「カッコよく英語をしゃべりたい!!」これは、英語を苦手とする多くの日本人が考えることだ。しかし、英文法に英作文、発音にアクセント、そんな勉強はつまらない。そう考える人のために最も都合のいい本が本書である。
英語の勉強本というと決まりきった文章で、平凡な内容が多く、面白味がないため続かない。勉強してはやめるを繰り返し、これまで日本人は英語教材にどれぐらいお金も時間も、投資してきたのだろうか。だが、結果として残ったのが今の英語レベルなのだ。
このような状況の中、2020年のオリンピックに向けて、英語の需要はますます高まる。ボランティアでもいいから挑戦したいと考える人は、少なくない。
本書は、記憶に定着しやすく、何度でも読みたくなるような内容に作られている。なぜなら、紹介する例文は強烈なインパクトがあるからだ。
例えば、
「人生で一番幸せな瞬間は二度寝」
「鳥のフンが落ちてきたよ」
「昨晩少し飲み過ぎた」
このような表現を、日常使う場面はあるだろうかと思うかもしれないが、実際、評者自身、まさにこの例文と同じ「鳥のフンが落ちてきたよ」と通勤途中の出来事を職場のアメリカ人と話した経験がある。日常とは、そのようなものだ。
また、例文を覚えるだけでなく、その応用編も掲載されているため、一つの例文で、様々な使い方ができる。まさにネイティブがよく使う多くの表現が一度に学べるのだ。
本書は「アナザースカイ」「ぐるナイ」「エンタの神様」等、数々の人気番組の構成を手掛ける放送作家と累計400万部を超える著作を刊行し、日本一といわれる英語教師がタッグを組み、できあがった「笑える英語勉強本」である。
勉強は苦手、だが英語は話せるようになりたいという人に、うってつけの一冊である。
- 作者: デイビッド・セイン,近藤祐次
- 出版社/メーカー: アスコム
- 発売日: 2018/05/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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