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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】 運をつかむ自動化! 『なぜか人生がうまくいく 「明るい人」の科学』

本の題名に「科学」が入っている。ということは、再現性があるということだ。人間誰しも、落ち込むこともあり、人生を投げ出したいこともあるだろう。そんなとき、機械的に対処すれば「なぜかうまくいく」法則があれば気が楽だ。なぜなら、落ち込んだ時には何かを考えることも億劫だから、無意識にやっているレベルの簡単さがないと実効性がないのだ。

そんなことを考えながら本書を開く。すると、そのとおり、欲していた法則が満載。これで、自動的に運をつかめるのではないか。

 「はじめに」を開くと、明るいか暗いかは主観の問題だ、とある。それはそうだ、分かっている。しかし、何か原因があって暗くなってしまい、自分の力ではなかなかその主観の方向を変えられないときにその主観を受け止めながらも知らないうちに明るい方向にいく法則が欲しいのだ。・・・と読み進めると、「これは知っていたが、実はそんな妙薬だったのか」というものや、「これなら暗くなっていても無意識にできるかも」という法則が出てくる。

 例えば、「打数が多ければヒットの可能性が高くなる」つまり案ずるなら生むが安しと、行動を重ねること。また、「できるだけ「笑顔」を心がける」つまり作り笑顔でも気持ちに余裕が生まれ、生き生きした印象になり、免疫力も高まるということ。さらに「どんなものでも「いい面」を探してみる」。これも、自分の機嫌を良くするのによい方法。

 さらにこんな発見もあった。「人間の意欲低下には、前頭葉と男性ホルモンが関係する」。そこで前頭葉を活性化するためにあえて違うジャンルの映画やビデオを見るなど刺激を与えることや、男性ホルモンを維持するため肉を食べることがいいというのだ。
 「口ぐせを「どうせ・・・」から「ひとまず試してみよう」に変える、というのも即効性がありそうだ。「それもそうだね」というのを口ぐせにするのも、相手を全否定するわけでもなく肯定的で自分や周囲を明るくする、とある。

 このように、知っているだけで得する「明るい人」の科学満載の本書。「ひとまず」読んでみてほしい。

2022年6月1日 発行
著者 和田秀樹
発行 ㈱クロスメディア・パブリッシング