前作の『アルゴリズム音読』では、基本的な文法の習得を重視していたが、本作では高校中級程度である英検準2級対策に特化し、実際に英検の問題作成をしている人の協力により、本書ができたそうだ。
英検に特化した理由は、英語の習得には英検の基準である、読む、聞く、書く、話すの4技能すべてを伸ばす必要があるからだ。さらに、英語学習は「書く、話す」のアウトプットを意識した「読む、聞く」のインプットが重要だと著者は言う。
また、本書では「脱日本語発音」として、
日本人が苦手とするS,SH,TH, F,V, R,L, 末尾の子音等4種類の注意すべき発音や日本語発音を抜け出すポイントが書かれている。発音は、完全に身に付けるのではなく、どのように発音したらよいのかを知ることが大切だそうだ。
評者の英語力は、ボキャブラリーが少ないため、なかなか流暢には話せず、一般的な日本人の英語レベルだが、英語のリズムは心地よく感じるため、英語の音楽、映画、ドラマなどを好んでいる。本書を読むことで、より英語を楽しむことができそうだ。