HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】「IF」『書斎の鍵』

本書の書評を書こうと思った理由は、非常に面白い表現があり、オススメしたかったからです。

私たちは一日に一回は風呂に入ろうとします。それは生きた一日分だけ、体が確実に汚れてしまうからであり、人はその汚れを落としてから一日を終えたいと思うものです。

では、心はどうでしょうか。人は一日で様々な出来事や情報にさらされます。それは悪口や陰口、将来に対する悲観的な言葉など多くのことかも知れません。そんな言葉や情報を無意識に心は受けとり、その汚れを落とすことなく、次の翌朝を迎えます。それが何日か続くと、心は弱く、暗くなり自身も意欲も失っていきます。

その心の汚れを落とすために、書斎を持つのです。
それは大好きな詩人でも構いません。勇気を与えてくれる大好きな本が自分にはあるはずです。同じ境遇から脱出した偉人の本を読むのも良いでしょう。今日一日を反省して日記を書くのも良いでしょう。そうやって自分だけの書斎を作り、心の汚れを落として、今を明日を懸命に生きてください。

私の好きな詩でラドヤード・キプリングの「IF」があります。その一説に「喜びも悲しみも自分を惑わすものとして等しく受け入れることができたのなら」というものがあります。

読者の皆さんも、一日で起こる様々な出来事に左右されず、一度、心の汚れを落とし、忘れてはいけない目標や夢、志に戻ってください。

書斎の鍵 (父が遺した「人生の奇跡」)

書斎の鍵 (父が遺した「人生の奇跡」)

【書評】「人生で一番幸せな瞬間は二度寝」英語で何て言う?『英会話ウケる例文練習帳』

「カッコよく英語をしゃべりたい!!」これは、英語を苦手とする多くの日本人が考えることだ。しかし、英文法に英作文、発音にアクセント、そんな勉強はつまらない。そう考える人のために最も都合のいい本が本書である。

英語の勉強本というと決まりきった文章で、平凡な内容が多く、面白味がないため続かない。勉強してはやめるを繰り返し、これまで日本人は英語教材にどれぐらいお金も時間も、投資してきたのだろうか。だが、結果として残ったのが今の英語レベルなのだ。

このような状況の中、2020年のオリンピックに向けて、英語の需要はますます高まる。ボランティアでもいいから挑戦したいと考える人は、少なくない。

本書は、記憶に定着しやすく、何度でも読みたくなるような内容に作られている。なぜなら、紹介する例文は強烈なインパクトがあるからだ。

例えば、
「人生で一番幸せな瞬間は二度寝
「鳥のフンが落ちてきたよ」
「昨晩少し飲み過ぎた」

このような表現を、日常使う場面はあるだろうかと思うかもしれないが、実際、評者自身、まさにこの例文と同じ「鳥のフンが落ちてきたよ」と通勤途中の出来事を職場のアメリカ人と話した経験がある。日常とは、そのようなものだ。

また、例文を覚えるだけでなく、その応用編も掲載されているため、一つの例文で、様々な使い方ができる。まさにネイティブがよく使う多くの表現が一度に学べるのだ。

本書は「アナザースカイ」「ぐるナイ」「エンタの神様」等、数々の人気番組の構成を手掛ける放送作家と累計400万部を超える著作を刊行し、日本一といわれる英語教師がタッグを組み、できあがった「笑える英語勉強本」である。

勉強は苦手、だが英語は話せるようになりたいという人に、うってつけの一冊である。

英会話 ウケる例文練習帳

英会話 ウケる例文練習帳

【特集】無人島へ行く前に読みたい本15冊

 

 

堀江貴文イノベーション大学校(HIU)の今年の夏合宿は無人島となりました。

そこで今回は無人島へ行く前に読んでおきたい本について大特集。

 

まずは『マンガでみにつく多動力』 ストーリーはある日会社ごと無人島へワープするところから始まる。無人島で多動力を発揮し生き残るストーリーだ。

bookrev.horiemon.com

マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)

マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)

 

 

 サバイバル関連だとまずは古典から『漂流教室』『十五少年漂流記』、さいとう・たかをの『サバイバル』、そしてライフ・オブ・パイというタイトルで映画化にもなった『パイの物語』は押さえておこう。もし、無人島にたどり着く前に船で流されたときには読んでいてよかったといえるはずだ。いかにウミガメが有用であるかを知ることができる。

十五少年漂流記 (ポプラ世界名作童話)

十五少年漂流記 (ポプラ世界名作童話)

 
パイの物語

パイの物語

 

 

近年の話題作では『自殺島』だろう自殺志願者が集めあれた島でのサバイバルの物語だ、道具を作っての狩猟、そして食べ物を争っての戦争など文明がない時代の生き抜き方がわかる。また文明がない時代と言えば『この世界が消えた後の科学文明の作り方』だ。ある日いきなり文明が滅びたとして、どうすれば文明を再び作りなおすことができるかが記されている。無人島で文明を作ってみたい人は読むと良いかもしれない。文明ほどではなくてもちょっとした道具程度なら『冒険図鑑』を持っておくとよいだろう。

この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた

この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた

 
冒険図鑑―野外で生活するために (Do!図鑑シリーズ)

冒険図鑑―野外で生活するために (Do!図鑑シリーズ)

 

 

 次は狩猟について役立つ本を紹介する。狩猟といえばこちら『山賊ダイアリー』狩猟についてのすべてを学ぶことができる。しかし、罠や、銃などサバイバル向けではないかもしれない。しかし、適切な手法というものは知っておくべきだ。話題の『ゴールデンカムイ』 ではアイヌ人から学ぶ狩猟を学べる。ウサギ、クマ、リス等の捕まえ方、食べ方などアイヌの知恵はすごい。

 

 またトイレについて心配な人は『くう・ねるのぐそ自然に「愛」のお返しを』、『葉っぱのぐそをはじめよう』を読んでおこう。著者の伊沢氏はのぐそのための土地を所有し、のぐそしか長年していないのぐその専門家だ。美人写真家による『ヨシダ、裸でアフリカをゆく』のアフリカトイレ事情もまた役に立つだろう。 

bookrev.horiemon.com 

 

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ヨシダ、裸でアフリカをゆく (扶桑社BOOKS)

ヨシダ、裸でアフリカをゆく (扶桑社BOOKS)

 

 

 

そして最終手段としてこちらもどうぞ。

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図説 食人全書

図説 食人全書

 

 

【書評】すぐやる、必ずやる、できるまでやる!『日本電産 永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方』

本書は世界一のモーターメーカーである日本電産の創業者である永守重信氏の言葉を集めたものである。
永守氏は「人なし、金なし、設備なし」の状態でたった4人で日本電産を創業し、売上約1兆2000億に達するまで成長させてきた。
その成長を支えてきたのが永守氏のリーダシップとハードワークである。
毎朝7時から22時まで働き、休むのは元旦の午前中だけ。
永守氏はこのようなハードワークを創業以来継続してきた。
永守氏の言葉の中で有名なものに「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」がある。
例えば、今でこそ月次決算などを行う企業が増えてきたが、日本電産はその徹底度が違う。
週次目標に対して達成が困難だとわかるとすぐにリスク会議を開き、必ず目標を達成するための方策をひねり出し、
未達という状態を最小限に抑える。
また、新たにグループ入りした経営再建企業に対して、1円以上の稟議を永守氏自らが判断するという徹底ぶりである。

たった4人での創業から売上1兆2000億まで育て上げるには、何か奇をてらった戦略があったと思われるかもしれない。
しかし、本書を読むと、日本電産は何も特殊なことをやってきたわけではなく、コスト削減・利益向上という基本を繰り返しやっていることがわかる。しかし、それは誰も真似できないほど異常なまでに徹底的にやっているのである。
そしてそれを全社員に周知し実行させる永守氏のリーダーシップに驚かされる。
夢・目標を掲げそれを全社員に語るという、まさにリーダーシップの神髄がそこにはあるのである。

本書は、永守氏のリーダシップに感銘を受けるとともに、何事に対しても目新しいものや奇をてらった方法ではなく、基本を徹底して実行することがいかに重要かということを再認識させられる内容である。
多くのハウツー本が出版され、結局どの方法がいいのかわからないというような状態の人には特にオススメである。

日本電産 永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方

日本電産 永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方

【書評】AV男優は日本で70人。東大生よりもイリオモテヤマネコよりも少ない『光り輝くクズでありたい』

AV男優しみけん。高校を卒業してAV業界に飛び込み17年間、毎日裸で腰を振っている。出演本数は7500本、体を交えた人数は8000人。誰もが憧れる「しみけん」が本書ではAV業界の疑問に答えてくれている。もちろん「しみクンニ」、「ロールスロイス」についても。

一体私たちはAV男優の何を知っているのだろうか。彼らは日本に70人しかいない。AV男優が東大生よりもベンガルトラよりもイリオモテヤマネコよりも少ないことを皆さんは知っているだろうか。女優が映えるように活躍する黒子の彼らを。

本書は「AVあるある」「AV男優になるまで」「AV男優の日常生活」「AV男優としての仕事論」「女性を喜ばせるしみテク」の5章で構成されている。皆さんが読みたいのは「女性を喜ばせるしみテク」かもしれないが、他の章を読み飛ばすことと白い液を飛ばすことは許さない。そんなことをしたあなたを私は早漏と呼ぶ。そしてAV男優には早漏が向いていることは内緒だ。

何を知っていてほしいか。それは「SEXが、女性を使ったオナニーになっていないか?」この一言に尽きる。あなたに問う。「セックスが好きか。射精が好きか。」しみけんは危惧する。この世に蔓延る「SEXテクニック」や「㊙必ず女をイカせる○○」、「早漏改善○○」など、人の生のコンプレックスに漬け込み、不安を煽るような教材が世に送り出されていることを。この内容は根拠に乏しく間違っているものも多く、女性の心や体を傷つけるようなことさえも書かれているものもある。

SEXで女性を征服はできない。AVの真似事を押し付けてはいけない。世に出ているAV作品は「フィクション」であり「想像力の具現化」であり、それを真に受けて「過ち」を犯してしまう人やそれを助長する「負の教科書」となってしまうことを避けなければならない。
彼らは「不真面目を真面目に」やっている人たちであり、想像力を具現化させ生きる活力を生み出そうと頑張っているのである。

森林原人、しみけん、二人のAV男優の主張は一致している部分がある。それは「深い愛」があればSEXのテクニックなど必要ないということだ。
だから、読者の皆さんは5章目を読まなくてよい。(私は読んだが)
読む前にまず、人間に愛情を持ちましょう。(私はそれ持っているので5章目を読んでも良い)


AV男優しみけん ?光り輝くクズでありたい

AV男優しみけん ?光り輝くクズでありたい

【書評】たまには思うことがあるさ『パンダ先輩と悩めるおとな』

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本作品は“マッハ絵本”というコンセプトのもと、企画が立ち上がりわずか三日間で完成されたものだ。絵本にはファインアートと同質の作家性が求められる節がある。現にロングセラーの中には様々な画材を使い、まるで絵画のような作品もある。絵本を愛する人であれば、セル画のような、アニメを再編集した作品には拒否反応を出すこともあるだろう。

こうあるべきという絵本の持つ古い“べき論”に対し、本作品は問いかけをする。画材の多様性など担保しなくても良し、ハイスピードでリリースしても良し、重要なことは誰かの感性に響くことであり、最低限クリアしなければいけないことは“届くこと”だ。入場禁止の美術館に飾られている絵画に価値なんか無い、作品は誰かの目に触れて初めて価値があり、それは絵本であっても同様だ。決して攻撃性を持った作品では無いが、多くの絵本の痛いところを突いたのではないかと思える。

登場人物はパンダ先輩とその後輩だ、組織の中でもがいている社会人にぜひ読んでほしい。真面目な悩みをパンダ(先輩)が真摯に受け止めてくれ、どこかほのぼのとした雰囲気を持つ作品だ。

https://booth.pm/ja/items/906502

【書評】パンダのお悩み相談室『パンダ先輩と悩めるおとな』

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人々が集う夜の繁華街。そこにひっそりと佇む隠れ家風なバー「竹」喧騒から逃れ、一息つくとそこにいるのは「パンダ!?」

パンダといえば、かわいい、愛くるしいというイメージだが、本書に登場するパンダは、ただ者ではない。なんと、悩める人々の相談相手となるのは、スーツを着た違和感のない「パンダ先輩」だ。

パンダ先輩は、当然のようにカウンターの一席に座り、後輩の人生の悩みに真剣に耳を傾ける。出過ぎず、引っ込み過ぎず、空気が読める良きアドバイザーだ。まさに「動物的感」を最大限に発揮する優れた存在なのだ。

あなたもパンダ先輩に人生の悩みを相談してみては、いかがだろうか。そう言いたくなる一冊である。

また、本書は出版社などを通さず、電子書籍の特性を活用し、短時間で書籍を世に出せる「マッハ新書」により発売された。現代の出版の新しいかたちというのも、本書の見どころの一つである。

https://booth.pm/ja/items/906502

【書評】日本初!マッハ新書でマッハ絵本『パンダ先輩と悩めるおとな』

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この絵本は仕事で悩める後輩が、隠れ家バー「竹」でパンダ先輩へ相談をもちかけるという話である。

まず初めに絵を見た瞬間、ここまでパンダとスーツが似合うものなのかと衝撃を受けた。
からだの大きさも相まってかなり信頼できる先輩に見える。
それでもやはり顔はパンダなので可愛い。
不思議な気持ちになること間違いなし。

そして仕事で悩んでいる後輩がパンダ先輩へ相談するという内容なのだが、パンダ先輩のアドバイスが見た目とは裏腹にアツイ言葉で答えてくれている。
一見厳しい言葉を口にしているように聞こえるが、後輩の事を真剣に考えていることがわかる。

自分もパンダ先輩へ相談したくなった。
必ず前を向ける一言を言ってくれるだろう。

仕事で疲弊している現代人は多い。
ぜひパンダ先輩に会ってみてほしい。

 https://booth.pm/ja/items/906502

【書評】前田裕二『堀江貴文のマッハ対談シーズン01~SHOWROOM前田裕二編~』

今話題のIT社長、SHOWROOM前田裕二と数年前から対談を続けてきたホリエモンとの貴重な対談集である。
前半は主にSHOWROOMでの動画配信サービスについて、中国の現在の状況やSHOWROOMの今後の展望と可能性について
、恋愛市場における競争環境の違いや、ネットの可能性等、面白い内容である。
後半は前田裕二のラジオ「SHOWROOM主義」でのゲスト出演の「ホリエモンの原点」をテーマに、
百科事典をずっと見ていた幼少時代から刑務所の話まで。
全編通して、難しい言葉は一切なくとてもわかりやすい。
起業家の2人がビジネスを熱く語り、起業家の目線で世界を見ることができる電子本である。
世界を目指したい、起業したい、現状を突破したいと思っている人には必見である。

https://booth.pm/ja/items/903536 

【書評】 まさに「人生の勝算」前田裕二の魅力『堀江貴文のマッハ対談シーズン01~SHOWROOM前田裕二編~』

本書は、堀江貴文氏と前田裕二氏の複数回の非公開イベントでの対談をもとに作られている。そのため、他では知り得ない情報が満載である。

前田氏が子供時代に行っていたストリートパフォーマンスが原点として作られた、ファンビジネス「SHOWROOM」

現在、絶大なる人気の仮想ライブ空間として、多くの人が活躍しているが、ビジネス立ち上げ時には、多くの苦悩があったと赤裸々に告白している。

また、ファンビジネスというとアイドルグループに関するビジネスだと思いがちだが「SHOWROOM」の面白いところは、アイドルのエンターテイメントのみならず、新人作家にファンをつけたり、漫画家やジャーナリスト、スポーツ選手等にも目を向けていることだ。まさにビジネスの可能性は無限大なのだ。

若くしてこのような活躍をしてきた前田氏だが、異色の経歴の持ち主でもある。小学生にしてストリートパフォーマーだったというのも驚きのひとつだが、まだまだここで終わらないのも、また彼の魅力である。

過去に前田氏は、英語力を伸ばすために英会話講師を始めたという。さらに、生徒への説得力のためにTOEIC満点を取得したという努力家だ。その後ニューヨークの外資投資銀行での華々しい活躍ぶりも容易に想像ができる。

本書により、前田氏自身の人気の秘密、「SHOWROOM」の成功の秘訣が解き明かされた。

https://booth.pm/ja/items/903536