い素材の紙だが電子化(ペーパーレス)の流れで使用量は減るいっぽう。ただ出番がなくなるかと言ったらそうじゃないらしい。この強靭さともう一つの特徴の軽さ生かしてプラスチックと混ぜて軽くて強靭な新素材に変わっていくんだとか!?
変わらないことで長く歴史を支えてきたこの紙(セルロース)がどう時代の流れで変わっていくのか目が離せない。
(私の調べではセルロースを含んだ素材で車が作られたとか???)

【書きやすめ】
これ以上は話がマニアックになるから興味がある方はぜひ手にとって読んでみて欲しい。化学を受験だなんだで勉強しなかった人でも手軽に化学を知れるし、なんだ面白いじゃんと興味を持たせてくれる。これも著者の良さでもあり、伝え方のうまさ、凄さだと私は思う。

また著者の作品が個人的に好きということもあり、前書きもいつも楽しみに見ている。「新材料が歴史を動かす」化学者をしているとそんなことが自分の発明で実現できたらといつも夢見ている。
歴史の本が偉人にフォーカスされることが多い中材料に着目して描かれているというだけで私はワクワクが止まらなかった。あっという間に読み切らせてしまうところに筆者の凄みを感じるとともに尊敬を抱いている。

【最後に】
素材、材料、化学って意外と面白い!と改めて思えるそんな一冊でした。素材を知るとものの見え方が変わる。この変わる楽しさを一人で楽しむのも良いが一緒に沼にハマってくれる人が一人でも生まれたら良いなと思う。素材について熱く語ろう!

 

 

【書評】根底にはいつも愛と想像力を。『情報を活用して、思考と行動を進化させる』

 

筆者がこの本を書こうと思ったきっかけは、「新規事業のための情報収集法」というセミナー講師をした際に、千名以上の申し込みがあったことだったと語る。その講演資料もWeb上で公開しているが、特に告知もしていないというのに五千回近くアクセスがあったことで、情報収集に課題を感じている人々の多さを知ったのだった。
・情報をどう集めたら良いかがわからない。
・集めた情報をうまく活用できない。
セミナーなどでいただく困りごとは、大きく分けて上記二点になるのだそうだ。
著者は情報収集のプロの立場から、その問いへの回答として、情報の活用の仕方について述べていく。
コンサルティングファームにおいて調査依頼を受けたら、どの様な準備から始めて、どういった手法で情報を集めていくか、どこで方向性を決めていくか、そしてどうまとめるか、など、かなり具体的な情報収集のプロセスが記述されている章もあり、著者の持つノウハウや技法が惜しげもなく披露されていて、勿論非常に有用ではあるのだが、大事なのはそればかりではない。

情報には三つの側面がある。
データ:単なる文字や数字の羅列
インフォメーション:整理されたデータ
インテリジェンス:文脈を踏まえて意味や価値が付与された情報
そして、コンサルティングファームが行なう情報収集・リサーチにおいて最終的に求められるのはインテリジェンス。すべてのデータやインフォメーションは、インテリジェンスの創出に結びついたときにはじめて意味と価値を生むのだと言う。
本書中でよく登場する言葉でいえば、「示唆」を与えるものでなくてはならないのである。

また、そのインテリジェンスを創出するために「基盤をつくる」ことは重要であるとも説く。
知識が豊かな人は情報収集が上手く、どんどん知識基盤を豊かにしていく一方で、知識基盤が不足している人は情報収集が上手くいかず、そのため基盤も知識も広がっていかない。
さて、それでは「知識基盤のグッドサイクル」を育てていくにはどうすべきか? 何が必要とされるのか?
それは実際に本書を手に取って、是非ご自身で確かめていただきたい。

情報を活用して、思考と行動を進化させる
作者:田中 志
発売日:2021年5月1日
メディア:単行本