配達人がうっかり、配達物の心臓を落としてしまうことから物語は始まる絵本。そんな心臓からできたゴミ人間。異質な人を嫌う世の中。その異質な人をゴミ人間とするところが面白い。ゴミ人間はまぁ嫌われる。臭いしね。汚いしね。
ゴミ人間はある少年と出会いプペルと名付けられる。ゴミ人間は自分の体を犠牲にしても信じたものを突き進む、誰に非難されようが酷い目に会おうが、突き進み、少年を幸せへと導く。自分がこれだ!と信じたものが人の幸せに繋がるってとても素敵なことで、こういうことは今の子どもたちにも大人にも伝わっていってほしい。
常識に囚われず動くプペルと、世間の常識に潰されそうになる少年。少年は今後、プペルと一緒に自分の信じた道を突き進む人になるのではないかなと妄想。そして、絵。どのページをみても引き込まれてしまう。これは実際見ないとわかんないですよ。絵、みてください!プペルたちが見た「もの」を自分たちが見たいもの、もしくはすでにみたものに置き換えたらウルっとします。
信じぬくんだ。たとえ1人になっても。
- 作者: にしのあきひろ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: 単行本
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