本書は『世界で一番やさしい会議の教科書』、『世界で一番やさしい資料作りの教科書』に続く第三弾だ。ラノベでものすごく大事なことを学べるシリーズ。今回は考え方だ。
「もっとよく考えて」、「明日までに考えておいて」。言われたことがある人は多いだろう。そんな時どう考えれば良いかが、主人公を通して学ぶことができる。
例えば、なぜなぜ分析は有名だろう。なぜを繰り返して深掘りしている。他にも本書では「具体的には?」を繰り返すことも紹介している。深掘りとともに、具体的にするだけでも考えが深まるだろう。
また、特に本書で納得したことは、考えが遅い人は考えてない時間が多いということだ。例えばパワーポイントで資料を作っているが、位置を動かすことを繰り返した時は考えておらず進んでいない。足踏み時間を少なくすることが考える時間を増やすことになる。
さて、本書は主人公とともに、学んでこそ価値がある。考えるのが苦手な人は読んでみよう。また、これまでの2作もかなり良い。ぜひ読もう。