HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】仕事ができるようになるために「やるべきこと」は「自己啓発書」を読み漁ることではない。それでも本は読むべき『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』

 

著者は、東大大学院医学博士取得。フランス原子力省庁にポスドク勤務。MENSA会員の中野 信子氏である。本書は、このような経歴を持つ彼女が出会った「世界レベルの頭のいい人」の習慣を31にまとめたものである。

その中から、比較的簡単に取り組みやすそうなテクニックを2つ紹介する。
1)「やらないことリストを作る」
「やるべきことリスト」ではない。「やらないことリスト」である。「TOEIC800点以上取る」ために「やるべきこと」は必要な教材を集めて勉強することである。新しい参考書を買い続けたり、勉強仲間を増やし続けることではない。

事業においても、その事業をしたいのか?仲間を増やしたいのか?よく分からなくなり、放り出すケースが見受けられる。それは決して怠惰だから挫折する訳ではない。ちょっとしたコツを知っているかどうかなのである。

2)「適度なストレスを与える」
極端にストレスがない場合や、逆に過度にプレッシャーがかかる場合に人間のパフォーマンスは低下する。一方で「適度なストレス」は能力を最高レベルに高めてくれる。〆切前日に集中力が高まるアレだ。

かく言う評者も、このブログに月に最低1本書評を書くことを課している。「適度なストレス」の効果は絶大で、毎月月末ギリギリに書評を提出している。月初は極端にストレスがない!

 

 

【書評】仕事ができるようになるために「やるべきこと」は「自己啓発書」を読み漁ることではない。それでも本は読むべき『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』

 

著者は、東大大学院医学博士取得。フランス原子力省庁にポスドク勤務。MENSA会員の中野 信子氏である。本書は、このような経歴を持つ彼女が出会った「世界レベルの頭のいい人」の習慣を31にまとめたものである。

その中から、比較的簡単に取り組みやすそうなテクニックを2つ紹介する。
1)「やらないことリストを作る」
「やるべきことリスト」ではない。「やらないことリスト」である。「TOEIC800点以上取る」ために「やるべきこと」は必要な教材を集めて勉強することである。新しい参考書を買い続けたり、勉強仲間を増やし続けることではない。

事業においても、その事業をしたいのか?仲間を増やしたいのか?よく分からなくなり、放り出すケースが見受けられる。それは決して怠惰だから挫折する訳ではない。ちょっとしたコツを知っているかどうかなのである。

2)「適度なストレスを与える」
極端にストレスがない場合や、逆に過度にプレッシャーがかかる場合に人間のパフォーマンスは低下する。一方で「適度なストレス」は能力を最高レベルに高めてくれる。〆切前日に集中力が高まるアレだ。

かく言う評者も、このブログに月に最低1本書評を書くことを課している。「適度なストレス」の効果は絶大で、毎月月末ギリギリに書評を提出している。月初は極端にストレスがない!

 

 

【書評】HIUの歴史 2019前半『SALON DESIGN No.06』

 

SALON DESIGNの10号発売を記念して、過去の雑誌を読んでいる。今回は2019年5月に発売した第6号だ。

全体の感想として「著名人が多くて豪華!」表紙は今をときめくオリエンタルラジオ中田敦彦、新R25編集長の渡邊将基、カカクコム創業者の槙野光昭。ホリエモン万博2019の対談とインタビュー記事が載っていて、盛り沢山の内容だ。比べてしまって恐縮だが、第5号よりも真剣に読まされた感がある。

そして個人的に面白かったのが、万博委員へのインタビュー記事だ。おかあさんはこの間の新歓でお会いしたし、委員長の庄野さんは実は大学の同期だったこともあり、より親近感をもって拝読した。記事からは彼らが裏方として地道な努力と苦労を重ねてきたことが伺えた。考えてみれば、260人のボランティアを統率する機会なんて会社ではなかなか得られない。私がマッチングアプリで遊び呆けていた頃、裏では同期がどんどん成長していたのだと思い知らされた。

読んでほしいのは、まず中田敦彦さんのファン。当時は「カフェがやりたい」とか「寿司ミュージカルをしよう」とか、今とは全く違うことを考えていらっしゃるのが面白い。あとは、ホリエモン万博に興味がある人も良いだろう。万博の楽しそうな様子がすごく伝わってくる。

中田さんと堀江さんのファンはぜひ。 

horiemon.thebase.in

 

【書評】日立製作所10年分のノウハウ『実践 データ分析の教科書 現場で即戦力になるデータサイエンスの勘所』

 

流行であるデータサイエンス。「AIでなんかできへんのか?」と上司に言われ、色々と勉強してもどれも専門的で現場でどう活かせば良いか分からない。いろんなサービスでpythonなどを勉強したが「で、これってどうやって仕事につかうんやろ?」そんなあなたにオススメなのが本書。現場での使い方がまとまっている。

本書は日立製作所の10年間のノウハウがまとまった本だ。データサイエンスの現場での使い方がまとまっている。
例えば予測、予兆検知、要因解析、画像認識、テキスト解析、数理最適化それぞれの現場への応用が書かれている。

例えば、製品にエラーがでる。その原因を探るならば要因解析で、原因を突き止められる。あるいは、パーツ一つ一つの画像を解析することでなんのパーツがどんな製品のエラーに関わっているのかがわかる。すぐに応用できそうな例が多い。

また、データサイエンティストを10に分類して議論をしているのも初めてみたが面白かった。とにかく分析に強い人もいるだろうし、分析は苦手だが、ある業界の知識が豊富な人もいるだろう。あるいは作ったモデルを実装するのが得意な人もいるだろう。

本書ではデータサイエンティストを分類し、1日の仕事の仕方、チームの組み方、また、これからのデータサイエンティストはどう変わっていくかまでがまとめられている。

本書の内容を全て理解するのは初学者には難しいだろう。入門をクリアした後に読むのが適切だ。一方で細かいことはわからないが、データサイエンスを現場でどう使えばいいかを悩んでいる人にもオススメだ。読む人によって色々得ることがある本だと思う。

 

 

【書評】HIUの"BEST"が知れる!『SALON DESIGN vol.10』

 

本誌はHIUメンバーだけで構成されたHIU公式ガイドである。新企画「Our BEST」に始まり、『SALON DESIGN』編集長の吉田陸仁さんに直撃インタビューや食のスペシャリスト達による特集など、盛り沢山だ!

今回、『SALON DESIGN』第10号の特別企画として「Our BEST」編集部のメンバーが日頃から"BEST"だと思うイチオシが紹介されている。ハードダーツやテキーラの魅力、Nizi projectから誕生した「NiziU」や「モーニング娘。」などがあげられた。

ふと、私の"BEST"を考えてみた。辛い時にきまって観るアニメがある、さくらももこ作者の『コジコジ』だ。コジコジの台詞に「飛べない時はゆっくり休めばいいじゃん。仕方ないよ、飛べないんだからさ」という言葉がある。この言葉に私は度々、励まされる。コジコジは私の"BEST"だ。

今回は「Our BEST」に着目したが、『SALON DESIGN vol.10』の表紙を飾った、そそう丸の特集も素敵だ。そんな本誌はワンコインで買えてしまう!少しでも興味を持ったら手に取って欲しい一冊である。

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【書評】HIUの歴史 2018後編『SALON DESIGN No.05』

 

最近SALON DESGNの10号が発売した。編集に関わり始めたので、過去の号を読んでみることにした。No.05は2019年1月発行、およそ2年半前の雑誌である。

まず表紙で飛び込んでくるのは「カメラを止めるな」の上田慎一郎監督だ。ヒットしたのが2018年だから、取材したのはまさに人気絶頂の頃であろう。そんな方に素人が取材に行けるのもHIUならではの特典だ。ちなみに私は知らなかったが、「カメ止め」はENBUゼミナールという監督俳優養成スクールのワークショップで生まれた作品で、当初は6日間のお披露目上映で終わる予定だったらしい。まさしくシンデレラストーリーだ。

この号では2018年10月のゼロ校開校の記事も出ている。生徒のインタビューが掲載されているのだが、やはり0期生だけあって面白い生徒ばかりだ。月並みな感想だが、自分が高校生だった頃の社会経験と比べると雲泥の差で驚くほど成長している。この間もイベントで高校生の子と会ったが、彼らの成長が楽しみでしかない。自分もおっさんだなぁと思う。

読んでほしいのは、まずHIUに入ったばかりの人。HIUがどんなところなのか、これまでどんなことが行われてきたのか知るには良いだろう。また、ゼロ高生が読んでみても面白いかもしれない。自分達の先輩がどんな人なのか、なかなか知る機会もないと思う。ゼロ高に入りたい子は、保護者に読ませて入校の説得材料に使うのもアリだ。

というわけで、HIUの歴史を知りたい人は是非。

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【書評】既得権益にしがみつく輩は誰だ!『日本を亡ぼす岩盤規制』

 

“「岩盤規制」とは、言ってみれば「おバカな校則」みたいなものだ”と筆者である経済評論家の上念 司氏は言う。
確かに世の中には校則だけでなく規制やルール、はたまた常識までも理不尽で非合理な規制ものがなんと多いことか。
これは日本だけに限った話ではなく、北朝鮮ベラルーシなどの独裁国家に、ファクトに基づかないステレオタイプの韓国、民族や性別だけで人権を弾圧する中共タリバンをはじめ、世界中に理不尽なルールや規制がある。
世界には数えきれない規制があるが、日本にも数多くの岩盤規制と既得権益にしがみつく輩はたくさんいる。

日本の国力を削ぐような岩盤規制を思考停止で忠実に守るだけの輩、既得権者の正体を暴かない世間一般ではマスゴミと呼ばれている輩など、しがみついている既得権者の正体を暴く本書。

それらの岩盤規制に立ち向かっているのは、野党でも官僚でも与党でもなく、政府と一部の野党だけかもしれない。

本書で切り込む岩盤規制は、日本を衰退に追い込む省庁や某公共放送、遅れたビジネスモデルを突き進む業界、費用激増と補助金の謎、印象操作を続ける大新聞社など8つ。

全て肯定、一部肯定、全否定、色々な意見や印象を抱くかもしれないが、一度読んでみて、それぞれの岩盤規制について深掘りして考えていただきたい、いや考えたくなる一冊である。  

 

 

【書評】ショックなことがあったら、「だからよかった」と口にしてみよう。『心の知能指数を高める習慣』

 

この本で一貫して言っているのは、EQを高めることで良いことあるぜ。生き方すら楽になるぜ。だから、身に付けた方が良いぜ。
これだ。
ほいで? そのEQって何よ? そう。そう思うのが当然ですわね。
それは、心の知能指数と呼ばれるEmotional Intelligence Quotient なんだそうだ。
EQとは、自分自身と他者を理解しながら、自分の感情をコントロールすることで最適な行動を取ることができる力を指すのだ。
皆さん良くご存知の、頭の知能指数、Intelligence Quotient、略してIQよりも大きな影響力を有すると著者は言うのである。
でも、これだけ聞いただけでは、「それってなんだんねん」ってところだろう。却ってそうこなくっちゃ本書の存在意義も無いってこと。

知能(IQ)とは、明確な答えがある問いに対して、素早く適切な答えを導く能力。
一方で、知性とは、明確な答えがない問いに対して、その答えを探求する能力。
そう著者は定義し、その上で知性を発達させるにはどうするかを問う。
そして、その為に大切な要素こそがEQなのだと解を与える。EQがIQに加わることで、知識は知性へと昇華していくのだと。

で? とまた疑問に思う。知性を得たらどうなるの?
EQは、感情と思考を自己コントロールできる状態を生む。それはつまり、自己と他者との関係性を高めることへと繋がる力となる。
1990年にEQの概念と理論を発表したイエール大学のピーター・サロベイ博士とニューハンプシャー大学のジョン・メイヤー博士は、「ビジネスでの成功には、学歴などに起因する能力(IQ)は20%、80%は対人間関係能力(EQ)による」と明言している。
そして、そのEQは後天的に高めることができるのだから安心して、と著者は言を続ける。

と言う訳で、そのEQを我と我が身に宿す方法について、本書ではSTEP1からSTEP4までに分けて詳述する。
簡単に言えば、いかにしてまず己を知るか。
次には、感情というじゃじゃ馬の様なパワーソースを乗りこなすにはどうすりゃ良いの? だ。
そのまた次には、どうやって相手をおもんぱかってやれる様になるか。
簡単に言えばとか言っても、全然簡単ではない。

まず、自分自身がどういう感情に基づいて、どんな価値判断基準で生きているのか、それを知ることだ。そして、それは生半可なことではない。
私自身、或る特別な環境に身を置いた為に、一種のスクリーニング効果を得て、自分が何を求め、どう生きたいのかを明確に知ることが出来たが、それだって四十歳を超えてからのことだった。
この本の中では、私の様な特別な環境に依らずとも、自分自身に向き合うことについて有用と思われる方途が記述されている。
それを知るだけでも、本書を読む価値は有るのではなかろうか。
いや、マジで。

何故ならば、あなたの感情は、あなたの価値観から生み出されているのだから。


心の知能指数を高める習慣
作者:三浦 将
発売日:2021年8月21日
メディア:単行本

 

 

好奇心は生まれつきなのか?『子どもは40000回質問する』

 

今年読んだ本のなかでフロー体験入門と本書は今のところベストセラーといえる。
上記に加えて『RANGE』という本も紹介したいが、それは次回にする。

世の中には面白いことが沢山ある“らしい”。
あなたは星座、宇宙、昆虫、植物、海洋、恐竜に興味はあるだろうか。
これらは学問として今日も日進月歩で探求されている分野である。
私の個人談になるが、桜見て綺麗だなと思う心も、道端のタンポポを見て優しくなることも今まで無かった。

しかし、セミの命ってどれくらいなんだろう?あの植物はなんていうんだろう?宇宙ってどうなっているんだろう?と真剣に研究した人たちがいるから学問に成っている。
疑問を持つ人がいなかったらセミは未確認生命体だったのだ。

この疑問を持てた人は“生まれつき”好奇心が強い人なのだろうか。
本書のテーマはそんな“好奇心”について十二分に書かれた良書である。

ホモサピエンスは命の危険があったとしても好奇心を頼りにアフリカ大陸を出発した。
アメトークでは「電化製品芸人」、「昭和プロレス芸人」、「大谷翔平芸人」など多くの企画にマニアがいる。私たちは理解できないが、芸人さんたちの異常なまでに熱く語っているところを見ると何だか楽しそうで羨ましくなる。

人生や生活は興味を持つことで、とてつもなく面白くなっていくのかもしれない。
無趣味で悩んでいる人がいればオススメする。
本書は人生を楽しくマニアックにする方法が科学的に書かれている。

 

 

【書評】あなたは映画をどうやって見てる?『物語の法則』

 

人流抑制の一助のために自宅で映画を見ることが増えたが全然集中できない。
興味があるジャンルでも途中で集中力が切れてスマホYouTubeを見てしまう。
文明の利器は映画を見ることを難しくしてしまったのかもしれない。

本書は人を惹きつける「強い物語」と「魅力的なキャラクター」を創るためのハリウッド式の創作術の本である。映画「美女と野獣」、「ライオン・キング」、「アイアンマン」、「8マイル」のクリエイターが関与して作られた理論書かつ技術書である。

1時間から2時間もの間、観客の五感を離さずに夢中にさせる映画にはどんな仕組みがあるのだろうか。一つ一つのシーンには一体どんな意味や役割があるのだろうか。

本書の51pは「顧客との契約」というテーマである。そこには「ストーリーとは物語の作者と顧客との契約である。顧客は物語の作者に対し、金銭やそれ以上に価値のある時間を与えることに同意する、つまり顧客は時間を与えることを意味する。」とある。脚本家は顧客に対して、何があっても90分集中して作品に注目してほしいと頼みこんでいるのだ。

そうすると私たちがすることはスマホの電源を切り映画を見ること以外は一切何もしないことを差し出すことで、初めて映画からメッセージを受け取る準備ができる。映画はあなたを楽しませるための秘策を多く取り入れている。良い映画とは、受け取るための準備が整っているときにやってくるのかもしれない。

制作者目線を理解することは映画鑑賞の幅を増やしていくだろう。