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・林檎の樹の下で(下)日本への帰化編 アップルはいかにして日本に上陸したのか
・スティーブ・ジョブズ 夢と命のメッセージ――夢と命のメッセージ。勇気と情熱をくれる名言141 (知的生きかた文庫)
本書は、30万部突破のビジネス書『多動力』のマンガ版である。マンガでのストーリーは『多動力』と比べると一見、奇想天外のように思えるが、とても分かりやすい例えで、ビジネスでの重要ポイントを教えてくれている。
『多動力』を既に読んでいても、さらなるマンガならではの面白味が、本書にはある。主人公は、やりたいことがあっても、一般的な常識感にとらわれ、周りの人々を常に気にしすぎ、なかなか行動に移せない。まさに、日本人によくあるタイプである。しかし、そのような主人公とは正反対の先輩は、一見、我が道を行く自分勝手なタイプに思われがちだが、そこには人生を自分のものにする、いくつもの重要ポイントが隠されている。
小学生の頃、好んで流行のマンガを読んでいたことはあったが、大人になってからは、ほとんど読む機会がなくなった。しかし、ここのところビジネス書のマンガ版を多く見かける。読んでみての印象は、非常にわかりやすいの一言だ。マンガ版を読む前に既に『多動力』を読んでいたが、本書はよりわかりやすい。というより、しっくりくる、馴染みやすいという感じがした。登場人物の人間模様から、より深いところまで理解できた。自分はどの登場人物のタイプなのか、また、どのようになりたいのかとハッキリとさせられる。
既に『多動力』を読んでいる人にも、さらなる学びが得られる一冊である。
『多動力』を読み、さらに度々読み返してみては、自分自身を振り返っているが、まだまだな自分がいるのも事実である。そんな際に、本書と出会った。
本書を読み、再び著者から背中を押されたように感じた。また、マンガという新たな面白味を教えてくれた著者に感謝したい。
マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)
マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)
ストーリーは、ある日仕事をしていると1000年に一度の磁場のゆがみによっていきなりジャングルに飛ばされるというもの。
実に奇想天外なものだ。
・・・だが、本当に奇想天外なものなのだろうか。
今は変化の激しい時代であり、今までの常識が通用しなくなると言われている。
このストーリーは、まさに変化が激しく、今までの常識が通用しない世界を描いている。
実は今、この物語の中に我々はいるのではないか。
だとすると、この本を活かし切る為には、この奇想天外なストーリーを個人個人が自身の具体的な事例に落とし込めばいい。
自分にとっての今までの仕事とは何か?自分にとってのジャングルは何か?もしそこに飛ばされたとして、一体自分はどんな反応をするのか?
これを本書の登場人物の行動に照らし合わせてみる。するときっと、次の自分の行動が浮かんでくる。
本を読むより想像しやすく、セミナーを受けるよりも手軽にできる。
マンガで読む意味のあるコンテンツである。
マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)
この書籍は2017年に出版された堀江貴文氏の「多動力」をマンガに再構成したものだ。
常識に流され夢を諦めていた鈴木健太郎がある日、会社ごと無人島にワープし、社内の異端児として扱われている堀口靖史の行動に戸惑いながらも、次第に彼を追いかけ感化していく。
であるならば「主人公が指導者に教えられる」という構図は、啓発本にありがちな設定にも見える。
だがこの本は一冊のマンガとしてとても面白い。鈴木の堀口への感情の変化や、起きる様々な出来事、クライマックスの展開など、起伏のあるストーリー展開で一気に読めて終わる頃にはすっかり登場人物に感情移入している。
なので「とっつきやすいようにキャラと絵をつけた」だけではない、敢えてマンガにする意味への拘りを感じる一冊だ。いっそ鈴木と堀口の物語に「萌え」ながら読むことすらできるほどである。
この物語を支える大きな要素は、堀口というキャラクターの魅力だろう。彼は自分の価値観を持ち、我が道を進む男。だが周囲の人間を巻き込み、変えていくことを厭わず、そうして見える景色を嬉しそうに受け止めている。言動自体に加え、表情やアクションなど、マンガにできる表現をフル活用し、彼の魅力は描かれている。
いわば堀口は「堀江氏のマインドの擬人化」なのだろうが、それをいかに「魅力的なキャラとして一本のマンガの中で描ききるのか」に注力されていると感じた。
その人物造形の巧みさは、鈴木をはじめとした他の登場人物にも発揮されている。
読了後に心に強く残ったのは、全力で全てを楽しむ堀口の姿。そして鈴木に「負けたくない」という感情であった。
マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)
本書は2017年30万部を超えたビジネス書、著者の堀江貴文氏の『多動力』がマンガ化された書籍である。
たくさんの方々が既に読了済であるだろう『多動力』だが、マンガならではの展開など楽しんで読める内容となっている。
設定が宇宙の磁場により会社ごと突如、無人島に来てしまったということから始まる。まるでアクション映画の冒頭のワンシーンを彷彿とさせるかの展開だ。
その状況の中、多動力を発揮する堀口さんと、それを見習う鈴木さんという関係で物語が進んでいく。
現代の書籍を読まないマンガユーザーに多動力を理解していただきたいと願ってのマンガ化だろう。
ならば2018年も、もっともっと「多動力」をムーブメントにして人生を楽しんで行こうではないか。
マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)
舞台はアンドロイドロボットが家庭で使われるようになった時代。ロボット達は人間に内緒でこそっと仕事を抜け出してあるカフェに通っているそれが『イヴの時間』。
ロボットと人間の区別が付かないこの世界では頭の上にロボットである目印を表示することが法律で定められている。しかし、カフェ『イヴの時間』ではみなその目印を隠している(違法)。
主人公はたまたまそのカフェを見つけ通うようになった。この店では現実世界とは違い、人間とロボットが仲良く会話している。
ある日、主人公はロボットと確信した女の子に「なぜここにきているのか?」と、聞いてみると女の子は「人間を理解したいから、家族だから。」という。
ロボットも人間のために色々考えるようになった時代を書いたSF作品。小説だけでなく、アニメ、映画にもなっている。非常に考えさせられ、ほっこりさせられ、そしてコーヒーが飲みたくなる。そんな作品である。