社会学とは19世紀に生まれた言葉であり、文化、人間、地域社会、産業活動についての学問である。例えば、奴隷制、資本主義などはどういう構造なのかなど近現代の社会について学ぶ学問である。
そして本書は75の社会学者、そして300もの社会学用語を1-2ページで学べる図鑑である。社会学ってどんなものなのかについて知りたい人に最適な一冊だ。
例えば「近代化」という言葉一体何を示すのか説明できるだろうか?。テクノロジーを導入し合理的に社会を最適化することと私は理解している。合理的な社会は良いと考えがちかもしれないが、言い換えると実は近代化とは価値観を1つにすることである。
価値観が1つになる社会にはどんな問題が生じるのか?。価値観の違いによる問題である。そのため現在は他の価値観を認めよう!が世界のスローガンとなっている。どんな政策により世界の課題は何になったのかを考えるのも社会学だ。
他にも資本主義は資本化が労働者をこき使う構造だが、それはなぜスマホによって崩壊したか?。それらについても簡単に理解できる。
人口減少フェイズに入った日本では、外国を真似ても過去を真似ても答えはない。今こそ必要なのは過去の構造を把握し未来を予想力を養うことではなかろうか。