HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】「新しい学力」をもった小学生の感想文に驚愕! 『子どもの学力は読解力で決まる!』

 

知識や技能を実生活に活用する「新しい学力」が近年求められている。
齋藤孝教授は上記の学力を「読解力」と置き換え、
それを小学生の時に身に付けるべきだと提唱している。

齋藤氏は「読解力」を得るためには「名作を読む」ことが必要だと語る。
本を読むことで、日常の会話では身に付かない「書き言葉」を身に付けることができるからだ。
「書き言葉」の意味をとれるようになれば、自然と生きるために必要な「共感力」「要約力」「伝達力」も習得できる。

名作の読ませ方としては、「音読」→「要約」→「書き込みながら読む」→「感想」の順番が良い。
「音読」で書き言葉と表現をしみこませ、「要約」でまとめさせ、
「書き込みながら読む」ことで客観、主観を分けさせ、
「感想」で名作が腹落ちしているかを確認する。
上記を何冊も繰り返していくことで、
小学生のうちに、今後生きていくのに必要な「読解力」が鍛えられていく。

本書の最後には芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を読んだ、
小学生が書いた感想文が掲載されている。
「自分が小学生の時は、こんなレベルの感想文書けなかった」と思うものばかりで、
今必要な「新しい学力」とは、こういうことなのかと実感させられる。
ぜひ一度手に取っていただき、今後を生きるために必要な「新しい学力」というものを理解してほしい。

【書評】行動しなきゃ、意味がない!『本音で生きる』

 

本書は堀江貴文氏から自分含め「本音が言えない、周りを気にして行動できない」皆へのメッセージ本だ。
人生は「できる、できない」の二択ではなく、「行動する、しない」の二択だと思い知らされる一冊である。

私は「仕事を辞めたいと考えるのに辞めない人間は、結局辞めたくない」という、堀江氏の言葉に非常に感銘を受けた。
同じような悩みを抱えている人は多いと思うが、
結局は「リスクを負わずに変わりたい」なんて虫の良い話はないのだ。
本当にやりたいことであれば、リスクなんて考えないはずだ。
結局はできない理由を探して、言い訳をしているのだ。

また皆の動きを妨げている要因は「プライド」である。
「失敗」「世間体」「体裁」どれも他人に見られていることを意識しているから生じることである。
ただ皆が思っているほど、他人は自分を気にしていない。
であれば周りを気にせず、自分のやりたいことに「ノリ」と「フィーリング」で行動してみたほうが、明らかに得ではないだろうか。

自分含めてではあるが、結局は本文にあるように「自意識過剰」が多いのではないかと思う。
「他人にどう見られるか、どう思われるか」は、自分では分からない。
それを自分で勝手に想像しているだけではないか。
まずはプライド、自意識過剰を捨てる。
そして自分のやりたいことに向かってまず「行動」すれば、
真の「自分の人生」を生きることができるのではないだろうか。

【書評】「らしさ」を大事に『好かれる力』

 大阪、北新地のキャバ嬢、進撃のノアさんの著書。
テレビを聞き流していたとき、また新しい芸人さん出たのかな?と思い顔を上げるとなんとキャバ嬢!私自身も10年以上前、キャバ嬢を経験したことがあるが、このような名前を使う女の子は見たことがない。名前だけでもインパクトがあり記憶に残る。

経歴もおもしろく、裕福な家庭に育ち、留学し、ヤンキーになり、大学生になったりダンサーやDJやモデルと多彩?異色?の経歴を持つ。

綺麗なドレス着て高いもの身につけて高いお酒飲んでるとか…のようなキャバ嬢もお客さんも持っているキャバ嬢像をぶち壊した進撃のノアさんのキャラが前面に出ていて興味が湧く。
人との出会いや繋がりを大切にしていること、情報収集の大切さ、今の現状で満足してはいけない、常に次へ次へと突き進む思考や行動力はキャバ嬢じゃなくてもどんな仕事をする時にも大切なことなのではないでしょうか。

お金のことについても、お金は自分のステップアップのための道具と書いてある。
私はキャバ嬢はほんの一年くらいしかしてませんが、夜のキラキラした世界が最初は本当に楽しくて嬉しくてワクワクしてました。それがいつしかお金を稼ぐことに没頭してしまうんです。明確な目的もなかったし。ある程度稼ぐと、これでいいやって思考停止してしまうんです、私はね。その後は小さいキャバクラで小さい自分の売り上げにあぐらをかく最低なキャバ嬢でした。本当、稼ぐ事に執着ダメ(自分に言い聞かせてる)。

自分が20代の頃にこんなにも好きな仕事に没頭し、やりきったという経験ができていたらまた違う人生だったかもしれないなと思うと、これから社会に出ようとする10代20代の人のバイブル本。それ以降の年代の人にもグサっとくる本ではないでしょうか。

クスッと笑えるところもあり、可愛らしい関西弁の進撃のノアさんの言葉が沢山出ていたり、非常に読みやすく楽しみながら読める。

進撃のノアさんの今後の活躍も楽しみ。

 

好かれる力

好かれる力

 

 

【書評】皆に知ってほしい橋本先生の生き方『日本に遺したい国語』

 

本書は「文庫本1冊を3年間かけて読む」という異例の授業をした、
橋本武先生の思考法が詰まっている一冊である。
なぜそのような授業をしたのか。
そこには先生の101年間の生き方、そして熱い想いが込められていた。

その根底にある考えが「追体験」だ。
人間の人生は限られている。
そのため読書を通じ、他人の人生を追体験することで、
人間性を豊かにしようと先生は考えたのだ。
いろいろな人生観や価値観に触れることで、
自分の人生は豊かになっていく。

さらに面白いと感じた点が、橋本先生のスタンスだ。
「興味に忠実になる」「腑に落ちるまで追及する」「まずは行動する」
これを101歳になってもできる人間を他に知っているだろうか。
堀江氏の「多動力」につながる部分も多いかと思われる。
101歳の人間に出来て、私達にできないわけがない。
橋本先生のように、興味に沿って行動する人が一人でも増えることを願いたい。

橋本先生の授業内容は「奇跡の教室」という著書に掲載されているため、ぜひ一度手に取っていただきたい。

本書は最後「生まれ変わってもう一度授業がしたい」の一言で締めくくる。
今の社会で上記のようなセリフが言える人間が、どれだけいるのだろうか。
私も橋本先生のように「好きなことにありったけの情熱を注ぐ」生き方を目指し、日々行動していこう。
そう心から思えた一冊だ。

日本人に遺したい国語 101歳最後の授業

日本人に遺したい国語 101歳最後の授業

【書評】ビジネスで必須!ニュース英語“How so?”『ニュースで英語雑談!』

 

本書は、英語を日常会話レベルから一歩進んだビジネスレベルに引き上げたい人にとって、最適の本である。

現代の多くのビジネスマンは、アプリやネット等を利用し、日々、ニュースをチェックしたり、また書籍等から情報や知識を日本語で得ている。

しかしニュースは、当然のことながら、日本のみの出来事ではなく、日本で起きたことが世界に影響を与えたり、また世界中の情報が配信されてくる。

そのうち、日本語で伝えられている情報は、ほんの一部であり、英語で確認することができれば、その情報量は、莫大なものになる。また、情報を多く得ることができれば、それは新たなビジネスを生むことにもなるだろう。

さらに、日本語で情報を得る問題に、和訳がある。英語を日本語に訳すと、どうしても文字数が多くなりすぎ、要約せざるをえない。映画の字幕や、翻訳本をみてもわかるように、文字数を制限したことにより、実際の意味合いが微妙に変わってしまい、要点が得られないということも起こってしまう。

そこで役立ってくるのがまさに本書だ。ニュースを英語で読む。またニュースを会話や雑談の中にも取り入れ「グローバル・ビジネスの達人を目指す」というのが本書の目的でもある。

本書では「トランプ政権」や「人工知能」、「インバウンド市場」等、20種類のニュースをテーマにした内容や、よく使われるフレーズが掲載されている。また日本語でも、そのニュースの詳細や背景、解説もされているため、ニュース自体の内容も詳しく把握することができる。

ニュース英語に関する本は、数多く出版されているが、本書のように、ニュース内容を深掘りしているものは、他に類書が無いそうだ。

年末年始に向けて、新たな一歩を踏み出したい。また、そろそろ日常会話レベルから脱出したいという人には、とっておきの一冊である。

 ニュースで英語雑談!

ニュースで英語雑談!

【書評】まだ怒られていないの?『怒られる技術』

 

本書は怒られるための指南書だ。日頃よく怒られている2人の共著となる。タイトルにもあるように技術的な側面にも触れながら、誰かに怒られる上で持っておくべきスタンスを示してくれている。“怒られることはブルーオーシャン”、そう著者は言う。ビジネス書を多く読む人であれば腑に落ちるのではないだろうか。また、そのような言葉でブルーオーシャンを定義したビジネス書はなかったはずだ。

一つ一つの主張の核は、実は目新しいものはない。しかし、彼らの経験を通し彼らの言葉で翻訳されており、だからこそ共感する人は多いだろう。また、怒る人も多いだろう。

人は必要以上に周りから怒られることに恐怖を持っている。協調性が大切だ、人と違うことをしてはいけない、そう教え込まれてきた結果だろうか。しかしあらためて考えてほしい、そのルールは誰が作ったものなのだろう。きっとそれらは雰囲気で守られている。本書の言葉を借りるなら、“俺はこのルールは採用しないんで。”という一言で脱出できるはずだ。怒られることにためらってやりたいことが出来ないことは勿体無い、それが本書の主張の一つだ。

本書は現時点では電子書籍のみで販売されている。内容もさることながら、プロモーションもエンターテイメントの要素が多く面白い。販売開始前には全文無料公開、販売価格は300円だが、突如著者から1万円案も出された。(一時的にでもそうしたかは確認は取れていないが、その案を出したことでフォロワーから怒られていることは確認ができた。)内容においても電子書籍の良さを活かし、随時情報が更新されるらしい。ご注意いただきたいのが、増えるだけではなく、掲載されていた情報が減る可能性もあるらしい。先ほどの価格設定の話も含めると、早めに購入することをオススメしたい。

 

怒られる技術

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【ランキング】今月読まれなかった書評【2018年10月】

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10年後に食える仕事、食えない仕事

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ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~

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愛と美について

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挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集

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自分を責めずにはいられない人 (PHP新書)

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寿司修行3カ月でミシュランに載った理由

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生涯投資家

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【書評 】行動しろ。思いしれ。そして常識に屈するな。『えんとつ町のプペル』

配達人がうっかり、配達物の心臓を落としてしまうことから物語は始まる絵本。そんな心臓からできたゴミ人間。異質な人を嫌う世の中。その異質な人をゴミ人間とするところが面白い。ゴミ人間はまぁ嫌われる。臭いしね。汚いしね。

ゴミ人間はある少年と出会いプペルと名付けられる。ゴミ人間は自分の体を犠牲にしても信じたものを突き進む、誰に非難されようが酷い目に会おうが、突き進み、少年を幸せへと導く。自分がこれだ!と信じたものが人の幸せに繋がるってとても素敵なことで、こういうことは今の子どもたちにも大人にも伝わっていってほしい。

常識に囚われず動くプペルと、世間の常識に潰されそうになる少年。少年は今後、プペルと一緒に自分の信じた道を突き進む人になるのではないかなと妄想。そして、絵。どのページをみても引き込まれてしまう。これは実際見ないとわかんないですよ。絵、みてください!プペルたちが見た「もの」を自分たちが見たいもの、もしくはすでにみたものに置き換えたらウルっとします。

信じぬくんだ。たとえ1人になっても。

えんとつ町のプペル

えんとつ町のプペル

【書評】生活や仕事に疲れた人にこそ読んで欲しいファッション指南書『幸服論』

幸服論――人生は服で簡単に変えられる

幸服論――人生は服で簡単に変えられる

この本を読んで思い出した事。
僕は10代の頃、根暗なオタク少年で、ゲームやアニメが大好きでした。
自分の見てくれなんて気にせず、ただただスト2という格闘技ゲームに打ち込んでいました。
男子校育ちだった為に、バイト先に居てる女の子なんかとはどう話して良いか分からず、キョドッていました。
そしてある時、鏡を見て愕然とします。
ボサボサに伸びきった髪、楽だけで選んで着ていた服、ダサい眼鏡姿のオタク少年が写っていました。
この時、自分が心底嫌になり変わろうと思いました。

まずは美容室に行って伸びきった髪を切り、空手を始めて身体を鍛え、ファッションもそれなりに頑張って見栄えを変えました。
見栄えが変わると自信がついて女の子と会話が出来るようになり、彼女もできるようになりました。

あれから20年が過ぎ、サラリーマンとなり結婚してルーティーンの毎日に慣れきった30代後半の僕は鏡を見て再度驚愕しました。

『俺はいったいなんてしょぼくれたオヤジになってしまったんだ?』

そして自身を再改造。今ではなんとかそれなりにマシなオヤジに変われました。

この本は自分に自信をつけたい人が読むべき指南書となっています。
冴えない青年が自分を改造したくてファッションバイヤーのMBさんに色々とアドバイスを貰いながら変わっていくというストーリー構成になっています。

ファッションに自信が付けば、人生が豊かに幸せになる。
そしてその経験、考え方は人生の色々な分野で役に立つ。
仕事」家庭で疲れたあなた、この本を読むとファッションをロジック(論理的)で理解出来ますよ。

この本、20代で出会ってたかったなぁ〜。若かった時、モテたい一心でファッションに興味を持ち出した時の熱い気持ちが蘇ってきました。

これから起業します。多分何度もピンチがあるでしょう。その時に、この本を読んで立ち返ろうと思います。



【書評】マーケティングを学ぶならまずこの一冊!『ドリルを売るには穴を売れ』

 

本書はマーケティングの入門書である。
物語形式で進んでいくため、ストーリーを楽しみながら基礎を学ぶことができる。

マーケティングというと会議室で戦略を練るイメージがつきものだが、実際は「現場を見る」ことが大事である。
お客様が物を買うとき「物が欲しい」のではなく、「その物を使って○○をしたい」と考えている。
この部分を把握していることがまず第一ステップだ。

また一貫性をもった差別化も大事なポイントである。
格安でどこよりも美味しく、顧客サービスも抜群なんてお店はどこにもない。
手軽さや安さ、商品・サービスの質、顧客に密着する等、どの方法でどの顧客層を狙いに行くのかを一貫させることが大事だ。

本書は企画職以外でも個人事業主、営業、広報等、幅広い仕事で活用できる知識をわかりやすく教えてくれる。
当たり前のことでも意外に普段意識していない部分も多いので、ぜひ一度本書を手にとっていただきたい。

ドリルを売るには穴を売れ

ドリルを売るには穴を売れ