HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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刑務所あるある満載『東大から刑務所へ』

本書は『東大から刑務所へ』という似た?経歴を持った実業家の堀江貴文氏および大王製紙前会長の井川意高氏の対談を書籍化したものである。

東大出身も刑務所経験者も珍しいと思うかもしれない。しかし、センター試験受験者が40万人に対して東大の枠は4000人、つまり1%が東大であるし、犯罪者率もGoogleで検索したところでは2%とでてきた。共にそれほど遠い世界の話ではではなさそうだ。

さてその両方の経験を持つ2人の対談であるが、2人の刑務所あるあるトークが実に面白い。刑務所グルメあるある。刑務官あるある。刑務所でどんな仕事した?。拘置所派?刑務所派?。刑務所での性事情。差し入れで嬉しいものは?。どんな時に涙した?。お菓子、麦茶は最高。刑務所の長い夜。

当たり前のように話すあるあるネタがいちいち想像を超えてきて、まさか本書でこれほど知的好奇心を刺激されるとは思わなかった。

そして、最高なのが堀江氏による「おわりに」である。おそらく7月30日のロケットの打ち上げ後、その気持ちが収まらぬままの熱い思い、収監前からの変わらぬ熱い思いが書き綴られている。「おわりに」は何度も何度も読み返してしまった。

堀江氏はこのような熱い思いを持っているからこそ一時は犯罪者と日本中で騒がれていたとしても、多くの人を惹きつけ多くの事業を起こすことができているのだろう。

 

東大から刑務所へ (幻冬舎新書)

東大から刑務所へ (幻冬舎新書)