この本はさくらももこ先生が編集していた「富士山」という雑誌の記事を再編集して作られているエッセイ集です。
ちびまる子ちゃんででてくるトボけた父、ひろしさんは実物もとってもとぼけてて、そんな父ひろしに、ももこ先生がインタビューする回は抱腹絶倒間違いなし。新幹線の中で笑いを堪えるのに必死でした。
そんなエッセイの中で興味深くほっこりしたのがさくら先生が奈良の飛鳥遺跡に行った話。
僕は奈良の飛鳥遺跡には過去2回程訪れていて、とても良い思い出があります。
1回目は中学生だった時の家族旅行。家族でレンタサイクルを借りて、飛鳥の遺跡群を走り回って観光しました。
教科書や手塚治虫先生の火の鳥という漫画で出て来た石舞台古墳に大興奮!
今は亡き愛犬ラッキー君を自転車のカゴに入れて走り出したら、怖がって飛び降り、地面に顎を強打。その後の彼は前歯が曲がったままになってしまったのは悪かったなぁ。
あの時、元気だった父も亡くなりました。
2回目は、無謀な起業に失敗した後。お金が無く、でも嫁さんをどこかに連れて行きたくて、お金をあまり使わずとも楽しめそうな飛鳥遺跡を思い出し、再度レンタサイクルで遺跡巡り。お金は無くとも楽しいデートでした。
さくらももこ先生は女子大生だった時に研修旅行で奈良を訪れ、気の合う友達と同じくレンタサイクルで遺跡巡りをしたそうです。
その時、ふとみんなで立ち寄ったお茶屋さん『坂乃茶屋』で、あと5日後に漫画家デビューが決まっていたさくらももこ先生は友人に勧められて、初めてそのペンネームでサインをしたそうです。
その後ちびまる子ちゃんが大ヒットし16年。飛鳥を再訪問したさくら先生は、そのお茶屋さんを見つけ、店に入り自分の昔のサインを見つけます。
ちょっと感動で新幹線の中で半泣き。
僕はもうすぐ今の会社を辞め、2度目の起業に挑戦します。5歳になった息子がコマなし自転車に乗れる様になったら、また飛鳥に家族で行ってみたいなぁ。その時には起業が成功してお金が唸るほどあるはずだから、ゴージャスに電動レンタサイクルを借りてやるぜ!
そして、さくらももこ先生のデビュー前のサインを見に行きたい。
あ、この本、笑ったり泣いたり大変なんで、人目が多いとこで読むのはちと大変かも(笑)
- 作者: さくらももこ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/06/27
- メディア: 文庫
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