HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】成功のカギは継続と改善『元・手取り18万円の貧乏教員が起業1年で月商3.6億円を達成したSNSマーケティング術』

著者は、起業2年半で累計11億円を売り上げた英語オンラインスクールの経営者兼講師。ビジネスを始める前はバリバリのビジネスマンだったワケではなく月給18万円の教員だった。
そんな、著者がSNSを使い短期間でビジネスを成功させた方法を惜しげもなく公開している。

競争が激しい現代社会、消費者が商品を選ぶ基準は「機能より、信頼できる会社」であること。個人においても推しのインフルエンサーが勧めている商品を選ぶ消費行動である。
現代は影響力を持つ者が、消費者へ直接販売する時代へ移行しているのである。

マーケティングのために役立つ媒体はYouTube一択だと著者は言い切る。
提供するコンテンツは「テキスト」より「動画」の方が見る人に吸収されるからである。
人の集中力が続かないことを加味して短尺動画を複数作ることで、広告収入やフォロワー数を稼ぐことを勧める人も多いが、それは間違いと言う。視聴者にとって学ぶ価値がある内容なら映画のように1時間でも2時間でも集中して視聴されるからである。
つまり、大切なことは、毎日更新することより、視聴者に役立つ高いクオリティーのコンテンツを提供し続けることである。

動画を完成させアップしたら終わりではない。YouTubeにアップした動画を「ブログ」「Voicy」「Instagram」「Twitterの図解」等に横展開することでリーチする機会を増やすのである。
「Voicy」はYouTubeで使った原稿を元に収録。「Instagram」に動画を載せる場合は事前にコンバージョンを済ませてからアップ。動画で使った図は「Twitterの図解」としてリリース。
時間削減とクオリティーアップのために、これらの作業は外注して各プラットフォームにカスタマイズしてリーチする努力をしている。

この他にも「視聴されるYouTube動画の作り方」、「バズるためのTwitterテクニック」、「売り逃しを防ぐ販売戦略」など、直ぐに使えるノウハウが書かれていている。

著者が成功できた要因は、「特別な才能があったからではない」、「努力し続ける才能を持っていたから」だと言っている。世の中には「やりたい人が百万人、始める人が1万人、続ける人が百人、改善しながら続ける人が1人」と表現している。
著者は「改善しながら続けることを繰り返えせたからこそ大きな結果を納めることができた」のだと納得である。

『元・手取り18万円の貧乏教員が起業1年で月商3.6億円を達成したSNSマーケティング術』
作  者:イングリッシュおさる
発売日:2022年11月16日
メディア: 宝島社

 

 

【書評】CAN YOU SEE WHAT I SEE?『チャレンジミッケ!①ポケット版〜おもちゃばこ 〜』

 

『ミッケ』を知ったきっかけは、出先でたまたま目にして、無性に気になったミッケシリーズ刊行30周年記念イベント『ミッケに入ろう!』の会場に足を踏み入れたことに始まる。壁一面には、テーマごとに複数の巨大な『ミッケ』が貼り付けられ、それぞれの作品の前には、腕を組み、仁王立ちしている人々が。なんと意外にも、それは大人ばかり。 

そして、あちらこちらから「あった!」「そこそこ!」などの大きな声が響き渡り、驚きを隠しきれなかった。本書は、そんなにも人気で大人をも虜にさせる『ミッケ』の魅力がわかる第一弾。

元々著者は、長年カメラマンとして糸やボタン、ファスナー等の写真を撮る仕事をしていたという。一見、地味な仕事にも思えるが、様々な工夫により小さなものを、よりリアルに撮ることが楽しかったそうだ。そしてその後、子供の頃に遊んだゲームの写真を撮ることとなり、そういったことがきっかけで『ミッケ』は誕生した。

そもそも『ミッケ』とは、ただの絵本ではない。テーマごとに、たくさんのおもちゃや模型、アンティーク品が溢れる精巧なジオラマや背景を組み上げたセットを作り、その中に隠れている様々なものを探し出す写真絵本だ。本書は、子供向けの絵本ではあるが、挑戦してみてもなかなか時間がかかり見つからない。いや、ひょっとしたら、子供の方が得意なのかもしれない。

なぜなら、大人は、日常的に様々なことに追われフォーカスがあっちこっちに行きがちなため、本の中の探し物もなかなか見つからない。しかしそれは、人生も同じ。子供の時は、やりたいこと、好きなことに夢中になり、親に怒られてもいつまでもやめられない。そうすることで、自分にとって重要なことにフォーカスでき、最大限の力を生み出すことができる。

大人になったとはいえ、同じ人間。自分の好きなもの、望んでいることは、どんなものであっても、誰でも現実にすることができる。そんな能力を誰でも持ち合わせているものなのだ。

 

 

【書評】吉田松陰最期の書『留魂録』

松下村塾を主宰した吉田松陰は一日半でこのわずか五千数百字の文章を書いて翌日処刑されました。『留魂録』というタイトルではありますが、位置づけとしては本人の遺書であり、これを読んだ高杉晋作は倒幕を決意したというまさに歴史を変えた名著です。

倒幕を目的に活動してきたが、目的を達せず道半ばで散ることになる無念さも書かれてますが、それ以上に最期まで自分の考えを曲げず、師であり続けた姿勢や生徒を思う気持ちに溢れた文書で、人生を全うした潔さも感じる名著です。

その中に松下村塾の人をやる気にさせ教育術が書かれており、
①隠れた才能を発掘し、長所を伸ばすようにする
②頑張ったら褒めてやる気を出さす
③失敗しても次につながるアドバイスをする
④個性を大切にし、本人に合わせた教材と教育
⑤ライバルを設定し、互いに切磋琢磨させる

現代でも通じる個性を大事にする教育のようですが、あえて⑤を入れることで、より教育レベルを上げているように感じました。まさに吉田松陰の魂が入った歴史を変えた名著ですので、是非読んでみてください。

著者 :城島明彦
出版社:致知出版社
出版日:2014年9月25日

 

 

【書評】吉田松陰最期の書『留魂録』

松下村塾を主宰した吉田松陰は一日半でこのわずか五千数百字の文章を書いて翌日処刑されました。『留魂録』というタイトルではありますが、位置づけとしては本人の遺書であり、これを読んだ高杉晋作は倒幕を決意したというまさに歴史を変えた名著です。

倒幕を目的に活動してきたが、目的を達せず道半ばで散ることになる無念さも書かれてますが、それ以上に最期まで自分の考えを曲げず、師であり続けた姿勢や生徒を思う気持ちに溢れた文書で、人生を全うした潔さも感じる名著です。

その中に松下村塾の人をやる気にさせ教育術が書かれており、
①隠れた才能を発掘し、長所を伸ばすようにする
②頑張ったら褒めてやる気を出さす
③失敗しても次につながるアドバイスをする
④個性を大切にし、本人に合わせた教材と教育
⑤ライバルを設定し、互いに切磋琢磨させる

現代でも通じる個性を大事にする教育のようですが、あえて⑤を入れることで、より教育レベルを上げているように感じました。まさに吉田松陰の魂が入った歴史を変えた名著ですので、是非読んでみてください。

著者 :城島明彦
出版社:致知出版社
出版日:2014年9月25日

 

 

【書評】この質問に「はい!」と答えられるでしょうか?『仕事は楽しいかね?』

仕事は楽しいかね? こう言われて素直に楽しいと答える人は多いだろうか?少ないだろうか?残念ながら皆様おそらく後者の方が多いのではないでしょうか?

この本は大雪で閉鎖になった空港で、偶然出会った老人のこの問いかけに、動揺してしまった35歳の“私”。日々の仕事にゆきづまりを感じ、未来に期待感をもてない私に、老人は一晩だけの講義を開始するというストーリーです。

成功には目標設定・情熱が大事!という私の意見に対し、この老人は「そんなモノは必要無し!」と切り捨て、今日の目標は明日のマンネリしか過ぎないので、「私の唯一の目標は、明日は今日と違う自分になる!」が老人の目標である。

では違う自分になる方法とは何か?老人の主張は遊び心をもっては”試してみる”こと。
コカコーラやアップル、3M、リーバイス等はすべてこの考え方からスタートしている例も書かれています。

確かに明日違う自分になるには、今日試さないといけないですからね。
毎日毎日試して違う自分になっていく。その試し方やアイディアの出し方も書かれています。目標設定は大事!と思う方、反対の意見に耳を傾けて新たな発見があるかもしれませんので一度読んでみてください。

著者 :デイル・ドーデン
出版社:きこ書房
出版日:2001年12月1日

 

 

【書評】この質問に「はい!」と答えられるでしょうか?『仕事は楽しいかね?』

仕事は楽しいかね? こう言われて素直に楽しいと答える人は多いだろうか?少ないだろうか?残念ながら皆様おそらく後者の方が多いのではないでしょうか?

この本は大雪で閉鎖になった空港で、偶然出会った老人のこの問いかけに、動揺してしまった35歳の“私”。日々の仕事にゆきづまりを感じ、未来に期待感をもてない私に、老人は一晩だけの講義を開始するというストーリーです。

成功には目標設定・情熱が大事!という私の意見に対し、この老人は「そんなモノは必要無し!」と切り捨て、今日の目標は明日のマンネリしか過ぎないので、「私の唯一の目標は、明日は今日と違う自分になる!」が老人の目標である。

では違う自分になる方法とは何か?老人の主張は遊び心をもっては”試してみる”こと。
コカコーラやアップル、3M、リーバイス等はすべてこの考え方からスタートしている例も書かれています。

確かに明日違う自分になるには、今日試さないといけないですからね。
毎日毎日試して違う自分になっていく。その試し方やアイディアの出し方も書かれています。目標設定は大事!と思う方、反対の意見に耳を傾けて新たな発見があるかもしれませんので一度読んでみてください。

著者 :デイル・ドーデン
出版社:きこ書房
出版日:2001年12月1日

 

 

【書評】伝える技術が身につく!『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』

 

人に物事を伝えるという事、これほどシンプルだが実はとても難しい事ですね。
しかし実際伝え方の上手い人と下手な人がいますが、その差は何だろうか?

「バナナの魅力を100文字で伝えてください」というタイトルに目を引かれそうですが、この本は著者の経験から人に物事を伝える法則を実例を用いながら説明している本です。

法則は36個ありますが、伝え方の上手い人の特徴を数点ご紹介しますと
①相手と自分のビジョンがそもそも合わないことを理解している。
②相手の景色に合わせた話し方をする。
③人によっては内気な性格もありますが、仕事に自分の性格は持ち込まない。
などです

人に伝えるのが苦手だと思っている方はもちろんの事、これからメッセージアプリが主流になっていく事を考えますと、一度読んでおいても損はないと思います。
こういった本を読んで是非伝え方の練習・実践をしていきましょう。

著者 :柿内尚文
出版社:かんき出版
出版日:2021年12月21日

 

 

【書評】幽霊とSFと物理学。『日本発狂』

 

読み始めると、次も読みたくなるなぁってことで、今更ながら古本屋で手塚治虫の漫画をピックアップ。
とんでもないタイトルだなぁと、ちょいと買ってみたのが本作だ。

定時制高校に通う通称イッチこと北村市郎は、或る深夜の街で幽霊の一群の行列を見た。直後知り合った雑誌記者の本田に、イッチは先刻の目撃体験を語った。
同じ夜、終電を待つ駅のホームで目が合ったのは、美しい女子高生。イッチは声を掛けなかったことを悔やんだが、後悔先に立たず・・・でもなかった。
自室に戻ると、不意に声がした。振り返るとそこにはさっきの少女が居た。
兄を戦場に送った帰りにあなたと会った。なんだか急にお話がしたくなって、と言った少女だったが、「戦場ってなんだい」と、問い返した時にはもうその姿は無かった。
「ぼくは始めっからこの部屋にたった一人なのか? 彼女もあの声もみんなぼくの頭のデッチあげなのか? それともっ?」
翌日、本田はイッチに会おうとした道すがら、交通事故によって死亡してしまった。
駆けつけた警察病院。そこにはあの少女が待っていた。彼女は、十年前の昨日に自分は死んだのだと言った。
その夜、イッチはまたも幽霊の行列に出くわした。そして、その中に本田の姿を見るのだった。そして、本田によるあの世からの取材レポートが、イッチを通じてこの世に届けられ始めた。
あの世でも驚くことに戦争があった。三つに分かれた勢力はもう三十年も戦っている。あの世の戦いで死んだ者は、この世で生まれ変わる。戦場での手が足りないあの世では、この世からどんどん人を連れ去っているのだと言う。

作者あとがきで、手塚治虫は、”死”と”UFO”とをSF的にドッキングさせようという発想から本作は始まったが、幽霊や死について描いていくうちにジメジメとしてしまい、これではいかんとあの世での戦争や強制収容所などを取り入れていったら支離滅裂、収拾がつかなくなり、フィナーレは筒井康隆調でてメチャクチャになってしまった、と書いているがなかなかどうして。
スリラーと言うよりも、死後の世界はどうなっているのか、幽霊とは如何なるものかということに対して、SFに物理学までも掛け合わせたユニークな作品になっている。
幽霊、死神、幽体離脱、死後の世界、エクトプラズム、プシー粒子、更にはUFO。相変わらずみっちりと密度が濃い手塚作品は、昨今の漫画に比べて、読み進めるのはなかなか力業だが面白さもまた格別。怒涛の展開を夢中で読破! しちゃったのだ。

日本発狂
作者: 手塚治虫
発売日:1982年7月20日
メディア:単行本

 

 

【書評】 運をつかむ自動化! 『なぜか人生がうまくいく 「明るい人」の科学』

本の題名に「科学」が入っている。ということは、再現性があるということだ。人間誰しも、落ち込むこともあり、人生を投げ出したいこともあるだろう。そんなとき、機械的に対処すれば「なぜかうまくいく」法則があれば気が楽だ。なぜなら、落ち込んだ時には何かを考えることも億劫だから、無意識にやっているレベルの簡単さがないと実効性がないのだ。

そんなことを考えながら本書を開く。すると、そのとおり、欲していた法則が満載。これで、自動的に運をつかめるのではないか。

 「はじめに」を開くと、明るいか暗いかは主観の問題だ、とある。それはそうだ、分かっている。しかし、何か原因があって暗くなってしまい、自分の力ではなかなかその主観の方向を変えられないときにその主観を受け止めながらも知らないうちに明るい方向にいく法則が欲しいのだ。・・・と読み進めると、「これは知っていたが、実はそんな妙薬だったのか」というものや、「これなら暗くなっていても無意識にできるかも」という法則が出てくる。

 例えば、「打数が多ければヒットの可能性が高くなる」つまり案ずるなら生むが安しと、行動を重ねること。また、「できるだけ「笑顔」を心がける」つまり作り笑顔でも気持ちに余裕が生まれ、生き生きした印象になり、免疫力も高まるということ。さらに「どんなものでも「いい面」を探してみる」。これも、自分の機嫌を良くするのによい方法。

 さらにこんな発見もあった。「人間の意欲低下には、前頭葉と男性ホルモンが関係する」。そこで前頭葉を活性化するためにあえて違うジャンルの映画やビデオを見るなど刺激を与えることや、男性ホルモンを維持するため肉を食べることがいいというのだ。
 「口ぐせを「どうせ・・・」から「ひとまず試してみよう」に変える、というのも即効性がありそうだ。「それもそうだね」というのを口ぐせにするのも、相手を全否定するわけでもなく肯定的で自分や周囲を明るくする、とある。

 このように、知っているだけで得する「明るい人」の科学満載の本書。「ひとまず」読んでみてほしい。

2022年6月1日 発行
著者 和田秀樹
発行 ㈱クロスメディア・パブリッシング

 

 

【書評】人生を好転させるのに役立つ『知的な雑談力の磨き方』

 

「自分の持つ教養レベルで、人生の豊かさは決まる」。何故なら「人は教養のある人の所に集まり、よいシナジーを作り出すから」と著者はいう。
確かに、友人、恋人、ビジネスパートナー‥‥。全ての御縁は、自分の持つレベルにマッチしているから関係が成立しているのである。

幸せに生きたい人は、「教養や雑談力を磨くことで自分を高みに持って行くことが大切である」とも説いている。
初対面の人と会話をするときに、相手が何に興味を持っているのかを見抜き、的確な質問を投げることができたら好印象から人間関係を始めることができる。
だからといって、知識の習得に全力を注ぎ、出会った人に次々と知識をひけらかすことをしたら本末転倒。
教養とは、「人と人をつなげ、楽しい雰囲気をつくりあげ、知識を共有する」ものなのである。

本書では「好奇心をもって接することで相手の心を開く」「成功談よりも失敗談を盛り込むことが大事」「年齢を重ねても失敗を恐れずに行動し続ける」など、多くの雑談のコツが紹介されている。
その中で私が一番心に響いたところは「話しかけた人の量が、チャンスの量」。
100人に話かけて1人でも良好な関係を築くことができたら、大きなチャンスを掴んだことと同じ。99人とはつながらなくても99人に話しかけた経験は、経験値として自身に蓄えられるのである。
「話しかける」、「改善する」。この行動を繰り返すことが人生を好転させることになるのである。

『知的な雑談力の磨き方』
作  者:すあし社長
発売日:2022年9月1日
メディア:㈱クロスメディア・パブリッシング