HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】みんな「こんまり」になれる!『ビジネス書の著者になっていきなり年収を3倍にする方法』


いつか本を出版してみたいと思っている方多いのではないでしょうか?だけど二の足踏んでませんか?何があなたを躊躇させていますか?実は誰でも出版できるのです!あの世界の「こんまり」は片付け術について本を書きたく、模索していた中で「ときめき」というキーワードを武器に本を執筆したそう。そう、ネタは誰でも持っている!執筆するかしないかはあなた次第!

著書を見てどう思いましたか?論者の率直な意見としては、「胡散臭い」でした。(失礼しました)どうせ一流の方が執筆された一流の本でしょう?と思ったからです。この著書の中ではパラダイムシフトが起きます!むしろ一流の方が執筆された本よりも、ネタを持っている方の本の方が伝わるんだそう!
自分の人生を思い返してみてください。何かありませんでしたか?例えば、ブラック企業に勤めていた!こんなアルバイトしていた!自己破産したから気づいた!などなど。当てはまらない方が少ないのではないでしょうか?

まずは書いてみる!SNSでつぶやくよりも、本でつぶやいた方が影響が多いのです。それは承認欲求という意味ではなく、収入に直結するのです。だから本を執筆しましょう!
どうやって書けばいいの?というティップスは著書の中に書かれている。
本を執筆したいと思っている方。今ですよ!今がチャンスです!

 

 

8020じゃ足りない!『歯医者が教える歯のQ&A大全』


最後に歯科受診したのはいつですか?歯に痛みを感じてから受診するのは遅いのです!
たかが歯磨きとあなどるなかれ!健康寿命を延ばすキーは歯磨きにある!!

題名のとおり歯科医が執筆したこの本は、歯についてわかりやすく書かれている。
昨今歯というと審美的な点ばかりが注目されがちですが、歯そのものをいかに健康的に長く保たせるか?そこにフォーカスがあてられている。人間はどうやって栄養を摂っているのでしょうか?そう、口からだけなんですね。口から食べ物を入れ、咀嚼して、体内に入れることによって、栄養が体中にめぐっていくのです。つまり、歯が健康であることが大事なのです。
小学生の頃に習ったであろう歯磨きの仕方覚えていますか?歯磨きをいつ行っていますか?歯のケアって何をしていますか?
虫歯になってからじゃ遅いとはよく言ったもので、歯そのものを健康的に保つためには歯の定期検診が必要なのだ。

実は案外見られている歯。日本人はアメリカ人に比べると歯に対する意識が低いと言われています。ハリウッドスターのようなキラーんとした歯を目指そう!というスローガンを掲げる必要はなく、ただ健康に過ごすために歯を定期的にケアする重要性を再確認する機会を設けてみてはいかがでしょうか?
さぁ、恐るることなかれ、歯医者へ行こう!

 

 

【書評】ものを知れば知るほど世界は味わい深くなる『漫画方丈記』

 

 

本書は、日本三大随筆の一つ『方丈記』の漫画版。800年以上にわたり読み継がれ日本最古の災害文学と言われている。また、物事は変わらないことが常識だと思われていたその時代、火災、大地震、竜巻、遷都等、大きな出来事により日本は変化した。それはまるで現在の世の中のよう。人々は、このような出来事が訪れても相変わらず悩みは尽きず、まるで誰もが自分の姿を恥じるように自分と人を比較し、身分の違いや噂話を気にしながらより生きづらく心休まらない日を過ごしている。

 

これを書いた鴨長明は、出世もうまくいかず全てのものが嫌になったが、他人からどうみられるかより心の自由を求めた。ものを知れば知るほど世界は味わい深くなり、それはとても幸せなこと。どんな世の中であっても自分の心を夢中にさせるものを求め、周りと比較せず今あるものに感謝し、心配ごとなくただ穏やかに過ごした。心が安らかであることが重要であり、何事も心の持ちようで決まる。どんなに珍しいものを持っていようと、どんな立派な家に住んでいようと意味をなさず、お金の有り無しや、見た目の良し悪しで付き合う相手を選ぶのはとても虚しいと言う。

 

世の中とは逆行する道を歩み、鴨長明の住む「方丈の庵」は、シンプルで快適さがわかるワンルーム。4畳半から6畳ほどの広さだが、そこには生活の間、仏道修行の間、芸術の間にわかれ、外には懸樋もあり必要最低限のものだけで工夫次第で機能的で快適に過ごすことが可能なのだ。

 

ストーリーの合間の「もしも長明が現代にいたら」では鴨長明がYouTuberになる。承認欲求を満たすためにフォロワー数を増やし、あっという間に人気インフルエンサーとなったが、権力者との繋がりがばれて大炎上。なかなかユーモアに溢れている。さらに、巻末には『方丈記』の原文が掲載されているため漫画版との違いや、より内容を深掘りしてみたり、自分なりの解釈をしてみるのも面白いだろう。

 

 

【書評】ものを知れば知るほど世界は味わい深くなる『漫画方丈記』

 

 

本書は、日本三大随筆の一つ『方丈記』の漫画版。800年以上にわたり読み継がれ日本最古の災害文学と言われている。また、物事は変わらないことが常識だと思われていたその時代、火災、大地震、竜巻、遷都等、大きな出来事により日本は変化した。それはまるで現在の世の中のよう。人々は、このような出来事が訪れても相変わらず悩みは尽きず、まるで誰もが自分の姿を恥じるように自分と人を比較し、身分の違いや噂話を気にしながらより生きづらく心休まらない日を過ごしている。

 

これを書いた鴨長明は、出世もうまくいかず全てのものが嫌になったが、他人からどうみられるかより心の自由を求めた。ものを知れば知るほど世界は味わい深くなり、それはとても幸せなこと。どんな世の中であっても自分の心を夢中にさせるものを求め、周りと比較せず今あるものに感謝し、心配ごとなくただ穏やかに過ごした。心が安らかであることが重要であり、何事も心の持ちようで決まる。どんなに珍しいものを持っていようと、どんな立派な家に住んでいようと意味をなさず、お金の有り無しや、見た目の良し悪しで付き合う相手を選ぶのはとても虚しいと言う。

 

世の中とは逆行する道を歩み、鴨長明の住む「方丈の庵」は、シンプルで快適さがわかるワンルーム。4畳半から6畳ほどの広さだが、そこには生活の間、仏道修行の間、芸術の間にわかれ、外には懸樋もあり必要最低限のものだけで工夫次第で機能的で快適に過ごすことが可能なのだ。

 

ストーリーの合間の「もしも長明が現代にいたら」では鴨長明がYouTuberになる。承認欲求を満たすためにフォロワー数を増やし、あっという間に人気インフルエンサーとなったが、権力者との繋がりがばれて大炎上。なかなかユーモアに溢れている。さらに、巻末には『方丈記』の原文が掲載されているため漫画版との違いや、より内容を深掘りしてみたり、自分なりの解釈をしてみるのも面白いだろう。

 

 

【書評】ほめてもダメ!叱ってもダメ!部下育成では勇気を与えろ!『アドラー に学ぶ部下育成の心理学』

 

アドラー 心理学の考えをビジネスでの人材育成にどう応用するか教えてくれる本です。
実際のビジネスシーンを題材に、どう振る舞えばよいかアドラー 心理学の視点からとてもわかりやすく解説されています。

おすすめポイントその1「説明が具体的でイメージしやすい内容」です。
「勇気づけ」や「課題の分離」などの用語を実際に起こる上司部下の問題を例に解説されていてスラスラ読めます。

おすすめポイントその2「具体的な行動のヒントを与えてくれる本」です!
この書籍ではシチュエーション・考え方・行動がセットになっています。
「叱らずに気付きを与える、ほめずに勇気を与えるってこういうことか」と読み進める度になるほどと思えました。

この本は後輩指導や部下育成に関わる全てのビジネスパーソンにオススメです。
アドラー関連書籍を読んだことない人は目から鱗です!
読んだことあるけど考え方をどう活かせば良いかわからないという人は「なるほど」となります。
既にアドラー 心理学の考えをビジネスに応用できている方にとっては逆に物足りない内容かもしれません。

部下や後輩との接し方や教育について悩んでいる上司、先輩の方々へ。
この一冊が人生を変えるきっかけになるかもしれません。
勇気づけを実践して職場をさらに楽しい場所にしていきましょう!

 

 

【書評】もう日本では「高品質で安く」は作れない。『ネクストカンパニー 新しい時代の経営と働き方』

 

コンサルタントが発するビジネス書に於ける欠点と言うか、違和感とでも言おうかと思えることに、「え? そんな時代認識でモノを言う?」てな書物に出くわすことが、ままあることは否めない。
それは、著者たる皆さんが、例えば10年とか20年とかの年月をかけて培ってきた中小企業とのやりとりのあれこれをベースにして書しているからに違いない。
経験則を元にして示唆を放っているのだから、その内容は過去を参照し、その過去が未だ有用であることが前提となっていることになる。
だからこそ、それを読むこちらの身としては、「ん? 未だにそんなことをわざわざ前提にする必要あるの?」となる訳だ。
全否定はしなくとも、例え部分部分では取り入れるべき点があるにせよ、その様な書物に百点満点を与えられるものではない。
対して本書では、下請けに甘んじているうちにニッチもサッチもいかなくなり、生き抜く為には自らに改革を与えるしかなかった経営者が、その経験を踏まえた上で、現代とこれからの企業の在り方を論ずる内容となっていて、いかにも未来予想的だ。
そして、全編を通じるロジカルな物言いがまた、なかなか心地良い。

どうであれ、DX(デジタル・トランスフォーメーション)が進まざるを得ないこの世の中。
低価格、大量消費時代の終焉。
そんな世情に於いて、大企業はどうあるべきか? 或いは中小企業は?
まず著者は、日本の全ての企業にとっては、これからは「高く売ること」こそが最重要と言う。
「コスト削減に未来はない」、「現在に最適化してはいけない」と言い、この様な考えでは、先細りしかないと言うのだ。
では、「高く売る」為には何が重要か?
重要視すべきなのは「情報」である。
しかし、AIによってもたらされる、単なるビックデータの活用となれば大手企業に軍配が上がるのみ。
中小企業に勝ち目は無いのか?
いや、そうではない。
では、そのカギを握るのは一体何なのか?
商品が利潤を生むことに欠かせないものとは、「価値観の差」だ。売る者が提示した商品価値に買う者が納得することで、取引と差益が生まれる。そして、「主観」を磨くことこが、情報を上手に捌き、その「差」を生むことに繋がる。
文化の幅、地域の幅、生活の幅を知り、そして人間の幅を知ることで、大手企業に比べれば貧弱となる収集データを、中小企業であっても有効に活用することが出来る様になるのだ。
DXは、コスト削減、効率化の為のものばかりと捉えるのではなく、優れた「主観」を身に付けるに有益な「余裕」を生む為の「奴隷解放」のツールにしよう。

「高く売る」為には、情報を収集する「検索力」を高めることだが、それには、ベースとなる知識を蓄えることが、まず肝要なのだ。得た情報の奥に隠れ潜む、膨大な知識を理解出来る様になることだ。
「主観」を磨くことによって、誰もが世間や大企業をあっと言わせるネクストカンパニーに成り得るのだ。


ネクストカンパニー 新しい時代の経営と働き方
作者:別所 宏恭
発売日:2021年9月11日
メディア:単行本

 

 

【書評】仕事ができるようになるために「やるべきこと」は「自己啓発書」を読み漁ることではない。それでも本は読むべき『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』

 

著者は、東大大学院医学博士取得。フランス原子力省庁にポスドク勤務。MENSA会員の中野 信子氏である。本書は、このような経歴を持つ彼女が出会った「世界レベルの頭のいい人」の習慣を31にまとめたものである。

その中から、比較的簡単に取り組みやすそうなテクニックを2つ紹介する。
1)「やらないことリストを作る」
「やるべきことリスト」ではない。「やらないことリスト」である。「TOEIC800点以上取る」ために「やるべきこと」は必要な教材を集めて勉強することである。新しい参考書を買い続けたり、勉強仲間を増やし続けることではない。

事業においても、その事業をしたいのか?仲間を増やしたいのか?よく分からなくなり、放り出すケースが見受けられる。それは決して怠惰だから挫折する訳ではない。ちょっとしたコツを知っているかどうかなのである。

2)「適度なストレスを与える」
極端にストレスがない場合や、逆に過度にプレッシャーがかかる場合に人間のパフォーマンスは低下する。一方で「適度なストレス」は能力を最高レベルに高めてくれる。〆切前日に集中力が高まるアレだ。

かく言う評者も、このブログに月に最低1本書評を書くことを課している。「適度なストレス」の効果は絶大で、毎月月末ギリギリに書評を提出している。月初は極端にストレスがない!

 

 

【書評】仕事ができるようになるために「やるべきこと」は「自己啓発書」を読み漁ることではない。それでも本は読むべき『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』

 

著者は、東大大学院医学博士取得。フランス原子力省庁にポスドク勤務。MENSA会員の中野 信子氏である。本書は、このような経歴を持つ彼女が出会った「世界レベルの頭のいい人」の習慣を31にまとめたものである。

その中から、比較的簡単に取り組みやすそうなテクニックを2つ紹介する。
1)「やらないことリストを作る」
「やるべきことリスト」ではない。「やらないことリスト」である。「TOEIC800点以上取る」ために「やるべきこと」は必要な教材を集めて勉強することである。新しい参考書を買い続けたり、勉強仲間を増やし続けることではない。

事業においても、その事業をしたいのか?仲間を増やしたいのか?よく分からなくなり、放り出すケースが見受けられる。それは決して怠惰だから挫折する訳ではない。ちょっとしたコツを知っているかどうかなのである。

2)「適度なストレスを与える」
極端にストレスがない場合や、逆に過度にプレッシャーがかかる場合に人間のパフォーマンスは低下する。一方で「適度なストレス」は能力を最高レベルに高めてくれる。〆切前日に集中力が高まるアレだ。

かく言う評者も、このブログに月に最低1本書評を書くことを課している。「適度なストレス」の効果は絶大で、毎月月末ギリギリに書評を提出している。月初は極端にストレスがない!

 

 

【書評】HIUの歴史 2019前半『SALON DESIGN No.06』

 

SALON DESIGNの10号発売を記念して、過去の雑誌を読んでいる。今回は2019年5月に発売した第6号だ。

全体の感想として「著名人が多くて豪華!」表紙は今をときめくオリエンタルラジオ中田敦彦、新R25編集長の渡邊将基、カカクコム創業者の槙野光昭。ホリエモン万博2019の対談とインタビュー記事が載っていて、盛り沢山の内容だ。比べてしまって恐縮だが、第5号よりも真剣に読まされた感がある。

そして個人的に面白かったのが、万博委員へのインタビュー記事だ。おかあさんはこの間の新歓でお会いしたし、委員長の庄野さんは実は大学の同期だったこともあり、より親近感をもって拝読した。記事からは彼らが裏方として地道な努力と苦労を重ねてきたことが伺えた。考えてみれば、260人のボランティアを統率する機会なんて会社ではなかなか得られない。私がマッチングアプリで遊び呆けていた頃、裏では同期がどんどん成長していたのだと思い知らされた。

読んでほしいのは、まず中田敦彦さんのファン。当時は「カフェがやりたい」とか「寿司ミュージカルをしよう」とか、今とは全く違うことを考えていらっしゃるのが面白い。あとは、ホリエモン万博に興味がある人も良いだろう。万博の楽しそうな様子がすごく伝わってくる。

中田さんと堀江さんのファンはぜひ。 

horiemon.thebase.in

 

【書評】日立製作所10年分のノウハウ『実践 データ分析の教科書 現場で即戦力になるデータサイエンスの勘所』

 

流行であるデータサイエンス。「AIでなんかできへんのか?」と上司に言われ、色々と勉強してもどれも専門的で現場でどう活かせば良いか分からない。いろんなサービスでpythonなどを勉強したが「で、これってどうやって仕事につかうんやろ?」そんなあなたにオススメなのが本書。現場での使い方がまとまっている。

本書は日立製作所の10年間のノウハウがまとまった本だ。データサイエンスの現場での使い方がまとまっている。
例えば予測、予兆検知、要因解析、画像認識、テキスト解析、数理最適化それぞれの現場への応用が書かれている。

例えば、製品にエラーがでる。その原因を探るならば要因解析で、原因を突き止められる。あるいは、パーツ一つ一つの画像を解析することでなんのパーツがどんな製品のエラーに関わっているのかがわかる。すぐに応用できそうな例が多い。

また、データサイエンティストを10に分類して議論をしているのも初めてみたが面白かった。とにかく分析に強い人もいるだろうし、分析は苦手だが、ある業界の知識が豊富な人もいるだろう。あるいは作ったモデルを実装するのが得意な人もいるだろう。

本書ではデータサイエンティストを分類し、1日の仕事の仕方、チームの組み方、また、これからのデータサイエンティストはどう変わっていくかまでがまとめられている。

本書の内容を全て理解するのは初学者には難しいだろう。入門をクリアした後に読むのが適切だ。一方で細かいことはわからないが、データサイエンスを現場でどう使えばいいかを悩んでいる人にもオススメだ。読む人によって色々得ることがある本だと思う。