「バレル5ドルで、毎月2500万の儲けや」
著者は株取引にのめりこみ大学を中退、ヤクザの資金をも運用していたが、バブル崩壊と同時に大借金を背負う。
精神的に追い詰められる著者と仲間たちだが、詰め寄る債権者に「取り返すから、お金を貸してください」と言い放った仲間を見て大切なことを学ぶ。
そう、小さな借金は人を殺すが、大きな借金は次の金を生むのだ。
黒い経済界へ旅立った後が本領を発揮していく。
まあ、違法なんだけどれども。
世界に舞台を広げた後は、表の人間が決して知ることはない方法で石油取引やマネーロンダリングを行っていく。
個人的には石油取引で断られ続けられてもあきらめず、イスラムの奥深くに入っていく箇所が面白い。
これ以上は読んでみてほしい。
金の匂いに敏感な人は楽しめること請け合いだ。