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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】「新しい学力」をもった小学生の感想文に驚愕! 『子どもの学力は読解力で決まる!』

 

知識や技能を実生活に活用する「新しい学力」が近年求められている。
齋藤孝教授は上記の学力を「読解力」と置き換え、
それを小学生の時に身に付けるべきだと提唱している。

齋藤氏は「読解力」を得るためには「名作を読む」ことが必要だと語る。
本を読むことで、日常の会話では身に付かない「書き言葉」を身に付けることができるからだ。
「書き言葉」の意味をとれるようになれば、自然と生きるために必要な「共感力」「要約力」「伝達力」も習得できる。

名作の読ませ方としては、「音読」→「要約」→「書き込みながら読む」→「感想」の順番が良い。
「音読」で書き言葉と表現をしみこませ、「要約」でまとめさせ、
「書き込みながら読む」ことで客観、主観を分けさせ、
「感想」で名作が腹落ちしているかを確認する。
上記を何冊も繰り返していくことで、
小学生のうちに、今後生きていくのに必要な「読解力」が鍛えられていく。

本書の最後には芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を読んだ、
小学生が書いた感想文が掲載されている。
「自分が小学生の時は、こんなレベルの感想文書けなかった」と思うものばかりで、
今必要な「新しい学力」とは、こういうことなのかと実感させられる。
ぜひ一度手に取っていただき、今後を生きるために必要な「新しい学力」というものを理解してほしい。