HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】ゼロからハンター『法改正に完全対応!クレー射撃、狩猟へのファーストステップ!猟銃等講習会(初心者講習)考査絶対合格テキスト&予想模擬試験5回分[第5版]』

クレー射撃や銃猟をはじめようと思ったとき、最難関が一番最初にやってくる。猟銃等講習会初心者講習の考査試験である。合格率は20%と正誤問題にしては厳しく、難化傾向にある。銃に興味を持っているはずなので、みっちりと対策すれば良いのだが、要点のみを抑えて練習問題を解きたいという方に本書はおすすめである。

申込時に警察署から渡される『猟銃等取扱いの知識と実際』から出題されるため、これさえ抑えれば良いのだが、やや難解である。本書のみで予習するとなると巻末の銃刀法条文抜粋も要チェックなほど、平易に要点が抑えられている。特に所持許可申請の手続きの流れに一章あてているので、管轄の警察署への確認と合わせて参照するのにも便利である。

特に「特集ラクして点取る解放テクニック!」の章は、「数字を記憶する」「用語の意味を記憶する」「常識を働かす」の3つが数ページでまとめられている。暗記系やうっかりミス対策に役立つし、予習中や許可が出たあとも何かと確認するのに便利である。

私自身、サバゲーFPSなどもやったことがなく、銃の種類や仕組みなどに馴染みがなさすぎて全く知らなかったのだが、この点、本書はさっくりとしか扱われていない。その代わりに実際の試験と同じ形式の5回分の練習問題があるので、出題パターンを読み取ることができる。

猟銃等講習会直前にゼロから挑むあなたに。

『法改正に完全対応!クレー射撃、狩猟へのファーストステップ!猟銃等講習会(初心者講習)考査絶対合格テキスト&予想模擬試験5回分[第5版]』
作者:猟銃等講習会(初心者講習)考査研究会
発売日:2021年7月1日
メディア:秀和システム

 

 

【書評】北陸特化型お取り寄せマンガ『おとりよせしまっし!』

 

「〜しまっし」とは金沢の方言で「〜してください」「〜しなさい」という意味である。主人公は石川県出身で東京在住のアパレルデザイナー。在宅勤務が増えた影響から、自宅で地元のお取り寄せグルメを楽しむ物語である。

金沢を中心に北陸グルメが毎話登場する。「赤玉本店」の金沢おでんや「8番ラーメン」といった有名店から烏骨鶏カステイラといったスイーツまで。恍惚な表情を浮かべて、それらを堪能する主人公に食欲がそそられる。

また、毎回のようにお酒のシーンがあるのもいい。地酒はもちろん、クラフトビールやクラフトハイボールを食事に合わせて紹介する。

ところどころに「百合」要素も見られる。「グルメ × 同性愛」で言うと、『きのう何食べた?』と近しいジャンルかもしれない。

孤独のグルメ』『ラーメン大好き小泉さん』などと同様、実在するものが紹介されると実際に食べてみたくなる。

 

 

【書評】将棋の魅力をサバンナ高橋さんが語ります。『すごすぎる将棋の世界』

 

自分自身『観る将』と話すお笑い芸人のサバンナの高橋さんが将棋の魅力を語る1冊。将棋の知識が全くなくても読むことができます。将棋の世界というのは非常に門が狭く、1年間でプロになれるのはたった4人という狭い世界です。

そんな狭き門を通過した超人棋士達の様々なエピソードや人柄、タイトル戦の説明や対局地めぐり、グルメの楽しみ方、過去の名勝負やAIと棋士の対戦である電王戦の様子など解説されています。羽生善治さんの永世7冠、中学生プロ棋士5人の伝説、藤井聡太氏の記録をはじめ、棋士のレジェンド話には驚くばかりでした。

また現在ではAIによって対極中の優勢度がわかったり、棋士自身もAIで勉強しないとついていけない時代になったという。AIで便利な時代になるはずなのに、AI登場によって自由な時間がなくなったという珍しい職業という部分は面白かったです。

将棋が分からなくても、将棋の世界が分かる読みやすい本になってますので、少しでも興味があれば読んでみてください。

作者: 高橋茂雄
発売日:2022年3月23日
出版社:マイナビ出版

 

 

【書評】本当の家族でない、本当の家族のような物語『博士の愛した数式』

 

家政婦をしているシングルマザーの主人公は新しい仕事先へ向かう。そこで出会ったのは80分しか記憶の持たない数学博士。主人公の誕生日を聞いて「友愛数だ!」というように何事も数学で頭が満たされている。数学以外はあまり興味のない博士だが、ある日主人公に10歳の息子がいる事を知り、ぜひ連れてくるようにと指示をする。その息子の髪型を見て√君という名前をつける。

その後、博士の家に通いながら√君との心温まるストーリーが展開される。一緒に野球を見に行ったり博士の誕生日を祝ったり、博士の誕生日にトラブルが起きたり・・・そうした中80分しか持たない記憶も次第に短くなっていきます。そして最後には博士が愛した数式オイラーの公式が公表されます。オイラーの公式と登場人物が一致した心温まる小説です。

作者: 小川洋子
発売日:2005年11月26日
出版社:新潮社 

 

 

【書評】なんとなく眠るのはもう終わり。『ぐっすり眠る習慣』

 

著者は、睡眠専門医だそうで、これまでに睡眠に悩む人々を2万人も治療してきたのだと言う。
その著者の言うには、なかなか眠れない人の9割は日中の行動を間違えているとのことで、本書では、そんな人達にぐっすり眠る為の習慣術を伝えようというのが趣旨なのだ。
意外と知られていない、そして、今すぐ出来て一生眠りに困らなくなる睡眠に良い習慣。
これは気になっちゃうでしょう。

睡眠で大切なのは、量より質。単に長く眠ることが良い睡眠ではない。
深睡眠にまで到達出来て、且つ、レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが良い状態こそ、脳や心、身体全体の疲れをしっかり取り除くことが出来る。
本書では、睡眠のメカニズムの解説に始まり、睡眠に良いちょっとした動作や、食事、メンタルなどの医学的知見に基づいた情報が詰まっているので、活用したい。
大事なのは入眠4時間後にしっかりレム睡眠に入ること。さらには深睡眠に至ることだ。但し、ストレス解消の為にはノンレム睡眠が役に立つというのだから人間は面白い。
睡眠時間の不足は、がんなどの疾病リスクも上がるとの統計もハッキリと出ているのだと言う。そして眠り過ぎも却って健康には良くないらしい。最良なのは7時間前後だそうだ。
これは良いこと知った。

私は、十余年前はショートスリーパーであった。一日4時間ほどの睡眠で全く平気だった。
しかし、或る時期から考えを改めた。やはり人間はそれなりの時間を睡眠に充てなければならないものなのだと気付いたからだ。
どうせなら、それは質の高い睡眠にしたいし、そうすべきだろう。

眠っている時間は、空白の時間ではなく、日中のパフォーマンスを高める為のメンテナンス時間である。しっかり休める習慣を身につけて、明日をもっと良い日にしよう。その積み重ねで人生さえ変えてしまおう。
著者も、そう言っている。

ぐっすり眠る習慣
作者: 白濱龍太郎
発売日:2023年2月14日
メディア:新書

 

 

【書評】変わらぬ人間の本質『超訳 ニーチェの言葉』

"自分の力の4分の3位程の力で、作品なり仕事なりを完成させる位が、丁度良いものが出来上がる。全力量を持ち、精魂を傾けて仕上げたものは、なんとも重苦しい印象があり、緊張を強いるものだからだ。(中略)しかし、4分の3程度の力で仕上げたものは、どこかおおらかな余裕といったものを感じさせる。ゆったりとした作品になる。"

 この文章に成る程と感じた方は多いのではないか。ニーチェの『人間的な、あまりに人間的な』から引用した超訳である。

 ニーチェ、ドイツの19世紀の哲学者である。名前だけは知っているといったニーチェ初心者にもおすすめのこの本。当時のキリスト教を始めとする権威に背を向けた思想史上の位置に思いを馳せるのも、古今東西老若男女に通じる人の真理の普遍性に唸るのも、はたまた哲学そのものの恰好な入門編として楽しむのもよいだろう。
評者もニーチェ入門編として味わったが、どこを切り取ってもはっとする発見に満ちていて、かつ奥深い。
 
 超訳と編集の分かりやすさも初心者はかなりの恩恵を受ける。本書ではニーチェの各著書から「生について」「愛について」「友について」など、テーマごとに抜粋・抽出した格言集となっている。そしてニーチェの紹介のあとに必ず元の出典も記載されている。このため当然時代や対象・テーマの違う著書の数々を読み比べるインデックスとなっているのも面白い。
例えば著書『人間的な、あまりに人間的な』を出典とする格言を、冒頭の言葉の他少し引用する。

"共に苦しむのではない、共に喜ぶのだ。そうすれば友人が作れる。しかし、嫉妬と自惚れは友人を無くしてしまうからご注意を"

"女が男たちからモテたいなら、姿がうっすらとしか見えない幽霊のような神秘的な存在でいればいい。(中略)この方法は多くの人を魅了するのにもにも使える。勿論俳優は、商売柄、幽霊のような存在だから魅力的に映っているのだし、独裁者やエセ宗教の教祖は、この方法を最も悪どく、しかし効果的に使っている。"

『人間的な〜』は、既成の宗教や芸術などの権威への批判として名高いが、現在にも通じる痛烈な人間の弱さを浮き彫りにしているように感じられる。
 数々のオンライン書店でも読み放題・聴き放題プログラムに組み込まれている本書。たまには哲学に目を向けてみてはいかがだろうか。

著者 フリードリヒ・ニーチェ
編訳 白取春彦
発行所 ディスカバー・トゥエンティワン
発行日 2010年1月12日

 

 

【書評】あなたは宗教を目撃する!『ビジュアルではじめてわかる宗教』

 

400以上のビジュアル資料から世界の宗教を解説する入門書。日本にある主要でない宗教は途端にイメージできなくなるが、世界の宗教となるとなおのこと、言葉による説明では理解が追いつかなくなる。本書は宗教一般の章が一つと索引を備え、諸宗派の紹介や局所的に残されている伝統的信仰まで幅広く紹介されている。

宗教は視覚に訴えかける要素が多い。世界中にある世界遺産などの建築物、美術画、街中のデザインなどには宗教に関わるものが多い。観光地として宗教施設を訪れることもあると思うが、神話などの世界観、現実とは異なる空間を表現しているからである。外観がビルや無機質な建物でもその中身は違うのだ。

例えばゾロアスター教は世界史にも登場するが、知っていても単語としてだけかもしれない。しかし現実はイランだけで6万人、その他に数千人の信者が世界にいて増加傾向だという。ユダヤ教からキリスト教、そしてイスラム教へなどの単純な発達史観に基づくと、今を生き、その宗教を信仰する人々の理解を誤り、時としてトラブルにまで発展するかもしれない。ビジュアル資料はその助けにもなりそうだ。

宗教コミュニティの内と外では、その宗教に対する認識のギャップがありそうだ。ビジュアルとして宗教儀式の様相、神聖なものそれ自体やその表現など、イラストではなく写真を用いて生の宗教に触れられる本書は意義のあるものだと思う。ビジュアル重視で評してきたが、テキストも十分に読みごたえあるものとなっている。

ハンドブックサイズにおさまり、手に取りやすいだろう。

『ビジュアルではじめてわかる宗教』
作者:フィリップ・ウィルキンソン
発売日:2015年8月18日
メディア:東京書籍

 

 

【書評】守れる命を守りたい『いじめの聖域 キリスト教学校の闇に挑んだ両親の全記録』


甲子園の常連としても有名な名門高校。そこの2年生だった男子生徒が自殺した。遺族がただ再発防止策を求めるだけなのに対して、すったもんだする学校と県担当課を記録したノンフィクション。偽装提案にはじまり、第三者委の報告書受け取り拒否、さらには2017年の本件から2020年にかけて続く生徒の死の疑惑。いじめを認めない学校はどこに向かうのか。本書は解像度高く事の顛末をうかがい知ることができる。

まず緊急的な課題は、遺族が望むように再発防止策である。学校は遺族や生徒の家庭環境、メディアに焦点を向ける以前に、成果が求められるレベルで再発防止策を講じなければならないだろう。学校としていじめを認められないことと、いじめや自殺についてより強い対策をすること、さらに再発防止に本書の勇斗くんの事例を活かすことなどは矛盾しないのではないか。情操教育の実践が豊かな宗教系の学校であるならなおのこと、この点の可能性を模索すべきであろう。

一方で学校がさらされているジレンマがありそうに思えた。現行のいじめ防止対策推進法によると、被害者がいじめられたと感じればいじめとなるという。まずはいじめを広く認定するという方針なのであろう。これによって学校は、メディアからの子どもの権利防衛や、いじめ認定による損害賠償請求の可能性などへの対策など、増加する問題もありそうだ。しかし当然忘れてはならないことは、生徒の命や安全な学校生活が第一だということである。

ただ再発防止を求めた結果、幸か不幸か法制度の穴を見つけることとなってしまったのだが、提訴に踏みきった遺族の優しさと強さを称賛したい。これは日本の学校に通う全ての子どもたちが脅かされる問題なのだから。また本書を発刊し世間に訴えかけるジャーナリズムにも敬服する。

日本社会の問題として、多くの人の手に取って頂きたい本である。

『いじめの聖域 キリスト教学校の闇に挑んだ両親の全記録』
作者:石川陽一
発売日:2022年11月10日
メディア:文藝春秋

 

 

【書評】こうして僕はニュースを卒業!本の虫になりました。『News Diet』

一言で言う。この本は、「読書への誘い」の本である。多くの人は、「ニュース=情報収集」だと思っている。筆者ロルフ・ドベリは、このイコール関係を断ち切るために、この本を執筆した。自身の経験、学者による調査結果をもとに、いかにニュースが不要か、を展開している。しかしこの本、ドベリさんはニュース不要だと言っているが、彼自身がニュース中毒者だった、という話から始まるから面白い。「ニュースを見たことがあるよ」という人は、ぜひご一読頂きたい。

まず、この本で注目すべきは、ニュースのデメリットを、人間の心理と結びつけて解説している点にある。その心理とは、「思い込み」である。人間は、実に多種多様な思い込みを持つ。結果が起きてから、「その事って予測できたよね?」と思う。例えば、電車の遅延がそうだ。人身事故が起きて大幅に遅れた時、「こんなことならほかの路線で行けばよかった」となる。冷静に考えると、人身事故が起こるなど、ほとんど予測しようがない。だが、人間はこのような思い込みを持つことに気づかないのだ。筆者は、「ニュースがこのような思い込みを増やす」とし、この思い込みから抜け出す方法を解説している。実に、勉強になる。

とは言うものの、ここが真骨頂なのだが、この筆者は記事自体を完全否定している訳では無い。確かに筆者は「ニュースを絶とう」と言っている。しかし、それは、「ニュースがもたらす、集中力と思考力の低下」が問題であり、それを養う記事も存在している、と言うのだ。ニュースが思考力と集中力を低下させる理由は本文に譲るが、思考力と集中力を養う記事というのは、専門家が調査や研究を元にして執筆した科学誌である、というものだ。つまり、その長い記事を読み自分の考えをめぐらすことに、本当の価値がある、と筆者は指摘している。実に、本質的だろう。

さて、この筆者であるが、スイスに住んでいる、ライターである。ザンクト・ガレン大学を卒業後、スイス航空の子会社で最高財務責任者を務めた。本書によると、以前はかなりのニュース中毒者だったらしい。この本は、ビジネスマンや経営者、はたまた子供の親におすすめだ。特に子供について、最近は入試で時事問題が出る。ここでの懸念は、ニュースを見ることで色んなことを知っていると錯覚することだ。子供のうちにこれを身につけてしまうと、人生が台無しになりかねない。そのことを、本書を通じて、大人が教えて欲しいのだ。

「ニュースは僕にはいらん」というのが僕の感想だ。それより、読んでて面白いのは、本だ。本を読んで、自分で考えることが、読書の本当の価値。そのようなことを教えてくれる、1冊である。ぜひ手に取ってみては、いかがだろうか?

参考文献
ロルフ・ドベリ(2021)『News Diet』安原実津(訳) サンマーク出版

 

 

【書評】こうして僕はニュースを卒業!本の虫になりました。『News Diet』

一言で言う。この本は、「読書への誘い」の本である。多くの人は、「ニュース=情報収集」だと思っている。筆者ロルフ・ドベリは、このイコール関係を断ち切るために、この本を執筆した。自身の経験、学者による調査結果をもとに、いかにニュースが不要か、を展開している。しかしこの本、ドベリさんはニュース不要だと言っているが、彼自身がニュース中毒者だった、という話から始まるから面白い。「ニュースを見たことがあるよ」という人は、ぜひご一読頂きたい。

まず、この本で注目すべきは、ニュースのデメリットを、人間の心理と結びつけて解説している点にある。その心理とは、「思い込み」である。人間は、実に多種多様な思い込みを持つ。結果が起きてから、「その事って予測できたよね?」と思う。例えば、電車の遅延がそうだ。人身事故が起きて大幅に遅れた時、「こんなことならほかの路線で行けばよかった」となる。冷静に考えると、人身事故が起こるなど、ほとんど予測しようがない。だが、人間はこのような思い込みを持つことに気づかないのだ。筆者は、「ニュースがこのような思い込みを増やす」とし、この思い込みから抜け出す方法を解説している。実に、勉強になる。

とは言うものの、ここが真骨頂なのだが、この筆者は記事自体を完全否定している訳では無い。確かに筆者は「ニュースを絶とう」と言っている。しかし、それは、「ニュースがもたらす、集中力と思考力の低下」が問題であり、それを養う記事も存在している、と言うのだ。ニュースが思考力と集中力を低下させる理由は本文に譲るが、思考力と集中力を養う記事というのは、専門家が調査や研究を元にして執筆した科学誌である、というものだ。つまり、その長い記事を読み自分の考えをめぐらすことに、本当の価値がある、と筆者は指摘している。実に、本質的だろう。

さて、この筆者であるが、スイスに住んでいる、ライターである。ザンクト・ガレン大学を卒業後、スイス航空の子会社で最高財務責任者を務めた。本書によると、以前はかなりのニュース中毒者だったらしい。この本は、ビジネスマンや経営者、はたまた子供の親におすすめだ。特に子供について、最近は入試で時事問題が出る。ここでの懸念は、ニュースを見ることで色んなことを知っていると錯覚することだ。子供のうちにこれを身につけてしまうと、人生が台無しになりかねない。そのことを、本書を通じて、大人が教えて欲しいのだ。

「ニュースは僕にはいらん」というのが僕の感想だ。それより、読んでて面白いのは、本だ。本を読んで、自分で考えることが、読書の本当の価値。そのようなことを教えてくれる、1冊である。ぜひ手に取ってみては、いかがだろうか?

参考文献
ロルフ・ドベリ(2021)『News Diet』安原実津(訳) サンマーク出版