HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】もし目的も無いのに漠然と起業を考えているのなら 『起業を考えたら必ず読む本』

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SNSで起業することをすすめる記事をよく見かける。書店でも起業関係の書物が増えていると実感する。「会社を設立して10年後に残っている会社は1割」と言われている中で、なぜ起業を選ぶのだろうか?

個の時代と囃し立てられ、著名人の「早く起業しろ」の声に急かされ、うまくいったことを夢に見て一種のハイ状態になり起業しようとしているのだろうか。

ノウハウも計画も運転資金も見込み客も提供する商品も何もなく、ただ起業したいという人がいる。これは夢では無く“妄想”であり、計画ではなく“思い付き”である。

起業関連の書物の著者は大半がコンサルタント、大学教授などの起業したことのない人達であり創業者はほとんどいない。それはみんな倒産してしまったからである。

「成功したかったから、寝ずに仕事頑張れたんでしょ?」こういった問いに著者は「お金がないという恐怖からです。恐怖に打ち勝つために仕事をするしかなかったのです。」と答える。

そんな地獄の淵を覗いた起業家の「ホント」の話を読んでから起業してみましょう。
焦ることはありません。はやることもありません。百戦錬磨の業界人でも9割は倒産していますから。

 

起業を考えたら必ず読む本 (Asuka business & language book)

起業を考えたら必ず読む本 (Asuka business & language book)

 

 

【書評】Google元人事が教える、遊びながら働く方法『PLAYWORK』

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筆者は、Googleでアジア・パシフィック地域における人材開発、グローバル人材の育成戦略策定に携わった人物。そして、日本を愛しており、禅の思想を持ち合わせたとても素敵な方である。(講演でも、流暢な日本語でお話される)

Googleの生み出す革新的なサービスの源泉、それはもちろん人材だ。どのような人材マネジメント思想で組織が動いているのかと興味を持って読み進めていった。

前書きでハッとしたのは、
人生100年時代、働くことは生きることと限りなく重なり合っていきます。充実した人生を送るためには、一人ひとりが自分のワークスタイルを見直す必要があります』
という言葉だ。

働き方改革は生き方改革、そう、それはまさに、HIUのことである。

遊びながら働くことに必要なのは4ステップ。自己認識→自己開示→自己表現→自己実現
マズローの欲求、最上階に到達するには、まず自分のことをよく知りなさいということだ。

少し恥ずかしいけれど、自分のことはチームの仲間にたくさん話した方がいい。そうすることで、自己理解が進むこともあるし、周囲も補完しあうことができる。
まるで、自宅のリビングにいる時のように、リラックスして働こう、と筆者は主張する。

ある朝突然、
『あなたの仕事はないよ』と言われたらどうしますか。

そんな問いが自己表現の章に登場する。
誰かに与えられる仕事ばかりしてきた人は、自分が提供できる価値が分からず、この問いに大きく戸惑うそうだ。
報酬が前提となる働き方ではなく、価値の提供を優先する働き方をしよう、そうすれば、あとから報酬がついてくる。そして、この問いに戸惑うこともなくなる。

ピョートル氏の行動も、7割はビジネスを創造するための時間であり、収益に直結する時間は3割。自分で事業を起こしている人には、とても勇気の出る言葉ではないだろうか。

誰かがあなたのために仕事を楽しくしてくれることはない。仕事を楽しくするのは、自分の責任だ。
遊ぶように働くのは、自分に向き合うことになるから、正直結構キツイなと思った。遊びと仕事を切り分けて考えた方が圧倒的に楽だと思う。

でも、そろそろ、日本人もOSを入れ替えて、労働は苦行みたいな考え方から脱却し、楽しく働いてみたらどうだろう。子どもたちには、楽しく働く大人になって欲しいと思わないだろうか。

これからの働き方に一石を投じる本。そして、読後は元気な気持ちになれる本だと思う。今の仕事に不安がある人は、ぜひ読んでみて欲しい。

 

PLAY WORK プレイ・ワーク 仕事の生産性がグングン高まる「遊びながら働く」方法

PLAY WORK プレイ・ワーク 仕事の生産性がグングン高まる「遊びながら働く」方法

 

 

【書評】恥ずかしくない英語を身につけたいよね『ネイティブにほめられる英語』

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Let's eat Grandma!
(おばあちゃんを食べよう)

Let's eat, Grandma!
(おばあちゃん、食べよう)

コンマの位置などは、パンクチュエーションという。

この本のコンセプトは、学校で習わない正しい英語を身に着けようだ。

当然のことながら、どの言語のネイティブでも正しいとされる(丁寧な)言葉を話しているとは限らない。

この本で教える内容はシンプル、かつ実践的。

特に第2章の電話、来客対応、第3章のパンクチェーションは知っておくべき事項。

正しい英語を必要としている方は、一読されることをお勧めする。

 

ネイティブにほめられる英語

ネイティブにほめられる英語

 

 

 

【書評】稼ぐ漢はとにかく勉強する。それが法に触れるかどうかは別として『金融ダークサイド 元経済やくざが明かすマネーと暴力の新世界』

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「バレル5ドルで、毎月2500万の儲けや」

著者は株取引にのめりこみ大学を中退、ヤクザの資金をも運用していたが、バブル崩壊と同時に大借金を背負う。

精神的に追い詰められる著者と仲間たちだが、詰め寄る債権者に「取り返すから、お金を貸してください」と言い放った仲間を見て大切なことを学ぶ。

そう、小さな借金は人を殺すが、大きな借金は次の金を生むのだ。

黒い経済界へ旅立った後が本領を発揮していく。
まあ、違法なんだけどれども。

世界に舞台を広げた後は、表の人間が決して知ることはない方法で石油取引やマネーロンダリングを行っていく。

個人的には石油取引で断られ続けられてもあきらめず、イスラムの奥深くに入っていく箇所が面白い。

これ以上は読んでみてほしい。

金の匂いに敏感な人は楽しめること請け合いだ。

 

金融ダークサイド 元経済ヤクザが明かす「マネーと暴力」の新世界
 

 

【ランキング】今週読まれた書評【2019/10/27-11/2】

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1位

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bookrev.horiemon.com

時間革命 1秒もムダに生きるな

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2位

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bookrev.horiemon.com

漫画 君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか

 

 

 

3位

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運は操れる (望みどおりの人生を実現する最強の法則)

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4位 

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5位

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6位

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7位 

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8位

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9位

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10位

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【ランキング】今月読まれた書評【2019年10月度】

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1位

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bookrev.horiemon.com

ジョーカー[新装版] (ShoPro Books)

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2位

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bookrev.horiemon.com

セルフ・アウェアネス (ハーバード・ビジネス・レビュー [EIシリーズ])

セルフ・アウェアネス (ハーバード・ビジネス・レビュー [EIシリーズ])

 

 

3位

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神速Excel

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4位

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5位 

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6位

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7位 

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8位

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9位

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10位

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【書評】「自分は何者であるか」その答えはここにある『さあ才能(じぶん)に目覚めよう』

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冒頭から私事ではあるが、本著と出会った私は今、未来への希望に満ち満ちている。
人生を変える一冊と言うと非常にありふれた表現ではあるが、少なくとも私にとってはそうであった。

本著では自身の才能に気付くこと、そしてその才能に基づいて生きることの重要性を説いている。著者らは才能の正体を長年の研究による膨大なデータから、ビジネスにおける成功に結びつく統計的傾向を抽出した34種類の“資質”であると定めた。これらは自然と繰り返される思考・感情・行動のパターンであり、誰の中にも全ての資質が存在しているが、その序列に違いがある。上位5つが特に強く個人の特性として表出し、本人に成功をもたらす強みの元となる。つまり、自身の上位資質に気付き、それを磨いてきた者達が世に言う才能あふれる成功者なのである。
またまたありふれた表現となるが、才能は誰にでもあり、皆それに気付いていないだけなのだ。

では、どうやればその才能に気付くことができるのだろうか?それは著者らが開発したオンライン資質特定ツール「ストレングスファインダー」によって分かる。(嬉しいことに本著にはその受検コードも付録されている)
本著が他の自己啓発書と一線を画すのは科学である点だろう。本著で語られる強みは統計的事実に基づいており、その元なる資質を正確に特定するツールにより、精神論だけでは終わらない、個々それぞれにモディファイされた具体的行動の助言まで与えてくれる。

本著は2001年出版であるが、その先見性には目を見張る。
近年、よく耳にするセルフアウェアネス(自己認識)の重要性が本著では既に説かれている。今、話題のティール組織の構築にも自身の強みを理解して、能力を最大化した個の存在が不可欠だろう。また、上位5資質の順位を含めた組み合わせは3300万通りあり、人の個性をスペクトラム的に捉えることができるため、多様性表現の一種の極致とも言える。
これからの時代に必要不可欠な考え方・ツールであるが、その研究のスタートは60年近く前だと言うのだから驚くばかりである。

本来はビジネスパーソンに向けられた書ではあるものの、全ての人に生き方の可能性を示唆するものとなっている。私は特に人生に悩みながらも前に進もうとしている人に読んでもらいたい。読後、眼前には道が開けていることをお約束する。

 

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

 

 

【書評】プレゼンは日常生活の一部『堀江貴文のゼロをイチにするすごいプレゼン』

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本書は、数多くのプレゼンを経験してきた著者だからこそわかる、プレゼンの極意について書かれている。

プレゼンは、ビジネスシーンなど改まった場で行われるものだとイメージしがちだが、実際には日常の一部で行われ、生きていく上でとても重要なスキルである。

例えば、幼い子が欲しいものを泣きながら親にねだるのも、プレゼンの一つだ。結果として自分の意志が通り、欲しいものが手に入ればプレゼンが成功したことになる。

このようにプレゼンは、コミュニケーション手段の一つであり、相手の心を動かすために必要なスキルなのだ。そのため、プレゼンのスタイルに決まりはなく、自分の強みや魅力を最大限に活かし、リラックスして自信を持って話せることが重要だ。

また、例えプレゼンが苦手で上手くできなかったとしても、自分の存在をアピールし、応援したくなる存在になれば、それがチャンスとなり、信用を得られる可能性に繋がる。そもそも相手との信頼関係があれば、プレゼンなど必要ないと言う。

本書には、押さえておきたいプレゼン事前チェックリストや、ダメプレゼンの一定の法則、さらに、巻末特典として「テンプレタツ」が用意されている。プレゼンが苦手な人や自信のない人でも、本書を活用することにより達人レベルにもなれる内容である。

 

堀江貴文のゼロをイチにするすごいプレゼン

堀江貴文のゼロをイチにするすごいプレゼン

 

 

【書評】"いい女"を観察する贅沢な時間をあなたへ『シガレット&チェリー』

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匂うような色気のある"いい女"。全ての男をクールにあしらう"いい女"。黒髪ロングでタバコを吸う"いい女"。そんな"いい女"を観察できる贅沢な漫画が本作だ。

"いい女"の前では全てのストーリは陳腐になるが、一応ストーリも紹介しよう。タイトル通りタバコを吸う女と童貞男の物語りである。女は大学院生、男は新入生だ。

新入生男は彼女を作ろうと金髪に染め、吸ったことのないタバコを片手に「火ィ貸してもらっていいスカー」と声をかけるここから二人のストーリーは始まる。

さて、ストーリは置いといてこのとにかく主人公のいい女さがヤバイ。

カッコつけ男「チケットもらったんで花火大会行きませんか?」と誘ったらすかさず

「下手でも自分の気持ちを伝えてくれる方が、私はうれしいけどね」

この大人な感じがヤバイ。いい女を例える言葉はないとにかくヤバイ。

疲れたバイトの同僚にすっとコーヒー入れてあげる感じもヤバイ。

いい女が見たい人はとにかく本作をどうぞ!

 

シガレット&チェリー 1 (チャンピオンREDコミックス)

シガレット&チェリー 1 (チャンピオンREDコミックス)

 

 

【書評】近代化とは人類の価値観を一つにすることである『社会学用語図鑑 ―人物と用語でたどる社会学の全体像』

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社会学とは19世紀に生まれた言葉であり、文化、人間、地域社会、産業活動についての学問である。例えば、奴隷制、資本主義などはどういう構造なのかなど近現代の社会について学ぶ学問である。

そして本書は75の社会学者、そして300もの社会学用語を1-2ページで学べる図鑑である。社会学ってどんなものなのかについて知りたい人に最適な一冊だ。

例えば「近代化」という言葉一体何を示すのか説明できるだろうか?。テクノロジーを導入し合理的に社会を最適化することと私は理解している。合理的な社会は良いと考えがちかもしれないが、言い換えると実は近代化とは価値観を1つにすることである。

価値観が1つになる社会にはどんな問題が生じるのか?。価値観の違いによる問題である。そのため現在は他の価値観を認めよう!が世界のスローガンとなっている。どんな政策により世界の課題は何になったのかを考えるのも社会学だ。

他にも資本主義は資本化が労働者をこき使う構造だが、それはなぜスマホによって崩壊したか?。それらについても簡単に理解できる。

人口減少フェイズに入った日本では、外国を真似ても過去を真似ても答えはない。今こそ必要なのは過去の構造を把握し未来を予想力を養うことではなかろうか。

 

社会学用語図鑑 ―人物と用語でたどる社会学の全体像

社会学用語図鑑 ―人物と用語でたどる社会学の全体像