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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】アートってすごく大事なんだって話『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』

美術館に行ったのに何も面白さが分からなかった。帰り道、僕はアートを勉強したいと思ってこの本を手にした。そしたら、アートは勉強するものじゃないことが分かった。

モネの「睡蓮」という有名な絵画がある。池の水面に浮かぶ睡蓮を描いた作品だ。これを見た子どもが、カエルがいる、と言ったそう。だが絵にカエルは描かれていない。すると、男の子は続けてこう言った。いま水に潜っている。

アートとはまさにこういうことらしい。絵についての説明を読んで分かった気になるものではなく、作品を見て想像を膨らませ、自分は作品からなにを感じるのか、なぜそう思うのか、と考えを重ねることこそがアートなのだ。

これは現代のビジネスにおいても当てはまるだろう。あらゆる情報が溢れて正解の無い時代。有名な人の意見をあたかも自分が考えたことのように話していないだろうか。自分自身の考えを持ててるだろうか。たんぽぽで例えるなら、表に出てくる花の部分ではなく、興味、探究心に従い、自分なりの根を深く深く張り巡らせていく。それが最も重要なことで、それをできる人がアーティストなのだ。

ということが最後の方に書かれていて、それを分かったふうに語っている僕は、まだアーティストにはなれていないのかもしれない。