「自分の持つ教養レベルで、人生の豊かさは決まる」。何故なら「人は教養のある人の所に集まり、よいシナジーを作り出すから」と著者はいう。
確かに、友人、恋人、ビジネスパートナー‥‥。全ての御縁は、自分の持つレベルにマッチしているから関係が成立しているのである。
幸せに生きたい人は、「教養や雑談力を磨くことで自分を高みに持って行くことが大切である」とも説いている。
初対面の人と会話をするときに、相手が何に興味を持っているのかを見抜き、的確な質問を投げることができたら好印象から人間関係を始めることができる。
だからといって、知識の習得に全力を注ぎ、出会った人に次々と知識をひけらかすことをしたら本末転倒。
教養とは、「人と人をつなげ、楽しい雰囲気をつくりあげ、知識を共有する」ものなのである。
本書では「好奇心をもって接することで相手の心を開く」「成功談よりも失敗談を盛り込むことが大事」「年齢を重ねても失敗を恐れずに行動し続ける」など、多くの雑談のコツが紹介されている。
その中で私が一番心に響いたところは「話しかけた人の量が、チャンスの量」。
100人に話かけて1人でも良好な関係を築くことができたら、大きなチャンスを掴んだことと同じ。99人とはつながらなくても99人に話しかけた経験は、経験値として自身に蓄えられるのである。
「話しかける」、「改善する」。この行動を繰り返すことが人生を好転させることになるのである。
『知的な雑談力の磨き方』
作 者:すあし社長
発売日:2022年9月1日
メディア:㈱クロスメディア・パブリッシング