コンテンツビジネスが最近のトレンドである。特に、YouTuberの誕生からそれは顕著になった。YouTuberの所属事務所であったり、YouTubeの動画制作会社なども誕生している。
コンテンツは昔から存在していたが、コンテンツとビジネスは相反していると思われてきた。コンテンツとは、アートの一種であり、アートとビジネスに同じにするのは悪とされてきた。
アートとはそれ自体に価値があり、お金を貰ってやるものではないという考えが昔からあった。特に、宗教絵画の時代では、キリストを描くことがアートであり、売ってお金を儲けることはキリストに反すると考えられてきた。
今でも、アートをお金にするなという批判はある。だが、著者はアートやコンテンツに100%重きを置いてはいけないと言う。
コンテンツとは常に、アート50、ビジネス50で考えなければいけないと、彼の経験談から話している。確かに、私たちがモダンアートをみてもよく分からないし、お金を払おうとまでは思わなかったりする。
だが、アートの要素を取り入れただけでなく、ビジネスとして、日常生活に落とし込んだり、消費者が買いたくなったり、体験したくなる要素を取り入れることで、コンテンツビジネスは成立していくと述べている。
コンテンツビジネスはこれからも主流になっていくだろうが、作りたいというだけでは食っていけない。何が売れるだろうかということも考えつつ、どうすれば顧客はお金を出してくれるだろうか?というのを、考えていく必要がある。
漫画のキャラが絆創膏になったり、マスクに描かれたりするのは立派なコンテンツビジネスだと私は考える。ただ、映像コンテンツや書物コンテンツを作るのではなく、見る側使う側の立場になって、どうすれば消費者の為になるかなどを考えていけば、きっとお金にも困らないコンテンツビジネスが出来るはずである。
少子高齢化で、経済が衰弱している日本にとって、一人一人のコンテンツビジネスが、これからの日本を支える時代になっていくだろう。
コンテンツビジネスを様々な所で、活用して、日本の経済を支え、自分の人生をよくしていって欲しい。
- 作者:津谷 祐司
- 発売日: 2014/01/31
- メディア: 単行本