HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】胴長短足でもオシャレできる 『服を着るならこんなふうに(2)』

 

本書は季節の変わり目や、秋から冬にかけてのファッションにテーマが設定されているため、これからの時期にぴったりの内容である。

前作では、同窓会に向けて「服を買いに行く服もない」と嘆く主人公に、オシャレに詳しい妹が、ファッションアドバイスをするという内容であった。
(本ブログ9月2日投稿)

本作では、ついに待ちに待った同窓会へ。そこには、ロングーヘアからショートに変わったものの、明るく素直な、あの頃と変わらない「樋口」の姿があった。

当時、かわいい樋口と主人公が、みんなからはぐれ二人きりになってしまった。

すると突然、樋口から「みんなの前ではいいづらくて」と愛の告白が始まる!と期待しつつ、次の言葉を待っていると、思いもよらぬ展開に。

主人公はその言葉に衝撃を受け、ストーリーは、そこから始まる。

本作での主人公へのファッションアドバイザーは、その「樋口」だ。流行の流れや、これからの季節に必要になってくるアイテム「ブルゾン」や「コート」などアウターの選び方やストールの使い方、また洋服の手入れの仕方についても学べる。

胴長短足でオシャレをしても、何か違和感がある日本人でも、よりかっこよくみせる方法を教えてくれる。そのため、スタイルに自信のない人にも必見の内容だ。

主人公のように寒さに凍える前に、必要アイテムは早めに準備しておくといいだろう。本書を読み、最もオシャレなこの季節を楽しもう。

【書評】 NoFun ,No Gain 『仕事は5年でやめなさい。』

5年間で仕事を辞める。期限を設けて、今の会社で学べることを精一杯吸収する。
5年間、どんな些細なことにも気を配り、工夫していく。そして次の5年間でバージョンアップしていく。本書のタイトルにはそのような意味が含まれています。

本書には NoFun ,No Gain という言葉が出てきます。仕事がどうしたら楽しくなるのかを考えて実践していく。他人の苦手なところを指導していくのではなくて、褒めて伸ばしていき、喜びや楽しみを感じてもらうことが重要であると伝えます。

人を褒めること、「偉人は小人物の扱い方によってその偉大さを示す」という文言があるように人を褒めることは費用もかからず、褒められれば褒められるほど人間はさらに努力していきます。

また、仕事の楽しさには「ゲーム感覚」を取り入れるというものがあります。凡事をいかに楽しくするかという点ですが、結果に左右されてしまうと楽しみはなくなります。もし、楽しさを勝負事での「勝敗」(結果)に委ねるとするのであれば、勝ち重ねる毎に薄れてしまいます。その楽しさは結果に対する感情的な反応だからです。

「ゲーム感覚」とは過程を楽しむことであり、勝敗などの結果に左右されるものではなく、一定の続いていく感覚のことです。自分のペースで行う作業そのものが楽しくなり、喜びを伴い無理せず継続できることです。

ぜひ、本書で著者の仕事の流儀を学んでください。

仕事は5年でやめなさい。

仕事は5年でやめなさい。

【書評】一度引き込んだら、時間も金も離さない。『依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実』

今、現在で利益を上げ、継続している企業はもれなくインフラに携わっていることは理解できる。さらに付け加えるとすれば、人間の根源的欲求に根付いたビジネスも同様である。

生活基盤ビジネス、本能的欲求ビジネス。これらは消費者が「人間」である限り永続していく。企業は脳の報酬系の仕組みを把握し、「どうすれば、ユーザーは”病みつき”になるか?」を競い合っている。

iPhoneゲームの開発者に求められている最優先の仕事は脳の報酬回路の利用法を学ぶことだ」と開発者たちも認めている。報酬系に関与するドーパミンは意志力だけでは簡単に太刀打ちできない。だから「やめられない」。

“病みつき”ビジネスはテクノロジーの発展に伴いアクセスしやすくなり、人間を「廃人」にさせる。ウェブサイトは“病みつき”の温床となり、メーカーはさらにドーパミンを放出させるガジェットの精度を上げ、それは正常であると広告を打ち依存することへの罪悪感を消す。企業はその戦略のための専門家すら雇う。

現代の消費活動は人々の意志力の弱さに付け入って発展し、消費者には誘惑に対して無防備であることが求められている。

テクノロジーの発展は欲望を刺激するコンテンツへのアクセスを容易にし、「廃人」を大量生産する。本書にてその仕組みの理解とリテラシーを学ぶことは必要である。

依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実

依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実

【書評】奈良の飛鳥にさくらももこ先生の足跡があったなんて!『さくらえび』

この本はさくらももこ先生が編集していた「富士山」という雑誌の記事を再編集して作られているエッセイ集です。

ちびまる子ちゃんででてくるトボけた父、ひろしさんは実物もとってもとぼけてて、そんな父ひろしに、ももこ先生がインタビューする回は抱腹絶倒間違いなし。新幹線の中で笑いを堪えるのに必死でした。

そんなエッセイの中で興味深くほっこりしたのがさくら先生が奈良の飛鳥遺跡に行った話。

僕は奈良の飛鳥遺跡には過去2回程訪れていて、とても良い思い出があります。

1回目は中学生だった時の家族旅行。家族でレンタサイクルを借りて、飛鳥の遺跡群を走り回って観光しました。

教科書や手塚治虫先生の火の鳥という漫画で出て来た石舞台古墳に大興奮!

今は亡き愛犬ラッキー君を自転車のカゴに入れて走り出したら、怖がって飛び降り、地面に顎を強打。その後の彼は前歯が曲がったままになってしまったのは悪かったなぁ。

あの時、元気だった父も亡くなりました。

2回目は、無謀な起業に失敗した後。お金が無く、でも嫁さんをどこかに連れて行きたくて、お金をあまり使わずとも楽しめそうな飛鳥遺跡を思い出し、再度レンタサイクルで遺跡巡り。お金は無くとも楽しいデートでした。


さくらももこ先生は女子大生だった時に研修旅行で奈良を訪れ、気の合う友達と同じくレンタサイクルで遺跡巡りをしたそうです。

その時、ふとみんなで立ち寄ったお茶屋さん『坂乃茶屋』で、あと5日後に漫画家デビューが決まっていたさくらももこ先生は友人に勧められて、初めてそのペンネームでサインをしたそうです。

その後ちびまる子ちゃんが大ヒットし16年。飛鳥を再訪問したさくら先生は、そのお茶屋さんを見つけ、店に入り自分の昔のサインを見つけます。

ちょっと感動で新幹線の中で半泣き。

僕はもうすぐ今の会社を辞め、2度目の起業に挑戦します。5歳になった息子がコマなし自転車に乗れる様になったら、また飛鳥に家族で行ってみたいなぁ。その時には起業が成功してお金が唸るほどあるはずだから、ゴージャスに電動レンタサイクルを借りてやるぜ!

そして、さくらももこ先生のデビュー前のサインを見に行きたい。

あ、この本、笑ったり泣いたり大変なんで、人目が多いとこで読むのはちと大変かも(笑)

さくらえび (新潮文庫)

さくらえび (新潮文庫)

【書評】イケメンにモテモテの巻き『ちびまる子ちゃん』


番外編!漫画で書評を描いてみようです。

すごく好きなキャラクターって「こんなときどんな考え方をするのかな」ってリアルに想像できたりしませんか?

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【書評】AIというフィルターがあぶりだすもの『東大生となった君へ 真のエリートへの道 』

“東大生”、“エリート”このワードに対しどんなイメージを持つでしょうか?
本書の第三話のタイトルは「東大生の半分が失業する時代が来る」です。

各ワードから連想させるのは”情報処理能力だけが高い東大生はAIに代替される“ということだと思います。そして、どのような能力があれば生き残っていけるのか?そういう視点になると思いますが、本書は生き残りのための指南書ではありません。

そもそも、社会に出て活躍する人間に「学歴」は必須ではありませんでした。AIはその社会的なメッキを剥がし、学歴による特権を崩壊させ誰もが活躍できるフラットな世界を作ります。

AIは実社会に本当に必要な能力をあぶりださせるフィルターとなり、実は人間の根源的な能力がクローズアップされるきっかけとなります。

本書には「若いころの苦労は、買ってでも、せよ」とあります。「ブラックだ!」と感情的になる前に、この言葉の本質を分かろうとしてください。学歴で隠されていた実社会で必要だった能力を本書で再考してください。

東大生となった君へ 真のエリートへの道 (光文社新書)

東大生となった君へ 真のエリートへの道 (光文社新書)

【書評】「善人ばかりの家庭は争いが絶えない」『このムダな努力をやめなさい: 「偽善者」になるな、「偽悪者」になれ』

「努力は必ず報われる」「はいはい。報われません。している努力の大半が無駄ですから」
友達100人できるかな」「できません。親友は2・3人が限度です。後の97・8人くらいには嫌われてください。」

これが本書の内容である。やみくもに努力するよりも、何を努力するかを考えてください。
そして、気持ちが良いくらい“八方美人”“いいひと”“偽善者”を批判している。優柔不断で重要な時に責任から逃れ、保身しか考えておらず悪者になりたくないため逃げまわる。そんな彼らの行き着く先は大勢からの「都合のいい人」であり「ただの消耗品」である。

リストラ候補は訴訟を起こす可能性のある「嫌われ者」よりも、訴訟を起こす可能性の無いもの分かりの良い「いいひと」である。“嫌われる勇気”“孤独になる勇気”を持って“根性”“忍耐”“自己啓発”のいらない好きなことをして人を楽しませるネタを多く持ちましょう。

「頑張らない」「我慢しない」「根性をもたない」これが著者のモットーです。

【書評】かけた時間よりも結果が重要『お金と時間の悩みが消えてなくなる最高の時短』

本書は自分の時間の使い方についてフォーカスした生き方、働き方について説かれている。

「石の上にも3年」的な「やり続ければ結果が出る」という考え方もありますが、著者が考える効果的な人生の使い方は、「やらなくていいことはやらない」という、ムダを極力排除するもの。自分がやるべきことやれば、それが近道である、ということである。

「タイムイズマネー」といわれるように時間は人生の貨幣。自分が所有する唯一の貨幣であり、それをどう使うかを決められるのは自分だけである。自分の代わりに他人に使わせないように気をつけなければならないということなのだ。

そこでお金を生み出すことに着目すると、「かけた時間」がお金を生み出すのではないのだ。ビジネスの結果である。会社勤めをしている人は、会社から支払われる給料は自分の時間ではなく、何らかのかたちで会社の利益に貢献した自分の「結果」に対して支払われる。そのように考えなければ、いつまでたってもダラダラした、非効率な仕事しかできないでしょう。

このように、人生限りある時間であるならば、人より段違いに速いスピードで、仕事や勉強を処理し、本書の真髄ともいえる「最高の時短メゾット」を活用して人生をより良いものしてみては、いかがでしょうか。 お金と時間の悩みが消えてなくなる 最高の時短

お金と時間の悩みが消えてなくなる 最高の時短

【書評】山本KIDさん、胃がんで亡くなるなんて悲しすぎます『ピロリ菌やばい』

山本KID徳郁さんが胃がんで亡くなられた。41歳の若さだった。小さな二人の娘さんをこの世に残して旅立たれた。本当に無念だったと思う。いつかまた格闘技の舞台に上がってくれると思っていたのに本当に残念だ。彼の闘いぶりは目に焼き付いて離れない。自らを神の子と称し、レスラー、総合格闘家でありながら寝技の無いキックボクシングのリングに上がり、秒殺KOを連発した。2004年のK-1 World MAXでの魔裟斗との対戦では、お互いの気迫のストレートがすれ違った瞬間の映像は圧倒的な迫力を持って脳に焼き付いている。
そんな、鋼の肉体を持つ山本KIDさんでも、がんには勝てなかった。重ね重ね残念でならない。
ここからは勝手な想像だが、胃がんで40歳代で亡くなったということは、山本KIDさんの胃の中にはピロリ菌がいた可能性が高い。胃がんのほとんどの原因はピロリ菌だ。コーヒーの飲み過ぎでも、焦げた焼き魚を食べる事でも胃がんになる事は無い。ピロリ菌は胃の中に住み、胃の細胞にダメージを与え続け、細胞をガン化させる厄介な菌だ。
ピロリ菌を持っている人は、胃潰瘍や胃炎になりやすいが、全くそういった症状が出ない人もいる。KIDさんは胃痛や胃炎といった症状があまり出ないタイプだったのかも知れない。胃に不安がある人は病院でピロリ菌検査をすすめられる事が多いし検査を受けるだろうが、胃に不安が無ければ自ら進んでピロリ菌検査をする人間は少ない。
もしピロリ菌がいる事がわかれば、それを体内から根絶させる治療は簡単だ。そして、とりあえずそれをしておけば将来胃がんにかかるリスクをかなり低下させる事ができる。(かつてピロリ菌がいた人は、ピロリ菌を根絶しても胃ガンになるリスクは残るので、定期検査は必要)
ピロリ菌を持っている人は早ければ40代からガンが発見される事が多い。胃の細胞ダメージが胃がんに成長するには何年もかかる。何十年かかる事もある。つまり若い人は特に、胃がんは今進行しつつあるかもしれないと考えピロリ菌検査を受けて欲しい。
ピロリ菌検査をした事がない人はこの本を買って正しいピロリ菌と胃がんの知識を持ち、この本に付属しているピロリ菌検査キットを使って自分が保菌者では無いのか是非検査してみて欲しい。
今ならまだ防げる。若い人は特に胃がんは予防できるがんだと言うことを知って、自らの身は自らで守って欲しいと思う。
山本KIDさんの死を無駄にしない為にも若い時からこの本を読んで正しい知識を身につけて自分の身は自分で守って下さい。
山本KID徳郁さんもうこの世に居ないなんて寂し過ぎます。いつか沖縄に出されたジムに出稽古に行きたいと思ってたのに。

ご冥福をお祈りいたします。

ピロリ菌やばい ([テキスト])

ピロリ菌やばい ([テキスト])

【書評】人間味あふれる偉人たちのヤバさ爆発。『東大教授が教えるやばい日本史』

味のある刺し絵で、小学校高学年から楽しく読める。
どんな偉人達にもクスッと笑ってしまえるストーリーがあるんだと、何百年たっても人間味あふれる偉人達を身近に感じれる。
私の様に日本史嫌いな人には、スッと入りやすく読みやすいので、漫画の様にスイスイ読めた。
偉人のヤバさを知ってこそ、偉人をより印象的に記憶として残り、より日本史を好きになるきっかけを与えてくれる一冊。

東大教授がおしえる やばい日本史

東大教授がおしえる やばい日本史