AV男優しみけん。高校を卒業してAV業界に飛び込み17年間、毎日裸で腰を振っている。出演本数は7500本、体を交えた人数は8000人。誰もが憧れる「しみけん」が本書ではAV業界の疑問に答えてくれている。もちろん「しみクンニ」、「ロールスロイス」についても。
一体私たちはAV男優の何を知っているのだろうか。彼らは日本に70人しかいない。AV男優が東大生よりもベンガルトラよりもイリオモテヤマネコよりも少ないことを皆さんは知っているだろうか。女優が映えるように活躍する黒子の彼らを。
本書は「AVあるある」「AV男優になるまで」「AV男優の日常生活」「AV男優としての仕事論」「女性を喜ばせるしみテク」の5章で構成されている。皆さんが読みたいのは「女性を喜ばせるしみテク」かもしれないが、他の章を読み飛ばすことと白い液を飛ばすことは許さない。そんなことをしたあなたを私は早漏と呼ぶ。そしてAV男優には早漏が向いていることは内緒だ。
何を知っていてほしいか。それは「SEXが、女性を使ったオナニーになっていないか?」この一言に尽きる。あなたに問う。「セックスが好きか。射精が好きか。」しみけんは危惧する。この世に蔓延る「SEXテクニック」や「㊙必ず女をイカせる○○」、「早漏改善○○」など、人の生のコンプレックスに漬け込み、不安を煽るような教材が世に送り出されていることを。この内容は根拠に乏しく間違っているものも多く、女性の心や体を傷つけるようなことさえも書かれているものもある。
SEXで女性を征服はできない。AVの真似事を押し付けてはいけない。世に出ているAV作品は「フィクション」であり「想像力の具現化」であり、それを真に受けて「過ち」を犯してしまう人やそれを助長する「負の教科書」となってしまうことを避けなければならない。
彼らは「不真面目を真面目に」やっている人たちであり、想像力を具現化させ生きる活力を生み出そうと頑張っているのである。
森林原人、しみけん、二人のAV男優の主張は一致している部分がある。それは「深い愛」があればSEXのテクニックなど必要ないということだ。
だから、読者の皆さんは5章目を読まなくてよい。(私は読んだが)
読む前にまず、人間に愛情を持ちましょう。(私はそれ持っているので5章目を読んでも良い)
- 作者: しみけん
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2015/05/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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