“「岩盤規制」とは、言ってみれば「おバカな校則」みたいなものだ”と筆者である経済評論家の上念 司氏は言う。
確かに世の中には校則だけでなく規制やルール、はたまた常識までも理不尽で非合理な規制ものがなんと多いことか。
これは日本だけに限った話ではなく、北朝鮮、ベラルーシなどの独裁国家に、ファクトに基づかないステレオタイプの韓国、民族や性別だけで人権を弾圧する中共やタリバンをはじめ、世界中に理不尽なルールや規制がある。
世界には数えきれない規制があるが、日本にも数多くの岩盤規制と既得権益にしがみつく輩はたくさんいる。
日本の国力を削ぐような岩盤規制を思考停止で忠実に守るだけの輩、既得権者の正体を暴かない世間一般ではマスゴミと呼ばれている輩など、しがみついている既得権者の正体を暴く本書。
それらの岩盤規制に立ち向かっているのは、野党でも官僚でも与党でもなく、政府と一部の野党だけかもしれない。
本書で切り込む岩盤規制は、日本を衰退に追い込む省庁や某公共放送、遅れたビジネスモデルを突き進む業界、費用激増と補助金の謎、印象操作を続ける大新聞社など8つ。
全て肯定、一部肯定、全否定、色々な意見や印象を抱くかもしれないが、一度読んでみて、それぞれの岩盤規制について深掘りして考えていただきたい、いや考えたくなる一冊である。