本書は身近にいるバカについて言及している。ここでいう“バカ”とは、私たちの行動や思考を妨げる存在だ。バカとつき合うということは、それだけあなたの行動や思考が制限され、時間を奪われることを意味する。
他責も過ぎるといただけないが、今の生き方に不自由を感じているとしたら、案外周りのバカのせいではないかと思う。一方でそのバカを遠ざけることができていないやはり自分自身のせいでもある。一括りにバカといってもその実態は様々だ。色も名前を知ることで認識ができる種類が増えると聞いたことがある。同様にバカも種類を知ることで認識し、対処できると思っている。
本書は悪い意味のバカについて、24のパターンに分類し触れている。それぞれ切り口は異なるものの、共通することは生産性の観点不足だ。バカは自分の時間を積極的に浪費してしまう。決して失敗した結果、時間を無駄にしてしまったということではない。単に悩むだけで終わらせてしまうのだ。価値を生まないことに時間やパワーを使うことが、きっとバカの本質であり、それを根っこに持ったバカは世の中に溢れている。
本書はバカを認識し祓う、魔除けの役割を果たしてくれる。本書を読みあなたの考えをアップグレードすることで、周りのバカを遠ざけることができる。また、あなたの中の悪いバカを吐き出すこともできるのだ。最近上手くいかないなと落ち込んでいる人がいれば、ぜひ本書を手に取ってほしい。案外バカに絡まれているだけかもしれない、祓おう。