“東大生”、“エリート”このワードに対しどんなイメージを持つでしょうか?
本書の第三話のタイトルは「東大生の半分が失業する時代が来る」です。
各ワードから連想させるのは”情報処理能力だけが高い東大生はAIに代替される“ということだと思います。そして、どのような能力があれば生き残っていけるのか?そういう視点になると思いますが、本書は生き残りのための指南書ではありません。
そもそも、社会に出て活躍する人間に「学歴」は必須ではありませんでした。AIはその社会的なメッキを剥がし、学歴による特権を崩壊させ誰もが活躍できるフラットな世界を作ります。
AIは実社会に本当に必要な能力をあぶりださせるフィルターとなり、実は人間の根源的な能力がクローズアップされるきっかけとなります。
本書には「若いころの苦労は、買ってでも、せよ」とあります。「ブラックだ!」と感情的になる前に、この言葉の本質を分かろうとしてください。学歴で隠されていた実社会で必要だった能力を本書で再考してください。
- 作者: 田坂広志
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2018/04/17
- メディア: 新書
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